職場で悪口を聞かされる…同意しないのが最大の守り。巻き込まれずに離れる方法
悪口を聞かされるのがつらいのは、あなたが敏感だからではありません。
聞いている側も同意を求められ続けているので、実際に消耗します。
身を守る形は1つ。同意も否定もせず、「そうなんですね」で止める。
とくに、入ったばかりの時期はどちらにも寄らないでいてください。
休憩のたびに、同じ人が寄ってくる。
話の中身は、いつも誰かの悪口。
相づちを打つしかないけれど、聞いているだけで疲れる。
しかも、入ったばかりだから、誰のことを言われているのかも分からない。
うなずいた自分も、同じだと思われないだろうか。
この記事は、巻き込まれずに離れる方法を書きます。
聞いているだけでも、消耗します
まず、あなたの感じ方は正しいです。
悪口を聞くのは、ただ黙って座っているのとは違います。
| 聞いている間に起きていること | だから疲れる |
|---|---|
| 同意を求められている | 断らずに、賛成もしない返しを考え続けます |
| 表情を作っている | 否定に見えない顔を保つのは、労力です |
| 言われている人と、あとで会う | 気まずさを抱えたまま仕事をします |
| 誰かに見られていないか気にする | 周囲の視線を意識し続けます |
つまり、受け身に見えて、ずっと作業をしています。
休憩時間なのに、休めていません。
「気にしすぎ」ではなく、実際に負荷がかかっているということです。
悪口を言う人が、あなたに近づく理由
入ったばかりの人は、声をかけられやすい立場にあります。
理由は、意地悪だからではありません。
| 相手の側の事情 | そこで起きること |
|---|---|
| まだ誰の味方か決まっていない | 自分の側に引き入れる余地があると見られます |
| 断りにくい立場だと分かっている | 話を聞いてもらえる相手として選ばれます |
| 職場の事情を知らない | 自分の見方を、先に伝えておきたくなります |
| ほかに聞いてくれる人がいない | 周りがすでに距離を置いていることもあります |
4つ目に、気づいておいてください。
あなたにだけ熱心に話してくる場合、ほかの人はすでに離れていることがあります。
つまり、あなたが選ばれているのは、まだ知らないからです。
時間が経てば、声はかからなくなります。
それまで、寄らずに持ちこたえてください。
急に態度を変えなくて大丈夫です
離れようとして、急に冷たくする必要はありません。
挨拶はする。仕事のやり取りは普通にする。
変えるのは、悪口の場に長くいないことだけです。
この差は小さく見えますが、1か月で大きく変わります。
相手は、聞いてくれる人のところに行きます。
いちばん大事なのは、同意しないこと
入ったばかりの時期に、まず避けたいことがあります。
それは、同意したと受け取られることです。
・「あの人も同じことを言っていた」と広がる
・言われている側と、関係が作れなくなる
・片方のグループの人だと見なされる
・自分が抜けたいとき、抜けられなくなる
入ったばかりのあなたは、誰がどんな人かをまだ知りません。
いま同意した相手が、職場でどう見られているかも分かりません。
だから、どちらにも寄らないでいてください。
これは、冷たいことではありません。
判断する材料がないのだから、当然のことです。
そのまま使える、止め方
同意も否定もしない返し方があります。
「そうなんですね。」
「まだ入ったばかりで、よく分かっていなくて。」
「いろいろあるんですね。」
「私はまだ、教えていただくばかりなので。」
2つ目と4つ目が、とくに使いやすいです。
「分からない」は、入ったばかりの人の特権です。
嘘をついているわけでもありません。
実際に、まだ分からないのですから。
・強く否定する(「そんなことないですよ」=相手と対立します)
・一緒になって言う(同意したことになります)
・詳しく聞き返す(話が長くなります)
・言われている人に伝える(あなたが板挟みになります)
最後の項目は、良かれと思ってやりがちですが、いちばん危険です。
伝えた事実が回ると、あなたが話を広げた人になります。
話を切り上げる、自然な方法
返し方だけでは、話は終わりません。
