転職して1週間、疲れて土日は寝込む…異常ではありません。回復のしかたと注意したいサイン
転職して最初の数週間、土日に寝込むほど疲れるのは、珍しいことではありません。
新しい環境では、仕事そのものより、慣れないことへの緊張で体力を使っています。
土日は「回復する日」と割り切って、休むことを最優先にしてください。
ただし、眠れない・食べられない状態が続くなら、無理をせず早めに相談を。
転職して、1週間がたった。
仕事はまだ、ほとんど任されていない。
それなのに、金曜日の夜にはぐったりしている。
土曜日は、気づいたら昼過ぎまで寝ていた。
日曜日も、何もする気が起きない。
前の職場では、こんなに疲れなかったのに。
自分は、この仕事に向いていないのだろうか。
この記事は、転職直後の疲れの正体と、回復のしかたを書きます。
なぜ、こんなに疲れるのか
転職直後の疲れは、仕事の量とは関係なくやってきます。
むしろ、仕事がまだ少ない時期のほうが、疲れを強く感じることもあります。
| 疲れの正体 | 中身 |
|---|---|
| 新しい情報が多すぎる | 人の名前、場所、手順、ルール。一日中、頭が覚えることでいっぱいです |
| ずっと気をつかっている | 話し方、言葉づかい、周りの目。自然にふるまえる場所がありません |
| 通勤が変わった | 新しい道順、新しい時間。体がまだ慣れていません |
| 「できない自分」でいる時間が長い | 前の職場ではできていたことが、ここではできない。それ自体が消耗します |
| 休める場所がない | 昼休みも、雑談の輪にどう入るか考えてしまい、気が休まりません |
どれも、新しい環境に入った人なら誰でも経験するものです。
あなたの体力がないわけでも、仕事に向いていないわけでもありません。
慣れていないこと自体が、いちばん体力を使うのです。
前の職場で疲れなかったのは、そこでの仕事や人間関係に慣れていたからです。
その前の職場も、入ったばかりのころは、きっと同じように疲れていたはずです。
タイプ別|普通の疲れか、注意したい疲れか
疲れにも、休めば回復する疲れと、注意したほうがいい疲れがあります。
いまの自分がどちらに当てはまるか、見てみてください。
□ 土日にたくさん寝ると、少し楽になる
□ 夜は、疲れてぐっすり眠れる
□ 食欲はふだんどおりある
□ 月曜の朝は重いが、職場に行けば何とか動ける
□ 疲れているが、休みの日に好きなことは楽しめる
□ 土日にどれだけ休んでも、まったく回復しない
□ 疲れているのに、夜眠れない
□ 食欲がない、または食べすぎてしまう
□ 日曜の夕方になると、動悸や涙が出る
□ 好きだったことにも、興味がわかない
上に当てはまるなら、転職直後によくある疲れです。
この記事のやり方で、少しずつ回復していけます。
下に当てはまるものが多く、それが続いているなら、無理をしないでください。
働き方を考えるより先に、医療機関に相談することを考えてください。
こころの健康相談統一ダイヤル(0570-064-556)でも、お住まいの地域の相談窓口につながります。
土日の、回復のしかた
転職直後の土日は、遊ぶ日ではなく、回復する日と割り切ってください。
予定を入れなかった自分を、責めなくて大丈夫です。
土曜日:とにかく休む。昼まで寝ても構わない
日曜日の昼:少しだけ外に出る。散歩や買い物程度で十分
日曜日の夜:月曜の準備をして、早めに寝る
土曜は、何もしないことを自分に許してください。
日曜の昼に少し外に出ると、体のリズムが戻りやすくなります。
日の光を浴びるだけでも、気分が変わることがあります。
土日に、やらないほうがいいこと
・一日中寝続ける(夜に眠れなくなり、月曜がつらくなります)
・予定をぎっしり入れる(休む時間がなくなります)
・職場のことを考え続ける(頭が休まりません)
・一週間の反省会をする(できなかったことばかり数えてしまいます)
最後の項目は、真面目な人ほどやってしまいます。
反省は、平日の帰り道に3分だけで十分です。
休みの日は、仕事のことをできるだけ頭から離してください。
食事と睡眠だけは、守る
疲れているときほど、食事と睡眠が崩れやすくなります。
