職場のみんな仲良しの輪に入れない…無理に入らなくていい。仕事の関係から作る順番
すでに出来上がっている輪に、無理に入る必要はありません。
相手には何年分かの積み重ねがあります。数週間で並べないのは当たり前です。
先に作るのは、仲良しの関係ではなく、仕事の関係です。
仕事の関係ができると、雑談のほうは、あとから自然についてきます。
休憩室から、笑い声が聞こえる。
みんな下の名前で呼び合っていて、昔の話で盛り上がっている。
自分が入っていくと、少しだけ空気が変わる気がする。
悪い人たちではない。むしろ、親切にしてくれる。
でも、自分だけ、ここの人ではない気がする。
この記事は、無理に輪に入らずに、職場で困らなくなる順番を書きます。
入れないのは、当たり前です
まず、事実を押さえてください。
輪の中にいる人たちは、何年も同じ場所で過ごしてきた人たちです。
一緒に忙しい時期を乗り越えて、同じ出来事を見てきた。
その積み重ねが、いまの会話になっています。
あなたは、そこに数週間前に来たばかりです。
同じ距離感で話せないのは、あなたに問題があるからではありません。
| いま起きていること | 本当の理由 |
|---|---|
| 話についていけない | 過去の出来事が前提になっているだけです |
| 自分だけ距離がある | 相手も、どこまで踏み込んでいいか測っています |
| 入ると空気が変わる気がする | 気をつかって話題を変えていることが多いです |
3つ目は、見落とされがちです。
あなたが来たから静かになったのではなく、内輪の話をやめただけということがよくあります。
「浮いている」は、たいてい自分だけの感覚です
入ったばかりの時期は、自分の立ち位置が気になって仕方がないものです。
そのせいで、何でもないことを大きく受け取ってしまいます。
| 自分の受け取り方 | 相手の実際 |
|---|---|
| 「返事が短かった。嫌われているかも」 | 締切前で、頭が別のことに向いていただけ |
| 「自分だけ誘われなかった」 | まだ気をつかって、誘っていいか測っている |
| 「目が合わない」 | 画面を見ながら話す癖があるだけ |
| 「自分の話だけ広がらない」 | 共通の話題が、まだ見つかっていない |
右側は、どれもあなたへの評価ではありません。
でも、入ったばかりの時期は、左側で受け取ってしまいます。
これは、あなたが気にしすぎなのではなく、新しい場所にいる人なら誰でもそうなります。
判断するのは、3か月たってからで十分です。
確かめる方法がひとつだけあります
本当に避けられているのかどうかは、仕事のやり取りで分かります。
・質問すれば、答えてもらえる
・必要な情報は、回ってきている
・挨拶を返してもらえる
・仕事を頼まれることがある
これが揃っているなら、職場の関係としては問題ありません。
雑談の輪に入れていないだけで、困ることは起きていないということです。
無理に入ろうとすると、逆効果になります
早く馴染もうとして、頑張りすぎる人がいます。
・無理に話題を合わせる(知らない話に、知っているふりをする)
・過剰に明るく振る舞う(あとで疲れが残ります)
・自分の話をしすぎる(距離が近すぎると受け取られます)
・誰か一人に、急に近づきすぎる(ほかの人との関係が作りにくくなります)
どれも、続かないのが問題です。
最初に作った印象を、ずっと保たなければならなくなります。
人間関係は、長く続けられる距離で作るほうが楽です。
急がないでください。
先に作るのは、仕事の関係
順番があります。
仕事の関係が先、雑談はあとです。
| 順番 | やること |
|---|---|
| 1. 挨拶 | 自分から、毎日。これだけで「感じの悪い人」にはなりません |
| 2. お礼 | 教えてもらったら「ありがとうございます、助かりました」 |
| 3. 報告 | 終わったこと、困っていることを伝える。信頼はここで生まれます |
| 4. 小さな協力 | 手が空いたら「何か手伝えることはありますか」 |
| 5. 雑談 | ここまでできていれば、向こうから話しかけてくれるようになります |
多くの人が、いきなり5から入ろうとして苦しくなります。
