転職して通勤に慣れない…疲れがとれないのは当たり前。しんどさを減らす具体的な工夫
転職してすぐ通勤がつらいのは、体がまだ新しいリズムに合っていないからです。
多くの人は1〜2か月で体が慣れますが、疲れ方そのものは減らせます。
効くのは、①起きる時間を固定する ②行きと帰りの過ごし方を変える ③座れる乗り方を探すの3つ。
それでもつらいなら、時差出勤や在宅勤務の制度がないか、早めに確認してください。
前の職場より、家を出る時間が1時間早くなった。
満員の電車に乗って、会社に着く頃にはもう疲れている。
帰りも同じ道を戻って、家に着いたら何もする気が起きない。
仕事より、通勤のほうがきつい。
周りは平気そうにしているのに、自分だけ耐えられない気がする。
この記事は、通勤の疲れを減らす具体的な工夫を書きます。
なぜ、通勤でこんなに疲れるのか
通勤の疲れは、移動時間の長さだけではありません。
| 疲れの原因 | 起きていること |
|---|---|
| 起きる時間が変わった | 体のリズムが切り替わるまで、数週間かかります。睡眠の質も一時的に落ちます |
| 人の多さ | 混んだ場所にいるだけで、気を張り続けます。乗車中は休めていません |
| 立ちっぱなし | 座れないと、体力の消耗が大きく変わります |
| 乗り換えの多さ | 時間を気にして歩くので、移動のたびに頭を使います |
| 道順にまだ慣れていない | 遅れないか気にし続けるので、考えごとが休まりません |
最後の項目は、入ったばかりの時期だけのものです。
道順が体に入れば、同じ時間でも疲れ方が変わります。
つまり、いまがいちばんしんどい時期です。
まず、起きる時間を固定する
いちばん効くのは、起きる時間を毎日同じにすることです。
休みの日に遅くまで寝ると、体のリズムが戻ってしまいます。
① 起きる時間を毎日そろえる(休日も、平日プラス1時間までに)
② 朝に光を浴びる(カーテンを開ける、一駅手前から歩く)
③ 寝る時間を少しずつ早める(15分ずつ動かすと体が受け入れやすくなります)
①から始めてください。
寝る時間を先に早めようとしても、眠くならずに失敗します。
起きる時間をそろえると、自然に眠くなる時間が前に動きます。
目安は2〜3週間です。
行きと帰りで、過ごし方を変える
同じ電車でも、行きと帰りでやることを変えると、疲れ方が減ります。
| 行き | 帰り |
|---|---|
| 頭を使わないことをする(音楽・ラジオ) | 仕事のことを考えない(意識して切る) |
| その日やることを、ひとつだけ決める | 明日のことは考えない(家に着いてからで間に合います) |
| 座れたら目を閉じる | 座れたら目を閉じる(帰りのほうが効きます) |
やりがちなのが、行きに気合いを入れすぎることです。
資料を読み込んだり、段取りを考えたりすると、着く前に疲れます。
会社に着いてから使う体力を、道中で使わないでください。
帰りは、切り替えの時間にする
帰りの電車で、その日の失敗を思い返してしまう人は多いです。
でも、電車の中で考えても解決しません。
気になることがあるなら、メモに一行だけ書いて、閉じてください。
書き出すと、頭の中で繰り返さずに済みます。
通勤時間を、無理に活用しようとしない
通勤時間を有効に使おう、という話をよく聞きます。
資格の勉強、読書、仕事の準備。
ですが、慣れていない時期にそれをやると、かえって続きません。
いま必要なのは、体力を残して会社に着くことです。
| 慣れていない時期 | 慣れてから |
|---|---|
| 何もしない、目を閉じる | 勉強や読書にあててもいい |
| 音楽やラジオを流すだけ | 頭を使うことをしても持ちます |
| 座れたら休む | 座れたら作業にあてる |
順番が逆になると、疲れが抜けないまま働くことになります。
活用は、通勤が生活の一部になってからで間に合います。
まずは、会社に着いた時点での体力を守ってください。
体を痛めないための工夫
毎日のことなので、体への負担も積み重なります。
・かばんを軽くする(毎日持ち帰る必要のないものを、職場に置く)
・肩掛けなら、左右を日によって変える
・靴を履き替える(歩く距離が長いなら、歩きやすい靴で通って職場で履き替える)
・階段を使う日と、使わない日を分ける