帰ってから何も食べずに寝てしまう。
疲れているのに、寝る前にスマホを見続けてしまう。
これが続くと、回復のもとがなくなってしまいます。
手の込んだ料理でなくて構いません。
何か一品でも口に入れて、いつもより30分早く布団に入る。
それだけで、翌日の体の重さが少し変わります。
平日にできる、小さな工夫
土日だけで回復しようとすると、どうしても足りません。
平日のうちに、少しずつ疲れをためない工夫をしておくと、週末がぐっと楽になります。
| 工夫 | やり方 |
|---|---|
| 定時で帰る | 最初の数週間は、残っても任される仕事はほとんどありません |
| 昼休みは、一人で休んでいい | 毎日無理に輪に入らなくて大丈夫。誘われたときだけで十分です |
| 通勤中は、何も考えない | 音楽を聴く、目を閉じる。頭を休める時間にします |
| 夜の予定は入れない | 最初の1ヶ月は、平日の夜は休むことだけに使います |
| 覚えたことをメモする | 頭の中に置いておくより、紙に移すほうが疲れにくくなります |
とくに最後の項目は、意外と効きます。
覚えたことを頭の中だけで抱えていると、寝る前まで仕事のことを考えてしまいます。
メモに書き出すと、「忘れても大丈夫」と思えて、頭が軽くなります。
月曜の朝が、いちばんつらいとき
週末にしっかり休んでも、月曜の朝がいちばん重いという人は多いと思います。
休みのあいだに緩んだ緊張を、もう一度張り直さなければいけないからです。
・日曜の夜に、月曜の服と持ち物を用意しておく
・月曜の朝にやることを、日曜のうちにメモに1つだけ書いておく
・いつもより10分早く起きて、朝の時間に余裕をつくる
・月曜の夜は、何も予定を入れない
2つ目が、とくに効きます。
「月曜の朝は、まずメールを確認する」と決めておくだけで、職場に着いてからの迷いが減ります。
何から始めればいいか分からない状態が、いちばん気持ちを重くするからです。
疲れは、いつまで続くのか
いちばん気になるのは、この疲れがいつ終わるのかだと思います。
| 時期 | よくある状態 |
|---|---|
| 最初の1週間 | いちばん疲れる。土日は寝込むこともある |
| 2〜3週間 | 通勤や一日の流れに体が慣れてくる。まだ疲れは残る |
| 1ヶ月 | 週末に少し余裕が出てくる。平日の夜も少し動けるようになる |
| 3ヶ月 | 多くの人が「慣れた」と感じ始める |
これはあくまで目安です。
ただ、最初の1週間がいちばん重いというのは、よく聞く話です。
いまがいちばんつらい時期だと思えば、少しだけ先が見えてきます。
逆に、1ヶ月たっても疲れがまったく軽くならないなら、職場の側に原因があるかもしれません。
頑張りすぎていないか、確かめる
転職直後に疲れやすい人の多くは、とても真面目に頑張っています。
早く一人前になりたい。
期待に応えたい。
その気持ちが、知らないうちに体を追い込んでいることがあります。
□ 誰よりも早く来て、誰よりも遅く帰っている
□ 家に帰ってからも、仕事の勉強をしている
□ 分からないことを、全部自分で調べようとしている
□ 「まだ何もできていない」と毎日思っている
当てはまるものが多いなら、少しだけ力を抜いてください。
最初の1ヶ月は、覚えることが仕事です。
成果を出すのは、まだ先で大丈夫です。
家族やパートナーに、伝えておく
転職直後の疲れは、一緒に暮らす人にも心配をかけます。
土日に寝てばかりいると、「大丈夫?」「どうしたの?」と聞かれることもあるでしょう。
先に、一言伝えておくと、お互いに気が楽になります。
「新しい職場に慣れるまで、しばらく週末は休ませてほしい。
1ヶ月くらいで落ち着くと思うから。」
期間の目安を伝えておくと、相手も見守りやすくなります。
家事や予定を少し代わってもらえるなら、遠慮なく頼ってください。
「もう辞めたい」と思ったら
疲れが重なると、1週間で「もう辞めたい」と思うこともあります。
その気持ちは、とても自然です。
ただ、疲れているときの判断は、いつもより悲観的になりがちです。
決めるのは、しっかり休んだあとにしてください。
