上司と合わない…我慢し続ける前に知ってほしい対処と転職の判断
上司と合わないのは、あなたのせいだけではありません。まずは、無理に好かれようとせず、距離を取って自分を守ること。それでも限界なら、異動や転職で、環境そのものを変えていい。合わない上司に、あなたの人生を左右させる必要はありません。
まず、いまの状態をセルフチェック
上司との関係について、いくつ当てはまりますか。
- ☑ 上司の顔色を、いつもうかがってしまう
- ☑ 話しかけられると、緊張して身構える
- ☑ 理不尽な指示や、感情的な態度に振り回されている
- ☑ 上司がいる日は、出勤が特につらい
- ☑ この人の下で働き続ける未来が、想像できない
当てはまるものが多いなら、その関係は、あなたが一人で抱えて我慢し続けるには、重すぎるのかもしれません。
この記事では、合わない上司との向き合い方と、「もう無理」というときの、環境の変え方をお伝えします。
上司と合わないのは、よくあること
まず知ってほしいのは、上司と合わないのは、あなただけの特別な悩みではない、ということです。
職場の悩みの多くが、人間関係、とくに上司との関係だと言われます。
上司は、自分で選べません。
たまたま配属された先の上司と、性格や価値観が合わないことは、誰にでも起こり得ます。
合わないのは、あなたの努力が足りないからではなく、単純に相性の問題であることが多いです。
まず、自分を責めるのをやめましょう。
合わない上司の、タイプを見極める
対処法を考える前に、どんなタイプの上司なのかを、見極めてみましょう。
タイプによって、効く対処が変わります。
① 感情的で、気分に波があるタイプ
機嫌によって、態度がころころ変わる上司です。
このタイプには、機嫌の良し悪しに、あなたの心を巻き込まれないことが大切です。
相手の感情は、相手のもの。
あなたの責任ではありません。
② 高圧的で、威圧してくるタイプ
強い言葉や態度で、押さえつけてくる上司です。
このタイプには、必要以上に萎縮せず、事務的に、淡々と対応するのが有効です。
ただし、暴言や人格否定が続くなら、それはハラスメントの領域です。
③ 指示が曖昧で、あとで責めるタイプ
はっきり指示しないのに、結果が悪いと責めてくる上司です。
このタイプには、やり取りを記録に残すことが身を守ります。
指示はメールやチャットで確認し、証拠を残しましょう。
まず試したい、自分を守る対処法
環境を変える前に、今の場所でできる対処もあります。
無理のない範囲で、試してみてください。
心の距離を、取る
上司に、無理に好かれようとしないこと。
「この人とは、仕事上の付き合いだ」と割り切るだけで、心はずいぶん楽になります。
すべての人と、仲良くする必要はありません。
記録を、残す
理不尽な指示や、暴言があったら、日付とともに記録しておきましょう。
あとで異動や相談を考えるとき、その記録が、あなたの助けになります。
味方を、見つける
同じように感じている同僚や、信頼できる先輩に、話してみましょう。
「自分だけじゃない」と分かるだけで、気持ちが軽くなります。
一人で抱え込まないことが、いちばんの防御です。
暴言、人格否定、無視、過大な要求。こうした行為が続くなら、それはパワハラかもしれません。会社の相談窓口や、社外の労働相談(総合労働相談コーナーなど)に、記録を持って相談してください。