とくにかばんの重さは、毎日の疲れに直結します。
中身を一度出して、毎日は使わないものを減らしてみてください。
座れる乗り方を、探す
立っているか座っているかで、疲れ方はまったく違います。
少し工夫すると、座れることがあります。
| 工夫 | 効き方 |
|---|---|
| 1本早い電車にする | 10分ずらすだけで、混み方が変わることがあります |
| 始発駅まで戻る | 数分の遠回りで、座れる日が増えます |
| 車両を変える | 階段から遠い車両は、比較的空いていることがあります |
| 有料の座席を使う | 路線によっては、追加料金で座席を確保できる列車があります |
| 経路そのものを変える | 5分長くても、座れる路線のほうが楽なことがあります |
最初の1〜2週間は、いろいろ試す期間にしてください。
いちばん短い経路が、いちばん楽とは限りません。
通勤手当は、会社が決めた経路をもとに支給されるのが一般的です。経路を変えるなら、先に総務や上司に確認してください。届け出ている経路と違う道で通っていると、あとで手続きが必要になることがあります。
朝を、少しでも楽にする
朝の時間は、準備を前の晩に移すだけで変わります。
・着る服を出しておく
・持ち物をかばんに入れておく
・朝食を用意しておく(すぐ食べられる形で)
・家を出る時間だけ、決めておく
朝は、判断する回数を減らすほど楽になります。
服を選ぶ、持ち物を確認する、といった小さな判断が、目覚めたばかりの頭には重いからです。
この4つをやるだけで、朝の10分が生まれます。
その10分は、寝る時間に回してください。
どのくらいで慣れるのか
| 時期 | だいたいの状態 |
|---|---|
| 2〜3週間 | 起きる時間に体が慣れてくる |
| 1か月 | 道順を考えずに動けるようになる |
| 2〜3か月 | 通勤そのものが、生活の一部になる |
いま2〜3週目なら、いちばんきつい時期の真ん中です。
ここを越えると、同じ通勤でも体感が変わります。
新しい職場そのものに疲れているなら、入社1か月で辞めたいと思ったときも読んでみてください。
それでもつらいときに、できること
体の慣れだけでは解決しないこともあります。
その場合は、条件そのものを変えられないかを確認してください。
| 選択肢 | 確認すること |
|---|---|
| 時差出勤 | 制度があるか、就業規則や総務に確認。30分ずらすだけで混雑が変わることがあります |
| 在宅勤務 | 週に1日でも認められれば、体力が大きく変わります |
| 引っ越し | 費用と、仕事が続くかの見通しをあわせて考えてください |
| 勤務地の相談 | 複数の拠点がある会社なら、近い拠点がないか聞いてみる価値があります |
制度の有無は、就業規則を見るか、総務に聞くのが確実です。
入ったばかりだと聞きにくいかもしれませんが、制度の確認は普通の質問です。
引っ越しは、急がないでください。
仕事が続けられるかどうかが見えてから決めても、遅くありません。
休日の過ごし方で、平日の疲れが変わります
平日の疲れを取ろうとして、休日に寝だめする人は多いです。
ですが、これは逆効果になることがあります。
起きる時間が大きくずれると、体のリズムが戻ってしまいます。休日も、平日プラス1時間くらいまでに収めるほうが、月曜が楽になります。
もし眠気が残るなら、昼に短く寝るほうが体には優しいです。
20〜30分ほど横になるだけで、夜の睡眠を邪魔せずに回復できます。
平日にためこまない
休日に回復しようとすると、平日がずっとしんどいままになります。
平日の中に、小さく休む時間を入れてください。
| 入れる場所 | やること |
|---|---|
| 昼休み | 10分、目を閉じる |
| 帰りの電車 | 仕事のことを考えない |
| 帰宅後すぐ | 座り込む前に、先に風呂と食事を済ませる |
3つ目が、意外と効きます。
帰って座り込んでしまうと、そのあとが動けなくなり、寝る時間が後ろにずれます。
先に済ませてしまえば、あとは休むだけになります。
昼休みの使い方は、昼休みに一人になりたいときもあわせて読んでみてください。
タイプ別|いま、どれに当てはまるか
□ 通勤時間は、前とそれほど変わらない
□ 起きる時間だけが、大きく変わった
□ 日中、眠くなることが多い
