職場の私語が多くて集中できない…神経質ではありません。角を立てない対処の順番
私語が気になって集中できないのは、あなたが神経質だからではありません。
人の話し声は、ほかの音より頭に入ってきやすいものです。
入ったばかりの立場なら、相手に言うより、自分の環境を変えるほうが先です。
仕事に支障が出ているなら、「集中が必要な作業がある」という形で上司に相談できます。
すぐ近くで、雑談が続いている。
笑い声、昨日のテレビの話、誰かのうわさ。
資料を読もうとしても、同じ行を何度も読み返してしまう。
「静かにしてください」と言えればいいけれど、相手は先輩たち。
入ったばかりの自分が言えるはずがない。
この記事は、角を立てずに集中を取り戻す方法を書きます。
話し声は、集中を奪いやすい音です
まず、あなたの感じ方は正しいです。
同じ大きさの音でも、人の話し声はとくに気になりやすいと言われています。
意味のある言葉は、聞くつもりがなくても頭が勝手に拾おうとするからです。
| 気になりやすい音 | 理由 |
|---|---|
| 近くの雑談 | 言葉として頭に入ってきます |
| 笑い声 | 突然大きくなるので、集中が途切れます |
| 電話の声 | 片方の声だけ聞こえるので、続きが気になります |
| 空調やパソコンの音 | 一定なので、慣れやすい音です |
最後の行と比べると分かりますが、一定の音には慣れるのに、
話し声には慣れにくいのです。
だから、集中できないのはあなたの能力の問題ではありません。
入ったばかりなら、まず自分の環境を変える
相手に言うのは、入ったばかりの立場ではハードルが高いです。
先に、自分でできることから試してください。
| やること | 効き方 |
|---|---|
| イヤホン・耳栓を使う | いちばん効きます。職場で許されているか、先に確認してください |
| 集中する作業の時間をずらす | 雑談が少ない時間帯(朝いち、昼休み明け)に回す |
| 空いている会議室を使う | 集中が必要な作業だけ、場所を変える |
| 作業を細かく区切る | 途切れても、どこまでやったか分かるようにする |
1つ目は、職場によって扱いが違います。
いきなり使うと、話しかけられても気づかない人に見えてしまいます。
「資料を読み込む作業のときだけ、
耳栓やイヤホンを使ってもよろしいでしょうか。」
「作業のときだけ」と限定するのがコツです。
一日中つけっぱなしにしないと伝わると、許可が出やすくなります。
時間をずらす、という手
私語には、波があります。
一日中ずっと続くことは、実はあまりありません。
| 雑談が多くなりやすい時間 | 比較的静かな時間 |
|---|---|
| 始業直後 | 始業から30分ほどたったころ |
| 昼休みの前後 | 午後の早い時間 |
| 夕方、仕事が一段落したころ | 会議や外出が重なる時間 |
1週間ほど、いつ静かで、いつ騒がしいかを観察してみてください。
そのうえで、集中が必要な作業を静かな時間に回す。
騒がしい時間には、頭を使わない作業を入れる。
メールの返信、書類の整理、入力作業などです。
これだけで、同じ一日でも進み方が変わります。
途切れても戻れる、作業の進め方
私語を完全になくすのは難しいです。
だから、途切れても困らない進め方を持っておくと楽になります。
・作業を15分単位に区切る(一区切りが短いと、途切れても被害が小さい)
・どこまでやったかを、その都度メモする
・次にやることを、一行書いておく(戻ったときに迷わない)
・数字の確認は、声が落ち着いてからにする
2つ目と3つ目が効きます。
集中が途切れたとき、いちばん時間を失うのは「どこまでやったっけ」と探す時間です。
メモがあれば、すぐに戻れます。
4つ目も大事です。
ミスが起きやすい作業は、騒がしい時間にやらないでください。
数字の入力や、金額の確認などです。
静かな時間まで待つほうが、結果的に早く終わります。
ミスが増えたら、それは材料になります
騒がしさのせいでミスが増えているなら、それは相談の材料になります。
「集中できない」だけでは伝わりにくいですが、
「確認作業でミスが出ている」なら、業務の問題として扱ってもらえます。
上司に相談するとき
自分の工夫では追いつかない場合は、上司に相談できます。
ただし、「あの人たちがうるさい」とは言わないでください。
