職場の昼休みは一人になりたい…毎回付き合わなくていい。角を立てない断り方と過ごし方
昼休みに一人になりたいのは、わがままではありません。
休憩時間はあなたが自由に使っていい時間だと、法律でも決まっています。
ただ、いきなり毎日断ると浮きやすいので、週1〜2回だけ一緒に過ごすのがちょうどいい落としどころです。
断るときは、「一人になりたい」ではなく「用事がある」の形で伝えてください。
午前中、ずっと気を張っていた。
やっと昼休みになったのに、また同じメンバーで食事に行く。
話を合わせて、笑って、また午後が始まる。
休んだ気が、まったくしない。
本当は、一人で静かに過ごしたい。
でも、断ったら感じが悪いと思われそうで言い出せない。
この記事は、角を立てずに一人の時間を作る方法を書きます。
一人になりたいのは、自然なことです
まず、休憩時間は労働時間ではありません。
労働基準法では、休憩時間は労働者が自由に利用できるものと定められています(労働基準法第34条第3項)。
つまり、誰と過ごすかを決めるのは、あなたです。
人といる時間が疲れる人にとって、昼休みは回復のために必要な時間です。
そこを人付き合いで埋めてしまうと、午後の集中力が落ちます。
一人になりたいのは、協調性がないからではありません。
・午前中、ずっと人と話す仕事をしている
・入ったばかりで、周りに気をつかっている
・静かな場所のほうが、頭が休まると感じる
・食事の時間くらいは、考えごとをせずに過ごしたい
なぜ、昼休みでこんなに疲れるのか
同じ時間を過ごしているのに、人によって疲れ方がまったく違います。
理由は、昼休みにやっていることが、人によって違うからです。
| 昼休みにしていること | 体への影響 |
|---|---|
| 話題を探している | 頭を使い続けているので、休んだことになりません |
| 表情に気をつけている | 午前中と同じ緊張が続いています |
| 聞き役に回っている | 黙っていても、相づちを打ち続けるのは労力です |
| 店の選択や会計に気をつかう | 細かい判断が増え、頭が休まりません |
つまり、昼休みに人といると、仕事の延長になっていることが多いのです。
だから、席に戻っても回復していません。
「自分は体力がない」と思っていたことが、実は休憩が休憩になっていなかっただけということもあります。
まずは、週に1日でいいので、何もしない昼休みを試してみてください。
午後の疲れ方が違うと感じたら、それが答えです。
毎日断ると浮くのか
正直に言うと、入ったばかりで毎日断ると、少し浮きます。
周りは「打ち解けたくないのかな」と受け取ることがあるからです。
ただ、これは最初の1〜2か月だけの話です。
| 時期 | ちょうどいい付き合い方 |
|---|---|
| 入って1か月 | 週2〜3回は一緒に。顔と名前を覚えてもらう時期です |
| 2〜3か月 | 週1〜2回で十分。断る日があっても自然に見えます |
| 半年以降 | 誘われたときだけ。一人で過ごすのが定着します |
最初に少し付き合っておくと、あとで断りやすくなります。
「あの人は一人が好きなんだな」と理解してもらえれば、誘う側も気をつかわなくなります。
急がずに、少しずつ減らしていくのが、いちばん角が立ちません。
角を立てない、断り方
断るときに、やってはいけないことが1つあります。
正直ではありますが、相手には「あなたたちといたくない」と聞こえてしまいます。同じことを伝えるなら、用事があるという形にしてください。
「ありがとうございます。今日は用事があるので、また今度お願いします。」
「今日は外で済ませてきます。誘っていただいてありがとうございます。」
「午後の準備をしておきたいので、今日は席で食べます。」
どれも、理由を詳しく説明していません。
休憩時間の使い方は、説明する義務がないからです。
そして、「また今度」を必ず添えてください。
この一言があるだけで、拒否されたとは受け取られません。
理由を聞かれたら
「何の用事?」と聞かれることもあります。
そのときは、具体的に言わなくて大丈夫です。
| 聞かれたとき | 返し方 |
|---|---|
| 「何の用事?」 | 「ちょっと私用で」(それ以上は聞かれません) |
| 「一緒に行かないの?」 | 「今日は済ませたいことがあって、また誘ってください」 |
