職場のエアコンの温度が合わない…争うより自分の周りを整える。寒い・暑いそれぞれの対策
職場のエアコンの温度は、全員にちょうどいい設定は存在しません。
だから、設定温度を争うより、自分の周りを調整するほうが早く楽になります。
寒いなら重ね着と足元、暑いなら小型の扇風機と冷感グッズ。
風が直接当たる場合だけは、席や風向きの相談をしてください。
夏なのに、職場が寒い。
カーディガンを着ても、ひざ掛けをしても、手足が冷える。
でも隣の人は「暑い」と言って、温度を下げる。
入ったばかりで、リモコンに触れる雰囲気でもない。
毎日、体力を温度に削られている。
この記事は、温度の争いに加わらずに楽になる方法を書きます。
全員にちょうどいい温度は、ありません
まず、これを知っておいてください。
同じ部屋にいても、感じ方は人によって大きく違います。
| 感じ方が違う理由 | 具体的に |
|---|---|
| 体質 | 冷えやすい人、暑がりの人がいます |
| 服装 | スーツと薄着では、体感が数度違います |
| 動き方 | 座りっぱなしと、動き回る人では違います |
| 席の位置 | 吹き出し口の近く、窓際、出入口の近く |
最後の行が、実はいちばん大きいです。
同じ部屋でも、席によって温度が違います。
設定温度が同じでも、吹き出し口の真下と部屋の奥では、体感がまったく違います。
だから、誰かが悪いわけではありません。
設定温度をめぐって争うと、誰かが必ず我慢することになります。
寒いときに、自分でできること
寒い側は、自分で調整できる余地が大きいです。
| 対策 | ポイント |
|---|---|
| 足元を温める | 冷えは足から。靴下を重ねる、足元にひざ掛けを巻く |
| 首・手首・足首を覆う | 「首」がつく場所を温めると、体全体が温まりやすいです |
| 羽織るものを常備する | 職場に置きっぱなしにできる一枚を |
| 温かい飲み物 | 内側から温めます。冷たい飲み物は控える |
| ときどき立って歩く | 座りっぱなしは、体が冷えやすくなります |
1つ目と2つ目が、とくに効きます。
上半身をいくら着込んでも、足元が冷えていると寒さは取れません。
足元用のひざ掛けや、厚手の靴下を職場に置いておくと安心です。
ストールやネックウォーマーのように、首を覆えるものもあると便利です。
職場に置いておくと安心なもの
温度の悩みは、毎日のことです。
その日の服装で対応するより、職場に置きっぱなしにしておくほうが楽です。
| 寒がりの人 | 暑がりの人 |
|---|---|
| ひざ掛け(足元に巻ける大きさ) | 机に置ける小型の扇風機 |
| 薄手のカーディガン | 冷感タオル |
| 厚手の靴下・ルームシューズ | うちわ・扇子 |
| ストール・ネックウォーマー | 汗拭きシート |
| 保温できるマグカップ | 保冷できる水筒 |
寒がりの人は、ルームシューズが意外と効きます。
職場で靴を履き替えてよいなら、足元の冷えがかなり和らぎます。
置いておく場所は、自分の机の引き出しや、足元にしてください。
共有の場所に置くと、なくなったり、他の人の迷惑になったりします。
季節の変わり目が、いちばんつらい
春と秋は、冷房と暖房が切り替わる時期です。
朝は寒く、昼は暑い、という日もあります。
この時期は、脱ぎ着しやすい服装がいちばん役に立ちます。
薄手のものを重ねて、その日の体感に合わせて調整してください。
選ぶときに、見るところ
職場に置くものなので、条件は3つだけです。
電気を使わないか、USBで動くこと。机か足元に収まる大きさ。サイズ選びがいらないこと。
コンセントを使うもの(電気毛布・電気ヒーターなど)は、職場で使ってよいか先に確認してください。禁止している会社もあります。
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寒いとき(足元にも肩にも使えるタイプです)
暑いとき(USBで動くので、パソコンから電源が取れます)
飲みものを置いておくなら(フタ付きなので、書類にこぼしにくいです)
どれも自分の机まわりで完結するものです。温度そのものを変えようとするより、こちらのほうが早く楽になります。
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暑いときに、自分でできること
暑い側は、寒い側より自分での調整が難しいです。
脱げる服には限りがあるからです。
| 対策 | ポイント |
