転職2日目で、もう行きたくない…いちばんきつい日だから。今日の乗り切り方と見分け方
転職して2日目で行きたくなくなるのは、とてもよくあることです。
2日目は、初日の緊張が切れて、現実だけが見え始める日だからです。
まず、その「行きたくない」が疲れと不安なのか、はっきりした問題なのかを分けてください。
前者なら、2週間だけ続けてみる価値があります。
転職して、2日目の朝。
目が覚めた瞬間から、体が重い。
初日はなんとか乗り切った。
でも、今日もあの場所に行くと思うと、布団から出られない。
自分で選んだ転職なのに。
たった2日で、こんな気持ちになるなんて。
この記事は、その朝をどう乗り切るか、そしてこの先どう考えればいいかを書きます。
2日目が、いちばんきつい理由
実は、転職のあとでいちばんつらいのは初日ではなく、2日目から数日という声は少なくありません。
それには、はっきりした理由があります。
| 2日目に起きること | 中身 |
|---|---|
| 初日の緊張が切れる | 初日は気が張っていて、疲れを感じにくい。2日目に、その疲れが一気に来ます |
| 「お客さん扱い」が終わる | 初日は案内や挨拶で一日が終わる。2日目から、普通の職場の空気に入ります |
| できないことが見えてくる | 何も分からない自分を、初めてはっきり自覚する日です |
| 前の職場と比べてしまう | 慣れた場所の居心地のよさを、急に思い出します |
| 終わりが見えない | この状態がいつまで続くのか分からない。それがいちばん重くのしかかります |
どれも、新しい環境に入った人なら、誰にでも起きることです。
あなたが弱いからでも、転職に向いていないからでもありません。
とくに、前の職場に長くいた人ほど、この落差は大きくなります。
何年もかけて「分かる人」になった場所から、「何も分からない人」に戻るのですから。
その「行きたくない」は、どちらですか
行きたくない気持ちには、大きく2つの種類があります。
どちらに当てはまるかで、今日やることが変わります。
□ 仕事が覚えられるか不安
□ 職場の人とうまくやれるか心配
□ 前の職場のほうが楽だった気がする
□ とにかく疲れていて、何もしたくない
□ 具体的に何が嫌なのか、うまく言えない
□ 面接で聞いた仕事内容や条件と、明らかに違う
□ 人格を否定するような言葉を言われた
□ 安全面で危ないと感じる作業をさせられる
□ 体に不調が出ている(眠れない・食べられない・動悸)
ほとんどの人は、Aに当てはまります。
Aなら、今日はとりあえず行ってみる価値があります。
Bに1つでも当てはまるなら、無理をして通い続ける必要はありません。
Bの場合の考え方は、この記事の後半で書きます。
Aだった場合、今日をどう乗り切るか
「今日1日だけ行く」と考えてください。
この先ずっと、と考えると、足が止まります。
今日の目標を小さくすると、体が動き始めます。
① 遅刻せずに着く
② 自分から挨拶する
③ 1つだけ新しいことを覚える
④ 定時で帰る
これができれば、2日目は合格です。
仕事で成果を出す必要は、まったくありません。
職場の人も、2日目のあなたにそんなことは期待していません。
朝がつらいときの、小さな工夫
布団から出られないときは、「着替えるところまで」だけ決めてください。
着替えたら、次は「駅まで」。
駅に着いたら、次は「会社の最寄り駅まで」。
一気に「会社まで行く」と考えないのがコツです。
区切って進むと、気づいたら職場に着いていることが多いです。
なぜ「2週間」なのか
Aの人には、2週間だけ続けてみることをすすめています。
理由は、2週間たつといくつかのことが変わり始めるからです。
| 時期 | よく起きること |
|---|---|
| 1〜3日目 | いちばんつらい。何も分からず、疲れも出る |
| 1週間 | 通勤と一日の流れに体が慣れる。朝の重さが少し減る |
| 2週間 | 職場の人の名前と顔が一致する。聞ける人が見えてくる |
| 1ヶ月 | 1つか2つ、一人でできる作業ができる |
2週間たっても、朝の重さがまったく変わらない。