「◯◯の作業で、集中が必要な場面が多くあります。
席の近くで会話があると手が止まってしまうことがあって、
集中できる場所や時間を確保することはできますか。」
ポイントは、人ではなく、作業の話にすることです。
「◯◯さんがうるさい」と言うと、告げ口になります。
「集中できる環境が欲しい」なら、仕事を進めるための相談になります。
上司が、あなたの名前を出さずに全体に注意してくれることもあります。
・席の配置を変えてもらう
・集中用の場所(空き会議室など)を使ってよいと言われる
・イヤホンの使用を認めてもらう
・全体に向けて、声の大きさを気をつけるよう伝えてもらう
相手に直接言う場合
相手が同じ立場や、話しやすい人なら、直接伝えることもできます。
その場合も、責める言い方をしないのがコツです。
| 角が立つ言い方 | 角が立ちにくい言い方 |
|---|---|
| 「静かにしてもらえますか」 | 「すみません、いま少し集中したい作業があって」 |
| 「うるさいです」 | 「電話が聞き取りにくくて、少しだけ声を落としていただけますか」 |
右側は、自分の事情として伝えています。
相手を否定していないので、受け入れてもらいやすくなります。
2つ目の「電話が聞き取りにくい」は、業務上の理由なので、とくに通りやすいです。
先輩や上司の私語に、入ったばかりの人が直接注意すると、関係がこじれることがあります。その場合は、自分の環境を変えるか、さらに上の上司に作業の話として相談してください。
イライラを、ためこまない
私語が続くと、集中できないことより、イライラのほうが消耗することがあります。
相手に言えないぶん、自分の中にたまっていくからです。
| たまりやすい考え | 切り替え方 |
|---|---|
| 「なんで仕事中に話すんだ」 | 変えられない相手より、自分の作業に目を戻す |
| 「自分だけ真面目にやっている」 | 評価されるのは仕事の中身。見ている人はいます |
| 「言えない自分が情けない」 | 入ったばかりで言えないのは、当然です |
2つ目は、実際にそうです。
私語をしているかどうかより、仕事の進み具合のほうが見られています。
淡々と作業を進めている人は、周りから信頼されます。
イライラが強いときは、一度席を離れてください。
トイレや給湯室まで歩くだけで、気持ちが切り替わります。
昼休みは、できるだけその場所から離れて過ごすと回復しやすくなります。
昼休みの過ごし方は、昼休みに一人になりたいときも参考にしてください。
耳栓・イヤホンの選び方
使えることになったら、選び方にも少し気をつけてください。
| 種類 | 向いている場面 |
|---|---|
| 耳栓 | 音楽を聞かずに、とにかく静かにしたいとき |
| 音を消す機能のあるイヤホン | 周りの音を小さくしつつ、呼ばれたら気づきたいとき |
| 片耳だけのイヤホン | 電話や声かけにすぐ反応したいとき |
職場で使うなら、片耳だけという使い方もあります。
話しかけられたときに気づけるので、周りに悪い印象を与えにくくなります。
音楽を流す場合は、歌詞のないもののほうが集中しやすいです。
歌詞のある曲は、それ自体が「話し声」と同じように頭に入ってきます。
波の音や、雨の音のような一定の音がおすすめです。
話し声を、一定の音で上書きする形になります。
どれを使う場合も、話しかけられたらすぐ外すことだけは守ってください。
それさえできていれば、印象が悪くなることはまずありません。
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耳栓のなかには、人の話し声だけを減らして、呼びかけは聞こえるタイプがあります。
話し声が気になる人には、こちらが向いています。完全に聞こえなくなるものだと、呼ばれたときに困るからです。
数百円のものでも効果はあります。まず安いものを試して、合うか確かめてからでも遅くありません。
※Amazonのアソシエイトとして、退職前夜は適格販売により収入を得ています。
タイプ別|いま、どれに当てはまるか
□ 私語が気になるのは、一日のうち一部の時間だけ
□ 集中する作業は、それほど多くない
□ 耳栓やイヤホンが使えそう
このタイプは、時間をずらす工夫と、耳栓で十分に改善します。
□ 集中が必要な作業が多い
□ 私語が一日中続いている
□ ミスが増えてきた