場を離れる口実を、いくつか用意しておいてください。
| 場面 | 切り上げ方 |
|---|---|
| 休憩室で捕まった | 「すみません、ちょっと席を外します」 |
| 自分の席に来られた | 「この作業、今日中なので続けますね」 |
| 昼食のとき | 「今日は外で済ませてきます」 |
| 帰り道で一緒になった | 「寄るところがあるので、失礼します」 |
用意しておくのがコツです。
その場で考えようとすると、言葉が出ずに座り続けることになります。
2つ目は、とくに自然です。
仕事を理由にすると、誰も引き止められません。
昼休みを一人で過ごしたいときは、昼休みに一人になりたいときも参考にしてください。
自分の悪口を聞いてしまったとき
いちばんつらいのが、これです。
やることは、その場では何もしないことです。
聞こえたと伝えても、良いことはほとんどありません。
| その場でやること | あとでやること |
|---|---|
| 聞こえなかったことにして離れる | 内容を、日付とあわせてメモに残す |
| 表情を変えない | 仕事に関わる内容だったかを、落ち着いて考える |
メモを残すのは、繰り返されたときのためです。
1回なら、たまたまかもしれません。
ですが、何度も続くなら、記録が必要になります。
・自分のことを、繰り返し複数人に言われている
・そのせいで、仕事に必要な情報が回ってこない
・挨拶を返してもらえない、無視される
こうした状態が続くなら、日付と内容を記録したうえで、社内の相談窓口や、各労働局の総合労働相談コーナーに相談してください。無料で相談できます。
自分を責めないでください。
入ったばかりの人が標的になるのは、あなたに原因があるからではありません。
うなずき方を、変えるだけでも効きます
言葉を変えるのが難しければ、体の反応から変えてください。
相手は、あなたの表情を見て、話す量を決めています。
| 話が続く反応 | 話が伸びない反応 |
|---|---|
| 大きくうなずく | 小さくうなずく |
| 相手の目を見続ける | 手元の作業に視線を戻す |
| 「えっ、そうなんですか?」と驚く | 「そうなんですね」と短く返す |
| 体を相手のほうに向ける | 体はそのまま、顔だけ向ける |
3つ目が、とくに効きます。
驚いて聞き返すと、相手はもっと話したくなります。
反応を小さくするだけで、話は自然に短くなります。
これは、無視することとは違います。
聞いてはいるが、乗ってはいない状態です。
角を立てずに距離を取るには、この形がいちばん現実的です。
「すみません、この作業に集中したいので、
また休憩のときにお願いします。」
拒否ではなく、先送りにするのがコツです。
そして、休憩のときには席を外してください。
聞いた話を、どう扱うか
悪口の中には、仕事に関わる情報が混ざっていることがあります。
「あの人には聞かないほうがいい」
「あの部署は対応が遅い」
こうした話を、どう扱えばいいのか。
・事実として受け取らない(一方の見方でしかありません)
・参考として、頭の隅に置く(そういう見方もある、程度に)
・自分で接してから判断する
・その話を、人に伝えない
3つ目が大事です。
実際に自分が関わってみると、まったく違う印象になることがよくあります。
悪口で聞いた印象のまま接すると、そのとおりの関係になってしまいます。
警戒した態度は、相手にも伝わるからです。
入ったばかりのいまは、全員を白紙で見てください。
それができるのは、入ったばかりの人だけの利点です。
職場の人間関係については、中途入社で馴染めないときも参考にしてください。
タイプ別|いま、どれに当てはまるか
□ 特定の人が、愚痴をこぼす程度
□ 職場全体の空気は、悪くない
□ 自分のことは言われていない
このタイプは、「そうなんですね」で止めて、離れるだけで十分です。
□ 特定の人に、いつも捕まる
□ 同意を求められて、断りにくい
□ 聞いている時間が長くて、疲れている
このタイプは、離れる口実を先に用意してください。
□ 自分のことを、繰り返し言われている
□ 仕事に必要な情報が回ってこない
□ 眠れない、朝がつらいなど、体に出ている