このタイプは、起きる時間を固定するだけで改善します。2〜3週間、続けてみてください。
□ 通勤時間が、前より30分以上増えた
□ 満員の電車やバスに、毎日乗っている
□ ほぼ座れない
このタイプは、経路と時間をずらす工夫が効きます。1本早くする、車両を変えるところから試してください。
□ 休日もだるさが抜けない
□ 会社に行くこと自体が重い
□ 朝、動悸がしたり、眠れなかったりする
この場合、疲れの原因は通勤ではないかもしれません。
体の不調が続くときは、早めに医療機関に相談してください。
よくある質問
Q. 通勤時間の目安は、どのくらいまでが現実的ですか
人によりますが、片道1時間を超えると負担が大きくなったと感じる人が増えます。ただ、座れるかどうかで体感はかなり変わります。時間だけでなく、乗り方もあわせて考えてください。
Q. 通勤がつらいという理由で、辞めてもいいのでしょうか
理由として十分ありえます。ただ、まだ数週間なら、体が慣れる前の可能性が高いです。2〜3か月たっても変わらないなら、そのときに考えても遅くありません。
Q. 面接では平気だと答えてしまいました
実際に毎日通ってみて初めて分かることです。気にしなくて大丈夫です。時差出勤や在宅勤務の制度があるなら、相談すること自体は問題ありません。
Q. 車通勤で、渋滞がひどくて疲れます
出る時間を15〜30分ずらすと、渋滞を避けられることがあります。早く着いた分は、車の中や近くで休む時間にあてると、始業前に落ち着けます。
Q. 通勤中に音楽を聞いても、気が休まりません
好きな音楽でも、歌詞のあるものは頭を使います。気を休めたいときは、歌詞のないものや、環境音のほうが向いていることがあります。
Q. 帰りが遅くて、寝る時間が足りません
その場合は、通勤より労働時間のほうが問題です。残業が常態化しているなら、上司に業務量の相談をしてください。それでも変わらないなら、環境を変えることも考えてください。
Q. 引っ越したいのですが、費用が心配です
会社によっては、住宅手当や転居の補助がある場合があります。就業規則や総務に確認してみてください。制度がある場合、条件が決まっていることが多いので、先に確認しておくと安心です。
Q. 周りは平気そうなのに、自分だけつらいです
周りの人は、その通勤を何年も続けてきた人たちです。あなたは始めたばかりなので、疲れ方が違って当然です。比べる相手が違います。
Q. 自転車通勤に変えるのは、ありですか
体を動かすので、気分の切り替えにはなります。ただ、会社に届け出が必要なことが多く、通勤中のけがの扱いも変わる場合があります。変える前に、総務や上司に確認してください。
Q. 通勤のことを考えると、日曜の夜が憂うつです
多くの人が感じることです。日曜の夜に、月曜の持ち物と服を準備しておくと、少し軽くなります。やることが決まっていると、頭の中の不安が減るからです。
Q. 電車の遅延が多く、毎朝ひやひやします
遅延の多い路線なら、いつもより10分早い電車を基本にしておくと、気持ちがかなり楽になります。早く着いた日は、近くで休む時間にあててください。遅れたときは、分かった時点で職場に連絡を入れておけば十分です。
Q. 通勤時間が長い分、家のことが何もできません
全部をやろうとしないでください。平日にやることを減らして、休日にまとめる形に切り替えると回ります。食事や洗濯など、まとめられるものから見直してみてください。
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いまがいちばん、きつい時期です
① 起きる時間を、毎日同じに決める
② 明日の持ち物と服を、今晩のうちに出しておく
③ 1本早い電車に乗れるか、明日だけ試してみる
通勤に慣れないのは、体がまだ切り替わっていないだけです。
起きる時間をそろえて、行きと帰りの過ごし方を変える。
それだけで、2〜3週間後には体感が変わります。
それでも変わらないなら、時差出勤や在宅勤務の制度を確認してください。
どうしても続けられないと感じたときは、転職エージェントの選び方も見ておいてください。通勤時間も、条件として伝えられます。
※本記事は一般的な情報の解説であり、法的助言・医学的助言ではありません。体調の不安が続く場合は、医療機関にご相談ください。※本記事には広告(PR)を含みます。