このタイプは、作業の話として上司に相談してください。
□ 頭痛がする、耳が疲れる
□ 職場に行くのが憂うつになってきた
□ 帰宅後も、ぐったりしている
このタイプは、我慢を続けないでください。
音による疲れは、実際に体に出ます。続くようなら医療機関にも相談してください。
よくある質問
Q. 私語をしている人たちが、自分より立場が上です
直接言うのは避けたほうが無難です。まず自分の環境を変えてください。それでも仕事に支障が出るなら、さらに上の上司に、作業の話として相談してください。
Q. 私語に加わらないと、浮いてしまいませんか
ずっと加わる必要はありません。休憩時間に少し話すくらいで十分です。仕事中は作業に集中している人だと思われるほうが、むしろ評価されます。
Q. イヤホンをしていたら、注意されました
職場のルールに合わせてください。そのうえで「集中が必要な作業のときだけ使わせてもらえないか」と相談してみてください。目的を伝えると、認められることがあります。
Q. 上司に相談したのに、変わりません
時間をずらす、場所を変えるといった、自分でできる工夫を続けてください。それでも仕事にならない状態が続くなら、もう一度、具体的な影響(作業時間やミス)を添えて相談してください。
Q. 私語の内容が、人の悪口です
聞いているだけで消耗します。加わらず、「そうなんですね」で止めてください。職場で悪口を聞かされるときに詳しく書いています。
Q. 在宅勤務を希望してもいいですか
制度があるなら、相談する価値はあります。「集中が必要な作業の日だけ」と限定すると、通りやすくなります。
Q. 自分が神経質なだけでしょうか
話し声が気になるのは、多くの人に共通することです。気にしすぎと自分を責めるより、環境を整える方法を考えてください。
Q. 集中できない日が続いて、仕事が遅れています
遅れていることを、早めに上司に伝えてください。その際に「集中できる環境があれば進められる」と添えれば、相談のきっかけになります。黙って遅れるより、ずっと印象が良くなります。
Q. 私語に話しかけられて、作業が止まります
「すみません、いまこれを仕上げたくて。あとで聞かせてください」と返して構いません。断っているのではなく、あとで聞くと伝えているので角は立ちません。
Q. 席替えをお願いしてもいいですか
理由を作業の話にすれば、お願いすること自体は問題ありません。「電話対応が多いので、静かな場所だと助かります」など、業務上の理由を添えてください。
Q. 私語をしている人に、話しかけづらくなりました
仕事の用件は、これまでどおり伝えてください。私語が苦手なことと、仕事のやり取りは別です。挨拶とお礼を続けていれば、関係は保てます。
Q. 私語が多い職場は、雰囲気がいいとも言えますか
そういう面もあります。話しやすい職場は、困ったときに相談もしやすいものです。問題は、仕事に支障が出るほど続くかどうかです。雰囲気の良さを残しつつ、集中できる時間を確保する形を目指してください。
Q. 私語の中に、仕事の大事な情報が混ざっています
聞き逃したくないなら、あとで「さっきの話、もう一度教えてもらえますか」と聞いてください。私語に耳を傾け続けるより、必要なときに確認するほうが効率的です。
Q. 私語の声が大きい人に、自分だけが気になっているようです
音の感じ方には個人差があります。周りが平気でも、あなたが気になるのは不自然なことではありません。自分に合った環境を整えることを、遠慮しないでください。
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相手を変えるより、環境を変える
① 1日のうち、静かな時間帯を観察する
② 集中する作業を、その時間に回す
③ 耳栓やイヤホンを使ってよいか、一度聞いてみる
私語が気になって集中できないのは、あなたが神経質だからではありません。
入ったばかりの立場なら、相手に言うより自分の環境を変えるほうが先です。
時間をずらし、場所を変え、耳栓を使う。
それでも仕事にならないなら、作業の話として上司に相談してください。
集中できない環境が変わらない職場なら、転職エージェントの選び方も見ておいてください。
※本記事は一般的な情報の解説であり、法的助言・医学的助言ではありません。体調の不安が続く場合は、医療機関にご相談ください。※本記事には広告(PR)を含みます。