| 「いつも断るね」 | 「すみません、お昼は一人で過ごす習慣で。悪気はないんです」 |
3つ目は、一度だけ言っておくと効きます。
「習慣」という言い方にすると、相手を避けているのではないと伝わります。
一人になれる場所を、確保する
断っても、行く場所がないと結局は席に戻ることになります。
先に、行き先を決めておいてください。
| 場所 | 向いている人 |
|---|---|
| 自分の席 | 移動が面倒な人。ただし話しかけられやすいので、音楽を聞くなどの合図があると楽です |
| 外のベンチ・公園 | 天気のいい日に。外の空気に当たると、気持ちの切り替えになります |
| 車の中 | 車通勤の人には、いちばん確実な一人の空間です |
| 近くの店 | 毎日だと費用がかさむので、週に数回に絞ると続きます |
| 図書館・公共施設 | 静かに過ごしたい人に。飲食の可否は事前に確認してください |
おすすめは、2つ以上を用意しておくことです。
雨の日、寒い日、お金を使いたくない日で、使い分けられます。
席で食べるときの工夫
席にいると、どうしても話しかけられます。
話しかけにくい合図を出しておくと、静かに過ごせます。
・イヤホンをつける(職場で許されていれば)
・本やスマートフォンに視線を落とす
・食事を早めに済ませて、目を閉じて休む
・休憩室ではなく、空いている会議室を使う(使用ルールの確認は必要です)
一人の昼休みを、回復の時間にする
せっかく一人になれても、スマートフォンを見て終わると、疲れは抜けません。
少しだけ、使い方を決めておいてください。
| 過ごし方 | 効き方 |
|---|---|
| 10分だけ目を閉じる | 午後の集中力が変わります。眠らなくても効果があります |
| 外を5分歩く | 座りっぱなしの体がほぐれ、気持ちも切り替わります |
| 仕事の話を考えない | 午後の段取りは、休憩が終わってから考えれば間に合います |
| メモに一言書く | 午前中のもやもやを書き出すと、持ち越さずに済みます |
この中で1つだけ選ぶなら、目を閉じる10分です。
人と話していない時間こそが、気疲れが抜ける時間だからです。
初日のお昼の過ごし方に迷っているなら、転職初日のお昼の過ごし方も参考にしてください。
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一人になれない席でも、音と光を少し切るだけで休めます。職場で許されている範囲で使ってください。
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断ったあとの、翌日のひとこと
断ること自体より、翌日の空気が気になる人は多いです。
やることはひとつだけです。
「昨日はすみませんでした。またお願いします。」
これだけで、気まずさはほとんど残りません。
断った側から先に声をかけるのが、いちばん効きます。
避けているわけではないと、言葉にしなくても伝わるからです。
仲良くなりたい相手がいる場合
全員と距離を置きたいわけではない、という人もいます。
そのときは、相手を選んで誘い返してください。
「今日、もしよければご一緒してもいいですか。」
毎回受け身で断るより、年に数回、自分から誘うほうが関係は作れます。
断る日が多くても、自分から誘った日があるだけで、印象はまったく違います。
一人になれない職場のとき
職場によっては、全員で食べるのが当たり前になっていることがあります。
その場合でも、できることはあります。
・週に1日だけ「外で用事がある日」を作る
・食べ終わったら「少し歩いてきます」と席を立つ
・座る位置を、出入口に近い側にする(抜けやすくなります)
全部の時間を一人にしようとしないのがコツです。
45分のうち、15分だけ一人になれれば、ずいぶん楽になります。
・昼休みに電話番をさせられ、休めていない
・食事中も仕事の指示を受けている
これは休憩時間が与えられていない状態にあたる可能性があります。労働基準法では、休憩は労働から完全に離れられる時間とされています。気になるときは、各労働局の総合労働相談コーナーで無料で相談できます。
タイプ別|いまのあなたは、どれに近いか
□ 人と話すこと自体が、体力を使う
□ 午後になると、頭が働かなくなる
□ 帰宅後は、誰とも話したくない
