同僚の香水のにおいがきつい…本人は気づいていない。角を立てない伝え方と自分の守り方
香水のにおいは、本人がいちばん気づきにくいものです。
だから、直接言うより、上司を通すほうが角が立ちません。
伝えるときは「くさい」ではなく、「においで頭痛がする」という体調の話にしてください。
すぐに変わらないときは、席を離れる・換気するなどで自分を守ってください。
隣の席から、強い香水のにおいがする。
朝から一日中、そのにおいの中で過ごしている。
午後になると、頭が痛くなってくる。
本人は気づいていないようで、言い出しにくい。
においのことを指摘するのは、相手を傷つけそうで怖い。
この記事は、角を立てずに伝える方法を書きます。
本人は、ほとんど気づいていません
まず、知っておいてほしいことがあります。
香水をつけている本人は、自分のにおいに慣れて感じにくくなっていることが多いです。
| 本人の側で起きていること | その結果 |
|---|---|
| 毎日同じにおいをかいでいる | 鼻が慣れて、においを感じにくくなります |
| 感じにくいので、量が増える | 気づかないうちに、つけすぎになります |
| 「いい香り」だと思って選んでいる | 周りが困っているとは想像していません |
つまり、わざとやっているわけではないことがほとんどです。
むしろ、知らずに周りを困らせていると分かれば、変えたいと思う人が多いはずです。
伝え方さえ気をつければ、相手のためにもなる話です。
においで体調を崩すことも、あります
においの感じ方には、大きな個人差があります。
周りが平気でも、あなたには強く感じられることはあります。
においによって、頭痛や吐き気など体調に影響が出る人もいます。
香料による体調不良は「香害」と呼ばれることもあり、消費者庁などの行政機関も、香りの感じ方には個人差があるとして配慮を呼びかけています。
だから、あなたが神経質なのではありません。
体に出ているなら、それは我慢する話ではなく、配慮をお願いしていい話です。
なぜ、においの話はこんなに言いにくいのか
ほかのことなら言えても、においだけは言い出せないという人が多いです。
| 言いにくい理由 | どういうことか |
|---|---|
| 相手の身だしなみを否定するように感じる | その人の好みや個性に触れる話だからです |
| 恥ずかしい思いをさせそう | においの指摘は、言われた側が傷つきやすい話題です |
| 自分が神経質だと思われそう | 周りが平気そうだと、余計に言いにくくなります |
| 毎日顔を合わせる相手 | 気まずくなったときの逃げ場がありません |
どれも、もっともな理由です。
だからこそ、体調の話にする・上司を通すという2つの工夫が効きます。
体調の話にすれば、相手の身だしなみを否定することになりません。
上司を通せば、あなたが直接言わなくて済みます。
この2つで、言いにくさのほとんどは解消できます。
においの強さは、数字にしにくい
音なら「うるさい」と言いやすいのに、においは伝えにくいものです。
それは、においの強さを人と比べにくいからです。
だから、「においが強い」ではなく「頭痛がする」という自分の症状で伝えるほうが、
相手にも上司にも、状況が正確に伝わります。
直接言うより、上司を通す
においの話は、直接言うと角が立ちやすい話題です。
とくに、入ったばかりの立場なら、なおさらです。
| 直接言う | 上司を通す |
|---|---|
| 相手が恥ずかしい思いをする | 全体への注意として伝えてもらえる |
| あなたが言ったと分かる | 誰が言ったか分からないようにできる |
| 関係がぎくしゃくしやすい | 毎日の関係に影響しにくい |
上司に相談すると、「職場では香りを控えめに」という全体への注意にしてもらえることがあります。
そうすれば、誰かを名指しせずに済みます。
「少しご相談なのですが、
香りに敏感な体質で、強いにおいがあると頭痛がすることがあります。
職場全体で、香りを控えめにしていただくようなことは難しいでしょうか。」
ポイントは、「自分の体質」の話にすることです。
相手を責めるのではなく、自分が困っていることを伝える形にしてください。
直接伝えるなら、この言い方で
相手と話しやすい関係なら、直接伝えることもできます。