そうなら、それは慣れの問題ではない可能性があります。
そのときに、もう一度考えれば間に合います。
2日目の気持ちだけで決めると、判断を誤りやすいということだけ、覚えておいてください。
最初の2週間で、やっておくと楽になること
ただ耐えるだけの2週間にすると、長く感じます。
小さなことを1つずつ積み上げると、2週間後の景色が変わります。
・職場の人の名前と担当を、メモにまとめる
・「この人に聞けば答えてくれる」人を、1人見つける
・教わった作業を、自分用の手順メモにする
・通勤の時間と道順を固定して、朝に考えることを減らす
2つ目が、いちばん大きいです。
聞ける人が1人いるだけで、職場の居心地はまったく違ってきます。
自分より少し前に入った人や、年の近い人から探してみてください。
どうしても行けない日は、休んでいい
体が動かない日もあります。
熱や咳など、体調が悪いなら、無理に行かないでください。
入ったばかりで休むのは気が引けますが、体調不良で1日休んだことだけを理由に、すぐ辞めさせられることは考えにくいです。
大事なのは、連絡の早さと丁寧さです。
「おはようございます。〇〇です。
入ったばかりで大変申し訳ないのですが、昨夜から体調を崩してしまい、本日はお休みをいただけないでしょうか。
明日の出勤については、夕方までにご連絡いたします。」
最後の一文が大事です。
次の連絡をいつするかを自分から言うと、相手は安心します。
連絡方法の指定がない場合は、入ったばかりのうちは電話がいちばん確実です。
帰り道と夜の、過ごし方
2日目を乗り切ったら、夜は回復に使ってください。
新しい職場に入ったばかりのときは、自分で思っている以上に疲れています。
慣れない通勤、慣れない人、慣れない仕事。
一日中、気を張り続けているからです。
・食事をとる(手の込んだものでなくていい)
・今日覚えたことを、メモに3行だけ書く
・明日の持ち物と服を用意しておく
・いつもより早く寝る
今日の反省を、長々と振り返らなくて大丈夫です。
できなかったことを数えると、明日がまた重くなります。
代わりに、今日できたことを1つだけ思い出してください。
「遅刻しなかった」「挨拶できた」。
それだけで、2日目としては十分な一日です。
Bだった場合の考え方
聞いていた条件と違う。
人格を否定された。
体に不調が出ている。
このどれかに当てはまるなら、2週間我慢する必要はありません。
① 何が違ったのか、何を言われたのかをメモする(日付と内容)
② 条件の違いなら、労働条件通知書や求人票と見比べる
③ 違いがはっきりしているなら、人事や上司に確認する
④ 体に出ているなら、先に休むことを考える
条件の違いは、勘違いや説明不足のこともあります。
確認してみたら、一時的なものだったということもあります。
確認しても納得できないなら、早めに辞めることも正当な選択です。
入って間もない時期に辞めるかどうかの判断は、入社1ヶ月で辞めたいにまとめました。
確認しても変わらず、自分から言い出せる状態でないなら、代わりに伝えてもらう方法もあります。種類と選び方は退職代行の選び方にまとめました。
前の職場と比べてしまうとき
2日目に、いちばん強く出てくるのがこの気持ちです。
前のほうがよかった。
人も、仕事も、慣れていた。
ただ、比べているのは、「何年も慣れた前の職場」と「2日目の新しい職場」です。
前の職場も、入ったばかりのころは、きっと同じように何も分からなかったはずです。
その記憶は、時間がたつと薄れてしまいます。
比べるなら、1ヶ月後の新しい職場と比べてください。
そして、前の職場を辞めた理由も、もう一度だけ思い出してください。
その理由は、2日たった今も、変わっていないはずです。
職場になじめない感覚が続くときは、中途入社で馴染めないも読んでみてください。
よくある質問
Q. 2日目で辞めたいと思うのは、甘えですか
甘えではありません。新しい環境に入ったばかりのとき、誰でも一度はそう思います。大事なのは、思うことではなく、2日目の気持ちだけで決めないことです。
Q. 10年近く同じ会社にいたので、不安が大きすぎます