我慢の限界なら、環境を変えていい
対処を試しても、状況が変わらない。
上司のことを考えると、毎日がつらい。
もしそうなら、環境そのものを変えることを、考えていいタイミングです。
まず考えたいのが、部署異動です。
会社に異動の制度があるなら、人事や、信頼できる別の上司に相談してみましょう。
同じ会社でも、上司が変われば、働きやすさは大きく変わります。
異動が難しい、あるいは会社全体の体質に問題があるなら、転職も、前向きな選択肢です。
合わない上司の下で、消耗し続けるより、合う環境を探すほうが、あなたの力は活きます。
合わない上司に、してはいけない対応
つらいと、つい感情的な対応をしたくなります。
でも、あなたが不利になる対応もあるので、知っておいてください。
感情的に、言い返す
理不尽な態度に、その場で感情的に言い返すのは、避けたほうが賢明です。
一時的にすっきりしても、関係がさらにこじれ、あなたの立場が悪くなることが多いからです。
言いたいことは、記録に残し、冷静なときに、しかるべき窓口へ。
自分だけが悪いと、抱え込む
「自分の対応が悪いのかも」と、すべてを自分のせいにするのも、避けたい対応です。
合わないのは、多くの場合、相性の問題であって、あなた一人の責任ではありません。
抱え込みすぎると、心が持ちません。
我慢の限界まで、誰にも言わない
つらさを一人で抱え、限界が来て、突然崩れてしまう。
これが、いちばん避けたい形です。
早めに、同僚や、相談窓口に話しておくこと。
声に出すことが、あなたを守る、最初の一歩になります。
「合わない」は、あなたの大切なサイン
少し視点を変えてみましょう。
上司と「合わない」という感覚は、ネガティブなだけのものではありません。
あなたにとって、大切なサインでもあります。
その感覚は、「自分は、こういう働き方や、こういう人とは、相性が良くない」という、あなた自身の価値観を、教えてくれています。
合わなさを言葉にできると、次の職場選びの、確かな基準になります。
たとえば、「頭ごなしに命令する人が苦手」なら、次は「対話を大事にする職場」を選べばいい。
「放任されるのがつらい」なら、「きちんと見てくれる上司のいる職場」を選べばいい。
今の経験は、無駄ではなく、あなたの理想の環境を、はっきりさせてくれる材料なのです。
つらい経験を、次に活かす。
そう考えられると、今の状況にも、少しだけ意味を見いだせるようになります。
転職を考えるなら、まず相談から
とはいえ、上司と合わないという理由で転職していいのか、不安になるかもしれません。
そんなときは、まず転職エージェントに相談してみましょう。
エージェントは、あなたの状況を聞いて、「今の職場に留まるべきか」「転職したほうがいいか」を、客観的な視点で、一緒に考えてくれます。
転職市場をよく知るプロだからこそ、冷静なアドバイスがもらえます。
エージェントは、年齢と地域で選ぶのが、失敗しないコツです。
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今の上司との関係がつらく、転職を考え始めています。まだ迷っている段階ですが、私に合う職場環境について、相談に乗ってもらえますか。