|---|---|
| 小型の扇風機を使う | 机の上に置ける静かなもの。周りに風が行かない向きで |
| 冷感タオル・冷却シート | 首に当てると、体感がかなり下がります |
| 服の素材を選ぶ | 通気性のよいもの、汗を吸って乾くもの |
| 冷たい飲み物 | こまめに水分をとる |
小型の扇風機を使うときは、一言添えてください。
「暑がりなので、手元に小さい扇風機を置いてもよろしいでしょうか。
風がそちらに行かないようにします。」
「周りに風が行かないようにする」と先に言うのがコツです。
寒い人への配慮が伝わると、反対されにくくなります。
風が直接当たるときは、相談していい
自分で調整しきれないのが、エアコンの風が直接当たる場合です。
これは、服装で防ぐのに限界があります。
片腕だけ冷える、首筋に風が当たり続ける、といった状態が続くと、体調を崩しやすくなります。
「席の真上にエアコンの吹き出し口があって、
風が直接当たって体が冷えてしまいます。
風向きを変えるか、何か対策をしていただくことはできますか。」
これは、わがままではなく、環境の問題です。
温度の好みではなく、風が当たるという事実を伝えてください。
・吹き出し口の風向きを変える(ルーバーの調整)
・風よけの板を取り付ける
・席の位置を少しずらす
・席替えのときに考慮してもらう
2つ目の風よけは、手頃な値段で取り付けられるものがあります。
会社で用意してもらえないか、一度聞いてみる価値があります。
リモコンを勝手に触らない
やってはいけないことが、1つあります。
黙ってリモコンの設定を変えることです。
・誰かが変えたことに気づかれ、空気が悪くなる
・変えたり戻したりの応酬が始まる
・「あの人が勝手に変えた」と、あなたの印象が悪くなる
入ったばかりの時期は、とくに避けてください。
温度を変えたいときは、必ず周りに一声かけてください。
「少し冷えてきたので、1度だけ上げても大丈夫ですか。」
「1度だけ」と小さく言うのがコツです。
大きく変えようとすると反対されますが、1度なら受け入れてもらいやすくなります。
温度の話で、関係をこじらせない
温度をめぐる言い争いは、意外と根に持たれやすい話題です。
毎日のことなので、一度こじれると、ずっと気まずさが残ります。
| こじれやすい言い方 | こじれにくい言い方 |
|---|---|
| 「寒すぎます、上げてください」 | 「少し冷えてきたので、1度だけ上げても大丈夫ですか」 |
| 「なんでそんなに下げるんですか」 | 「私は寒がりなので、自分で羽織って調整しますね」 |
| 黙ってリモコンを変える | 一声かけてから変える |
右側は、どれも相手を責めていません。
とくに2つ目は、自分で調整すると宣言しているので、相手に負担をかけません。
こう言っておくと、相手のほうから「寒かったら言ってね」と気づかってくれることもあります。
温度の好みは、体質の違いです。
どちらが正しいという話ではないので、お互いに自分の周りで調整するのが、いちばん平和な形です。
隣の席の人との関係に悩んでいるなら、隣の席の人が苦手なときも参考にしてください。
体調を崩しやすい人は、先に伝えておく
冷えや暑さで体調を崩しやすい体質の人もいます。
その場合は、我慢する前に、上司に一度伝えておくと楽になります。
「体質的に冷えやすく、冷房が強いと体調を崩しやすいです。
羽織るものなどで調整しますが、
つらいときは席の相談をさせていただくかもしれません。」
こう伝えておくと、いざ相談するときに話が早くなります。
「急にわがままを言い出した」とは受け取られません。
また、自分で調整する姿勢を先に示しているので、協力も得やすくなります。
・冷えで、肩こりや頭痛が続く
・お腹の調子が悪くなる
・暑さで、めまいや吐き気がする
・のどや鼻の調子が悪くなる
こうしたサインが続くなら、環境が体に合っていないということです。
無理をせず、早めに相談してください。
タイプ別|いま、どれに当てはまるか
□ 少し寒い・少し暑いくらい
□ 風が直接当たってはいない
□ 羽織りものや扇風機が使えそう
このタイプは、足元と首の対策で十分に楽になります。
□ エアコンの風が、直接当たっている
□ 重ね着をしても、手足が冷え切る
□ 吹き出し口の真下や、窓際の席
このタイプは、風向きや席の相談をしてください。環境の問題です。
□ 冷えで、頭痛やお腹の不調がある
□ 暑さで、頭がぼんやりする・気分が悪くなる
□ 毎日、帰宅するとぐったりしている