長くいた人ほど、最初の落差は大きくなります。何でも分かっていた場所から、何も分からない場所に来たのですから当然です。そのぶん、慣れてきたら経験が一気に活き始めます。最初の1ヶ月は、覚えることだけに集中してください。
Q. 面接で聞いた話と、少し違う気がします
「少し違う」なら、まだ説明を受けていないだけのこともあります。数日様子を見て、それでも違うと感じたら、上司に「最初に伺っていた〇〇の件ですが」と確認してください。明らかに違う場合は、早めに確認するほうがいいです。
Q. 2日目で休んだら、印象が悪くなりますか
体調不良なら、早めに丁寧に連絡すれば大きな問題にはなりません。印象が悪くなるのは、連絡なしで休んだときです。始業前に電話で、次の連絡をいつするかまで伝えてください。
Q. 家族に「もう辞めたい」と言いにくいです
「2日目で疲れている」とだけ伝えるのでも十分です。辞めるかどうかを話す必要はありません。気持ちを口に出すだけで、少し軽くなることがあります。
Q. 同じ時期に入った人は楽しそうです
見えているのは、その人の職場での顔だけです。家に帰ってから、同じように疲れているかもしれません。比べる相手は、1週間前の自分にしてください。
Q. 社員旅行や歓迎会があって、気が重いです
入ったばかりの時期の行事は、無理に全部参加しなくても構いません。参加するなら、最初の一次会だけ顔を出すなど、自分の体力に合わせてください。行事より、まずは毎日通えるようになることが先です。
Q. 眠れない日が続いています
体のサインを優先してください。眠れない・食べられない状態が数日続くなら、働き方を考えるより先に、医療機関に相談することを考えてください。無理を重ねると、立て直しに時間がかかります。
Q. 前の職場に戻りたいと思ってしまいます
2日目なら、ほとんどの人がそう思います。慣れた場所が恋しくなるのは自然なことです。ただ、戻るかどうかは、少なくとも1ヶ月たってから考えてください。前の職場を辞めた理由が解決していないなら、戻っても同じことが起きる可能性があります。
Q. 何もできなくて、給料をもらうのが申し訳ないです
入ったばかりの人に、すぐに成果を出すことを期待している職場はほとんどありません。最初の数週間は、覚えることが仕事です。申し訳なく思うなら、その分メモを丁寧にとってください。それが、いまのあなたにできるいちばんの仕事です。
Q. 3日目も、同じように行きたくないと思いそうです
思って構いません。3日目も、1週間目も、朝は重いことが多いです。ただ、少しずつ「知っている人」「知っている作業」が増えていきます。毎朝「今日1日だけ」と区切って通ううちに、気づいたら1週間たっていた、という人は少なくありません。
Q. 昼休みの過ごし方が分かりません
最初の数日は、一人で過ごしても構いません。誘われたら、ありがたく一緒に行けば十分です。無理に輪に入ろうとすると、かえって疲れます。昼休みは、午後に向けて休むための時間です。
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今日だけ、行ってみる
① AとB、どちらに当てはまるかを確かめる
② Aなら、今日の目標を「挨拶・1つ覚える・定時で帰る」に決める
③ 体調が悪いなら、始業前に電話で休む
④ Bなら、何が違ったかをメモする
転職して2日目に行きたくなくなるのは、あなただけではありません。
2日目は、新しい場所に入った人が、いちばん重たく感じる日です。
でも、その重さは、1週間、2週間と通ううちに少しずつ軽くなっていくことが多いです。
今日は、今日1日のことだけ考えてください。
この先のことは、2週間後のあなたが決めれば間に合います。
それでも合わないと分かったときは、転職エージェントの選び方も参考にしてください。
※本記事は一般的な情報の解説であり、法的・医学的助言ではありません。労働条件の食い違いやハラスメントについては総合労働相談コーナー(各労働局)などの公的な窓口に、心身の不調が続く場合は医療機関にご相談ください。※本記事には広告(PR)を含みます。