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異動を願い出るときの、伝え方
環境を変える第一歩として、部署異動を願い出る場合、伝え方にコツがあります。
上司の悪口にならないように、注意しましょう。
「上司が嫌だから」とストレートに言うと、「わがまま」「協調性がない」と受け取られかねません。
前向きな理由に、置き換えて伝えるのがコツです。
別の部署の仕事に、以前から関心があります。新しい環境で、幅広く経験を積み、会社に貢献したいと考えています。
このように、「成長したい」「貢献したい」という前向きな言葉で伝えれば、角が立ちません。
人事や、信頼できる上司に、落ち着いて相談してみましょう。
次は、合う上司のいる職場を選ぶ
もし転職するなら、次こそ、合う上司のいる職場を選びたいですよね。
面接や下調べで、ある程度は見極められます。
面接では、面接官の話し方や態度に注目しましょう。
こちらの話を、きちんと聞いてくれるか。
高圧的でないか。
面接官の様子は、入社後の上司の様子を映すことが多いです。
逆質問で、「上司の方は、どんなふうに部下と関わっていますか」と聞いてみるのも、有効です。
答え方から、職場の雰囲気が、うっすら見えてきます。
こうした見極めは、一人では難しい部分もあります。
エージェントに、「こういう上司は避けたい」と伝えておけば、社風や上司のタイプまで考えて、求人を選んでもらえます。
合わない上司から、学べること
つらい話が続いたので、最後に、前向きな視点もお伝えします。
合わない上司からも、実は、学べることがあります。
それは、「自分は、こういう上司にはなりたくない」という、反面教師としての学びです。
将来、あなたが後輩や部下を持ったとき、「あの上司のようにはしない」という基準が、あなたのなかに、はっきりと残ります。
つらい経験も、見方を変えれば、あなたを成長させる材料になります。
もちろん、無理に前向きになる必要はありません。
でも、「この経験も、いつか役に立つ」と思えたら、今の日々が、少しだけ違って見えるかもしれません。
よくある質問
Q. 上司が原因で転職して、また合わない上司だったら?
その不安は自然です。
だからこそ、次の職場選びでは、面接で職場の雰囲気を確かめたり、エージェントに社内の様子を聞いたりして、慎重に選ぶことが大切です。
今回の経験で、あなたは「どんな上司が合わないか」を学びました。
それを次に活かせば、同じ失敗は避けられます。
Q. 転職の面接で、上司が理由だと言っていいですか?
正直に「上司と合わなかった」とだけ伝えるのは、避けたほうが無難です。
愚痴や他責に聞こえてしまうことがあるからです。
「より成長できる環境で働きたい」など、前向きな言葉に置き換えましょう。
エージェントに相談すれば、角の立たない伝え方を一緒に考えてくれます。
Q. 上司が原因で辞めたいのに、引き止められたら?
引き止められても、辞める意思が固いなら、丁寧に、でもはっきりと伝えましょう。
「お世話になりましたが、次に進む決意は変わりません」と、感謝とともに伝えるのが基本です。
それでもしつこく引き止められる、話が進まない、という場合は、退職代行という手段もあります。
まずは円満な退職を目指し、難しければ次の手を考える。
その順番で、落ち着いて進めれば大丈夫です。
Q. 上司と合わないことを、面接で正直に話すべきですか?
転職の面接では、上司との不仲を、そのまま退職理由にするのは避けましょう。
「人間関係でもめる人」という印象を与えかねないからです。
「より良い環境で成長したい」など、前向きな言葉に変えて伝えるのが基本です。
ただし、明らかなハラスメントがあった場合は、事実を簡潔に伝えても構いません。
伝え方に迷ったら、エージェントに相談すれば、角の立たない表現を一緒に考えてもらえます。
Q. 我慢していれば、そのうち慣れるものでしょうか?
慣れる場合もありますが、慣れない場合もあります。
相手が変わらない限り、根本は変わらないことも多いです。
大切なのは、「慣れるまで我慢する価値があるか」を、自分に問うことです。
心や体に不調が出ているなら、慣れを待つより、環境を変えることを考えるサインです。
無理な我慢が、いつのまにか、あなたをすり減らしてしまわないように、自分の状態を、よく見てあげてください。
Q. 上司と合わないだけで、転職するのは甘えでしょうか?
甘えではありません。
上司との関係は、働きやすさを大きく左右する、重要な要素です。
毎日つらい思いをして、心や体を壊してしまっては、元も子もありません。
ただ、勢いで辞めるのではなく、まず異動を試す、在職中に次を探す、といった順番を踏むこと。
それさえ押さえれば、上司が理由の転職は、あなたを守る、正当な選択です。
Q. 上司のことを、人事に相談してもいいのでしょうか?
もちろん、相談していいです。
人事や、信頼できる別の上司に相談するのは、正当な行動です。
ただ、感情的に訴えるより、「いつ、どんなことがあったか」を、記録に基づいて具体的に伝えるほうが、動いてもらいやすくなります。
相談しても状況が変わらない、あるいは相談しづらい雰囲気なら、それ自体が、環境を変えることを考える、一つの判断材料になります。
Q. あと少しで上司が異動しそうです。待つべき?
はっきり異動が決まっているなら、待つのも一つの手です。
ただ、「そうなればいいな」という期待だけなら、あてにしすぎないほうがいいでしょう。
異動の話は、流れることもあります。
あなたの心が限界なら、上司の異動を待たずに、動いていいのです。
合わない上司との毎日は、消耗します。
でも、あなたには、距離を取る自由も、環境を変える自由もあります。
一人で抱え込まず、できることから、一歩ずつ進めていきましょう。