このタイプは、昼休みの一人時間が、いちばん効きます。優先して確保してください。
□ 話題についていけず、黙っている時間が長い
□ 何を話せばいいか分からない
□ 本当は、少しは話せるようになりたい
このタイプは、週1〜2回だけ参加して、あとは一人で過ごすのが合っています。
職場に馴染めないと感じるなら、中途入社で馴染めないも読んでみてください。
□ 前の職場でも、昼は一人だった
□ 一人でいることに、寂しさを感じない
□ 仕事の関係さえ作れていれば十分だと思う
このタイプは、早めに「習慣です」と伝えてしまうのが楽です。
よくある質問
Q. 断り続けたら、仕事に支障が出ませんか
昼休みの参加と仕事の評価は、本来は別のものです。ただ、大事な情報が雑談で流れる職場はあります。気になるなら、午後の始めに「さっきの話、聞いてもいいですか」と聞きに行けば十分です。
Q. 食事代がかさんで困っています
それも立派な理由です。「お弁当に切り替えたので」と伝えれば、誰も引き止めません。お金の事情を細かく説明する必要はありません。
Q. 休憩室しか場所がなく、会話に入れません
無理に入らなくて大丈夫です。うなずいて聞いているだけで、その場にはちゃんと参加しています。早めに食べ終えて、「少し歩いてきます」と席を立つ手もあります。
Q. 上司から一緒に行こうと誘われて、断りにくいです
上司の誘いは、月に1〜2回なら受けておくと関係が作りやすくなります。それ以上は「今日は用事があって」で構いません。毎回受ける必要はありません。
Q. 一人でいると、心配されてしまいます
心配してくれているだけなので、一度「一人の時間が好きなだけで、元気です」と伝えておいてください。理由が分かれば、相手も気にしなくなります。
Q. 昼休みに寝ていると、だらしないと思われませんか
休憩時間の使い方は自由です。ただ、気になるなら机に伏せるのではなく、席を外して車や休憩スペースで休むほうが目立ちません。
Q. 誘いを断ったら、次から誘われなくなりました
相手が気をつかっているのかもしれません。それで困らないならそのままで大丈夫です。たまには参加したいなら、自分から「今日はご一緒してもいいですか」と言ってみてください。
Q. 昼休みが45分しかなく、外に出る余裕がありません
その場合は、食事を15分で済ませて、残りを一人で過ごすほうが現実的です。短くても、人と話さない時間があるだけで回復します。
Q. 昼休みに一人でいると、仕事ができない人だと思われませんか
評価されるのは仕事の中身です。昼休みの過ごし方で評価が決まる職場は、そもそも評価の基準に問題があります。気になるなら、午後の始まりに少し雑談する程度で十分です。
Q. 新人のうちは、我慢して付き合うべきでしょうか
最初の1か月だけは、週2〜3回ほど付き合っておくと、その後が楽になります。ただ、毎日は必要ありません。回数を少しずつ減らしていけば、自然に定着します。
Q. お弁当を持参したら、休憩室で食べるしかありません
休憩室が苦手なら、空いている会議室や、外のベンチでも構いません。使っていい場所かどうかだけ、一度上司に確認しておくと安心です。確認しておけば、後ろめたさもなくなります。
Q. 一人で過ごすと決めたのに、誘われると断れません
その場で考えると、どうしても流されます。あらかじめ「今日は一人で過ごす日」と決めて、断り方の一文も用意しておいてください。決めておくだけで、口に出しやすくなります。
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休憩は、あなたのための時間です
① 一人になれる場所を、2つ書き出す
② 断り方の一文を、決めておく
③ 今週、一人で過ごす日を1日だけ決める
昼休みに一人になりたいのは、ごく自然なことです。
用事があるという形で断って、行き先を決めておく。
週1〜2回だけ一緒に過ごせば、浮くこともありません。
午後を持たせるために、45分のうち15分だけでも、自分のために使ってください。
休憩すら取りにくい職場が続くようなら、転職エージェントの選び方も見ておいてください。
※本記事は一般的な情報の解説であり、法的助言ではありません。休憩時間が取れていない場合は、総合労働相談コーナー(各労働局)などの公的な窓口にご相談ください。※本記事には広告(PR)を含みます。