その場合も、体調の話にしてください。
| 避けたい言い方 | 角が立ちにくい言い方 |
|---|---|
| 「香水がきついです」 | 「においに敏感で、少し頭が痛くなってしまうことがあって」 |
| 「くさいです」 | 「体質的に香りに弱くて、申し訳ないのですが」 |
「言いにくいことなのですが、
私、においに敏感な体質で、強い香りだと頭痛がすることがあるんです。
もしよければ、職場では少し控えめにしていただけると助かります。」
「私の体質で」と、自分の側の事情にするのがコツです。
相手の香水が悪いのではなく、自分が合わないという形にすれば、相手も受け入れやすくなります。
伝えるのは、二人きりのときにしてください。
人前で言うと、相手が恥ずかしい思いをします。
すぐに変わらないときの、自分の守り方
伝えても、すぐには変わらないことがあります。
そのあいだは、自分でできる対策で乗り切ってください。
・席を離れる時間を作る(コピー、給湯室、別の場所での作業)
・換気する(窓を少し開けてよいか、周りに確認して)
・マスクをつける(においを少し和らげます)
・昼休みは外に出る(においから離れる時間を作る)
3つ目のマスクは、手軽で効果があります。
完全には防げませんが、においの強さはかなり和らぎます。
4つ目も大事です。
一日中においの中にいると、体の負担が積み重なります。
休憩時間だけでも、においのない場所で過ごしてください。
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においを完全に防ぐものではありませんが、強さは和らぎます。職場に置いておくなら、枚数の多いものが楽です。
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香水以外の、においの悩み
職場のにおいの悩みは、香水だけではありません。
| においの種類 | 伝え方の考え方 |
|---|---|
| 柔軟剤・整髪料 | 香水と同じ。体質の話として上司を通す |
| たばこ | 喫煙後のにおいは、職場のルールとして相談しやすい |
| 体臭・口臭 | 本人を傷つけやすいので、直接は避け、上司に任せる |
| 食べ物 | 休憩場所のルールとして、全体に呼びかけてもらう |
3つ目の体臭・口臭は、とくに慎重にしてください。
本人に原因があるとは限らず、体調や病気が関係していることもあります。
こうした話題は、入ったばかりの人が直接伝えるべきではありません。
どうしても困っているなら、上司に相談して、判断を任せてください。
においの問題全般に言えるのは、「誰かを責める」ではなく「環境を整える」という形にすることです。
職場の音の悩みについては、職場の私語が多くて集中できないときにも同じ考え方で書いています。
伝えたあとの、関係
においのことを伝えたあと、気まずくならないかが心配だと思います。
やることは、普段どおりに接することだけです。
・翌日も、いつもどおり挨拶する
・においのことを、何度も話題にしない
・控えてくれたら、さりげなくお礼を言う
・周りの人に、伝えたことを話さない
3つ目が、関係を良くします。
「この前はありがとうございました。助かっています」と一言添えるだけで、
相手も言われてよかったと感じられます。
4つ目も大事です。
においのことを伝えたと周りに話すと、相手が恥ずかしい思いをします。
伝えたことは、あなたと相手(または上司)のあいだだけにしておいてください。
においの話は、伝え方と、そのあとの接し方で、
関係を壊さずに解決できることがほとんどです。
タイプ別|いま、どれに当てはまるか
□ 本人は気づいていなさそう
□ 上司に相談できる関係がある
□ 体調への影響は、まだ軽い
このタイプは、自分の体質の話として上司に相談してください。
□ 相手と、ある程度話せる関係がある
□ 相手が穏やかな人
□ 二人で話せる時間が作れる
このタイプは、「私の体質で」と、二人きりのときに伝えてください。
□ 毎日、頭痛や吐き気がある
□ においのせいで、仕事に集中できない
□ 職場に行くのがつらくなってきた
このタイプは、我慢を続けないでください。体調の問題として、上司にはっきり伝えてください。
症状が続くなら、医療機関にも相談してください。
よくある質問