このタイプは、我慢しないでください。体調の問題として上司に伝えてください。
暑さで気分が悪くなる場合は、熱中症の危険もあります。すぐに涼しい場所で休んでください。
よくある質問
Q. 寒いと言ったら、わがままだと思われませんか
温度の好みとして言うと、そう受け取られることがあります。「風が直接当たる」「手足が冷え切る」など、事実として伝えてください。それなら、わがままにはなりません。
Q. 暑がりの人に、いつも温度を下げられます
設定温度を争うより、自分の周りを温めるほうが早いです。足元と首を覆ってください。それでも無理なら、席の位置を相談してください。
Q. 電気ストーブを足元に置いてもいいですか
職場のルールを確認してください。電気代や安全面から禁止されていることがあります。許可されていても、周りに一声かけておくと安心です。
Q. 冬は暖房が効きすぎて、暑いです
冬は、脱ぎ着しやすい服装にしてください。重ね着をして、暑ければ一枚脱げる形にしておくと調整しやすくなります。
Q. 冷房で体調を崩してしまいました
無理をしないでください。体調を崩したことを上司に伝え、風向きや席の相談をしてください。体の不調は、環境を変える十分な理由になります。
Q. 省エネで、設定温度が決められています
その場合は、自分の周りで調整するしかありません。暑いなら扇風機や冷感グッズ、寒いなら重ね着と足元の対策を中心にしてください。
Q. 窓際の席で、夏は暑く冬は寒いです
窓際は、温度の影響を受けやすい場所です。ブラインドを使う、窓に近い側に物を置くなどで和らぎます。つらい場合は、席替えのときに考慮してもらえるよう伝えておいてください。
Q. 温度のことで、同僚と気まずくなりました
温度の話は、どちらかが我慢する形になりやすいです。争いを続けるより、お互いに自分の周りで調整する形にしましょう、と提案するのも一つの方法です。
Q. 在宅勤務の日のほうが、体が楽です
自分で温度を決められるからです。制度があるなら、体調が崩れやすい時期に在宅を増やせないか相談してみる価値はあります。
Q. 冷え対策のグッズを使っていたら、からかわれました
気にしなくて大丈夫です。体調を守るための工夫です。「寒がりなので」と一言返しておけば、それ以上は言われなくなります。
Q. 温度の相談をしたら、席替えしてもらえました
よかったです。席替えのあとは、協力してくれた人に一言お礼を伝えておいてください。その一言があると、次に何かあったときも相談しやすくなります。
Q. エアコンのリモコンが、特定の人の管理になっています
その人に一声かけるのが、いちばん早いです。「少し冷えてきたのですが、1度だけ上げていただけますか」と頼んでください。管理している人を通すと、トラブルになりにくくなります。
Q. 工場や倉庫で、エアコン自体がありません
その場合は、服装や冷感グッズ、こまめな水分補給が中心になります。暑さが厳しい職場では、休憩の取り方も大事です。気分が悪くなったら、すぐに休んでください。
Q. 冷え性を理由に、配置を変えてもらえますか
体調への影響を具体的に伝えれば、相談に乗ってもらえることはあります。冷えでどんな不調が出ているかを、事実として伝えてください。
Q. 寒さで集中できず、仕事が進みません
体が冷えていると、集中力も落ちます。まず足元と首を温めてください。それでも改善しないなら、仕事の進み具合への影響として上司に伝えて構いません。
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温度を争わず、自分の周りを整える
① 寒いなら足元と首、暑いなら首元の冷却から始める
② 職場に置いておける羽織りものを1枚用意する
③ 風が直接当たるなら、事実として上司に伝える
職場のエアコンの温度は、全員にちょうどいい設定は存在しません。
だから、設定温度を争うより、自分の周りを整えるほうが早く楽になります。
ただし、風が直接当たるなら、それは環境の問題です。遠慮せず相談してください。
職場の環境で消耗しているなら、職場の私語が多くて集中できないときも読んでみてください。
働く環境そのものが合わないと感じ続けるなら、転職エージェントの選び方も見ておいてください。
※本記事は一般的な情報の解説であり、法的助言・医学的助言ではありません。暑さで気分が悪くなった場合は、すぐに涼しい場所で休み、症状が続くときは医療機関にご相談ください。※本記事には広告(PR)を含みます。