このタイプは、記録を残して相談してください。
体に出ているなら、医療機関にも相談してください。
よくある質問
Q. 何も言わないと、感じが悪いと思われませんか
「そうなんですね」と相づちを打っていれば、感じが悪いとは思われません。求められているのは、同意ではなく反応です。反応だけ返せば十分です。
Q. 断り続けたら、次から話しかけられなくなりました
それで困らないなら、そのままで構いません。悪口の相手として選ばれなくなっただけで、仕事の関係は別に作れます。
Q. 上司が、部下の悪口を言ってきます
立場が上だと、余計に断りにくいものです。「私はまだ判断できる立場ではないので」と返しておくのが無難です。同意だけは避けてください。
Q. 悪口に加担していると、ほかの人に思われていそうです
気になるなら、言われている側の人に、日中に普通に接してください。挨拶をする、お礼を言う。その姿は、周りも見ています。言葉で釈明するより効きます。
Q. 悪口のない職場はありますか
人が集まれば、多少はどこにでもあります。ただ、量と空気はまったく違います。全員が参加している職場と、一部の人だけの職場では、働きやすさが変わります。
Q. 聞いた話を、信じていいのでしょうか
入ったばかりのうちは、判断を保留してください。一方の見方でしかありません。実際に自分が接してみてから決めても、遅くありません。
Q. 聞いているうちに、自分も言いたくなってきました
よくあることです。ただ、一度言うと戻れません。言いたくなったら、その場を離れてください。職場の外の人に話すほうが安全です。
Q. これが理由で、辞めたくなっています
聞き続けるのは、実際に消耗します。ただ、まずは距離を取る工夫を試してみてください。それでも変わらず、職場全体の空気がそうなら、環境を変える判断も現実的です。
Q. 相手を傷つけずに離れたいです
挨拶と仕事のやり取りを、これまでどおり続けてください。変えるのは、悪口の場にいる時間だけです。全部を断つ必要はありません。
Q. 悪口ではなく、相談として話されます
見分け方は、解決を求めているかどうかです。ただ聞いてほしいだけなら「大変ですね」で十分です。あなたが何かを判断したり、伝え役になったりする必要はありません。
Q. 悪口に付き合わないと、情報が入ってきません
仕事に必要な情報は、本来そこで回るものではありません。回ってこないなら、上司に「その件は聞いていませんでした」と伝えて、正規の経路で共有してもらってください。
Q. 飲み会でも、ずっと悪口を聞かされます
その場では反応を小さくして、早めに帰ってください。飲みの席で同意すると、翌日には広がっていることがあります。とくに気をつけたい場面です。
Q. 悪口を言う人が、教育係です
教わることと、悪口に付き合うことは別です。仕事の質問はきちんとして、話が逸れたら「すみません、この続きだけ先に教えていただけますか」と戻してください。
Q. 我慢して聞いていたら、体調が悪くなってきました
無理をしないでください。人間関係の負荷は、実際に体に出ます。医療機関に相談したうえで、距離を取る工夫を始めてください。
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同意しないことが、いちばんの守りです
① 「そうなんですね」を、口に出して練習しておく
② 場を離れる口実を、2つ用意する
③ 自分のことを言われていたら、日付とあわせてメモに残す
悪口を聞かされるのは、聞いている側も消耗します。
同意も否定もせず、「そうなんですね」で止めてください。
入ったばかりのあなたには、判断する材料がありません。
どちらにも寄らないことが、いまのあなたを守ります。
職場全体がそういう空気なら、転職エージェントの選び方も見ておいてください。職場の雰囲気は、入る前にある程度確かめられます。
※本記事は一般的な情報の解説であり、法的助言・医学的助言ではありません。ハラスメントに当たるかどうかの判断は、個別の状況によって異なります。困ったときは総合労働相談コーナー(各労働局)などの公的な窓口に、体調の不安が続く場合は医療機関にご相談ください。※本記事には広告(PR)を含みます。