Q. においのことを言うのは、失礼ではないですか
伝え方次第です。「くさい」と言えば失礼になりますが、「体質的に香りに弱くて」と自分の事情として伝えれば、失礼にはなりません。
Q. 周りは誰も気にしていないようです
においの感じ方には個人差があります。周りが平気でも、あなたが困っているなら、それは伝えていい理由になります。
Q. 上司に相談したら、自分が言ったとばれませんか
全体への注意にしてもらえば、誰が言ったかは分かりにくくなります。相談するときに「できれば、私からとは分からない形で」とお願いしておくと安心です。
Q. 柔軟剤や整髪料のにおいも、同じように伝えていいですか
同じです。香水に限らず、においで体調に影響が出ているなら、伝えて構いません。伝え方も、体質の話として同じ形で大丈夫です。
Q. 上司から、においのことを伝えてくれと頼まれました
入ったばかりの立場で引き受けるのは、負担が大きいです。「私からだと角が立ちそうなので、全体への注意としてお伝えいただけませんか」と返して構いません。
Q. 伝えたのに、変わりません
自分でできる対策を続けながら、もう一度上司に相談してください。体調への影響が続いていることを、具体的に伝えると、対応してもらいやすくなります。
Q. 自分も香水をつけていますが、大丈夫でしょうか
自分では気づきにくいので、職場では控えめにしておくのが安心です。手首に少しだけ、など量を抑えると、周りへの影響は小さくなります。
Q. においのせいで、席替えを頼んでもいいですか
体調に影響が出ているなら、頼んで構いません。「においに敏感な体質で」と、体調の理由として伝えてください。
Q. においで気分が悪くなって、早退したくなります
無理をしないでください。体調不良として早退して構いません。同じことが続くなら、体調への影響として上司に伝え、席の配置などを相談してください。
Q. マスクをしていたら、理由を聞かれました
「少し喉の調子が悪くて」で十分です。においのことをその場で説明する必要はありません。
Q. 伝えたら、相手が落ち込んでしまいました
気づかせてくれたことに、あとで感謝されることもあります。その場でもう一度謝る必要はありません。翌日から普段どおりに接すれば、関係は戻ります。
Q. 香水をつけている人が、上司です
上司本人に直接言うのは難しいので、さらに上の上司か人事に相談してください。そのときも「香りに敏感な体質で」と、自分の事情として伝えると角が立ちません。
Q. 会議室など、狭い部屋でとくにつらいです
会議の前に換気をお願いする、窓や扉に近い席に座る、などで和らげられます。狭い部屋は、においがこもりやすいので、無理をしないでください。
Q. 香りをつけないよう、職場のルールにしてもらえますか
ルールにするかどうかは、会社が判断することです。ただ、体調に影響が出ている人がいることを伝えれば、職場全体での配慮を呼びかけてもらえることはあります。
Q. においが気になるのは、ストレスのせいでしょうか
疲れやストレスがあると、においに敏感になることはあります。ただ、それで我慢すべきということにはなりません。体調を整えることと、環境の相談は、両方進めて構いません。
Q. 季節によって、においが強く感じます
夏は汗とまざって香りが強く出やすく、冬は換気が減ってこもりやすくなります。季節の変わり目に一度、換気の相談をしておくと楽になります。
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① においで体調に影響が出ているかを、自分で確かめる
② 「においに敏感な体質で」という伝え方を用意する
③ 上司に、全体への注意としてお願いできないか相談する
香水のにおいは、本人がいちばん気づきにくいものです。
だから、直接言うより上司を通すほうが角が立ちません。
伝えるときは「くさい」ではなく、体調の話にしてください。
隣の人との関係そのものに悩んでいるなら、隣の席の人が苦手なときも読んでみてください。
働く環境が体に合わない状態が続くなら、転職エージェントの選び方も見ておいてください。
※本記事は一般的な情報の解説であり、法的助言・医学的助言ではありません。においによる体調の不安が続く場合は、医療機関にご相談ください。※本記事には広告(PR)を含みます。