土日にぐっすり眠って、それでも気持ちが変わらないなら、そのときに考えれば間に合います。
入って間もない時期に辞めるかどうかの判断は、入社1ヶ月で辞めたいにまとめました。
よくある質問
Q. 前の職場では、こんなに疲れませんでした
前の職場には、慣れていたからです。何年もいた場所と、入って1週間の場所を比べると、疲れ方がまったく違って当然です。新しい職場にも、少しずつ慣れていきます。
Q. 仕事がほとんどないのに、なぜこんなに疲れるのでしょう
仕事がない時間は、かえって気をつかいます。「何かしなければ」「暇そうに見えないか」と、ずっと緊張しているからです。手が空いたら、マニュアルや資料を読んで過ごすと、少し気持ちが楽になります。
Q. 土日に寝てばかりで、自分が情けないです
情けなくありません。体が回復を求めているだけです。いまは、休むことがいちばん大事な仕事だと考えてください。1ヶ月もすれば、週末に動ける余裕が戻ってきます。
Q. 疲れて、仕事中に集中できません
最初の数週間は、集中力が続かなくても当然です。覚えることが多すぎて、頭がいっぱいになっているからです。休憩のときに、少しでも席を離れて、頭を休めてください。
Q. 家に帰ると、何もできずに寝てしまいます
それで大丈夫です。最初の数週間は、家事も最低限で構いません。食事と睡眠だけしっかりとれていれば、十分です。
Q. 疲れているのに、夜眠れません
緊張が抜けきらず、眠りが浅くなることがあります。寝る前にスマホを見る時間を減らす、仕事のメモを書き出してから寝る、などで楽になる人もいます。眠れない日が続くなら、無理をせず医療機関に相談してください。
Q. 新しい職場で雑談できず、それも疲れます
最初から雑談の輪に入れる人は、ほとんどいません。無理に話そうとしなくて大丈夫です。挨拶と、仕事の会話ができていれば十分です。雑談は、関係ができてくると自然に増えていきます。
Q. 疲れのせいで、ミスが増えています
疲れているときは、誰でもミスが増えます。ミスをしたら、何が起きたかをメモして、次に同じことをしないようにすれば十分です。自分を責めすぎると、さらに疲れてしまいます。
Q. 1週間たって、少し慣れてきた気がします
それはとてもいい兆しです。ただ、慣れてきたころに疲れがどっと出ることもあります。調子がいいときも、しばらくは夜の予定を控えめにしておくと安心です。
Q. 土日に寝込んでいると、家族に申し訳ないです
いまだけの期間だと伝えておけば、家族も理解してくれることがほとんどです。落ち着いたら、一緒に出かける予定を入れてください。それを楽しみにすることも、回復の力になります。
Q. 疲れが取れないまま、次の週が始まるのが怖いです
完全に回復してから月曜を迎えなくても大丈夫です。少し疲れが残ったままでも、職場に行けば何とか一日は過ぎていきます。今週も、定時で帰って、夜は休むことだけ考えてください。
Q. 週の真ん中の水曜日に、いちばん疲れがたまります
週の半ばは、月曜からの緊張が積み重なって、疲れのピークが来やすいです。水曜の夜は特に早めに寝て、木曜と金曜を乗り切る体力を残しておいてください。
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いまは、休むことがいちばんの仕事です
① 疲れのタイプを、この記事のチェックで確かめる
② 土曜日は、何もしない日にする
③ 平日は、定時で帰って、夜の予定を入れない
④ 注意したい疲れが続くなら、相談先に連絡する
転職して最初の数週間、土日に寝込むほど疲れるのは、あなたが新しい場所で一生懸命やっている証拠です。
いまは、休むことがいちばん大事な仕事です。
少しずつ慣れていけば、週末に好きなことをする余裕も、少しずつ戻ってきます。
どうしても合わないと感じたときは、転職エージェントの選び方も参考にしてください。
※本記事は一般的な情報の解説であり、医学的助言ではありません。心身の不調が続く場合は、医療機関にご相談ください。こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556。※本記事には広告(PR)を含みます。