でも、職場の関係は1〜4でほとんど足ります。
この4つができている人は、雑談に入れなくても困りません。
むしろ、雑談は上手でも報告をしない人のほうが、職場では信頼されません。
4番が、いちばん効きます
「何か手伝えることはありますか」は、関係を変える一言です。
入ったばかりの人から言われると、相手はうれしいものです。
そして、手伝った相手とは次から話しやすくなります。
雑談で仲良くなるより、一緒に仕事をするほうが早いのです。
輪に入るとしたら、どこから
それでも、少しは入りたいと思うなら、方法はあります。
① 1対1の場面から(複数人の輪より、はるかに話しやすい)
② 聞き役に回る(話題を作らなくていいので楽です)
③ 知らない話は、素直に聞く(「それ、どういう話ですか?」)
④ 仕事に関係する雑談から(休みの過ごし方より、仕事の話のほうが入りやすい)
③が、実はいちばん効きます。
内輪の話を、知っているふりをしないでください。
「それ、何のことですか?」と聞けば、相手は喜んで説明してくれます。
説明してもらえば、次からその話に入れます。
知らないことを聞くのは、輪に入る近道です。
複数人の輪が苦手なら
大勢の会話が苦手な人は、無理に入らなくて大丈夫です。
その代わり、1対1の場面を逃さないでください。
| 1対1になる場面 | 話しかける一言 |
|---|---|
| 給湯室・コピー機の前 | 「お疲れさまです」+一言(「今日は忙しいですね」) |
| エレベーター・廊下 | 「おはようございます」だけで十分 |
| 仕事を教わったあと | 「ありがとうございます。助かりました」 |
| 退勤のタイミング | 「お先に失礼します」「お疲れさまでした」 |
この積み重ねで、話せる人が1人ずつ増えていきます。
職場全体に馴染むより、1人ずつのほうが確実です。
共通の話題は、探さなくていい
雑談に入ろうとして、共通の話題を必死に探す人がいます。
ですが、これはうまくいかないことが多いです。
趣味や休日の話は、合わないときは本当に合いません。
それより確実なのは、いま目の前にあることを話題にすることです。
| 広がりにくい話題 | 広がりやすい話題 |
|---|---|
| 休日の過ごし方 | 今日の仕事の忙しさ |
| 趣味 | 昼に何を食べたか、近くのお店 |
| 出身地・家族の話 | 天気、通勤の状況 |
| 前職の話 | 教わった仕事について、もう少し聞く |
右側は、その場にいる全員が知っていることです。
だから、誰でも答えられます。
とくに最後の項目は、雑談と仕事の間にあるので使いやすいです。
「さっき教えていただいた作業、前はどうやっていたんですか」
こう聞くだけで、話が続きます。
相手も、自分の知っていることを話せるので気が楽です。
「前の会社では〜」という話は、入ったばかりの時期は控えめにしてください。比べているように受け取られることがあります。聞かれたときに答えるくらいがちょうどいい分量です。
どのくらいで変わるのか
| 時期 | だいたいの状態 |
|---|---|
| 1か月 | 挨拶と仕事のやり取りができる。雑談はまだ難しい |
| 3か月 | 話しやすい人が1〜2人できる |
| 半年 | 雑談に入れる場面が増える。内輪の話も少し分かるようになる |
| 1年 | 自分も「昔からいる人」の側になっていく |
いま1〜2か月目なら、入れなくて普通です。
半年たてば、同じ場所にいる景色が変わります。
馴染めないつらさが続いているなら、中途入社で馴染めないもあわせて読んでみてください。
ひとりでいる時間を、悪いものにしない
輪に入れないと、ひとりでいる時間が苦しくなります。
ですが、ひとりでいること自体は、悪いことではありません。
苦しいのは、「入れていない自分」を責めているからです。
ここを切り離せると、同じ時間がずいぶん楽になります。
・仕事のメモを見返す(覚えることが多い時期なので、実益もあります)
・次に聞くことを、書き出しておく
・目を閉じて休む
・外の空気を吸いに出る
1つ目は、実際に仕事が楽になるのでおすすめです。
輪に入る時間を、仕事を覚える時間に回していると考えてください。
3か月後、仕事ができるようになっていれば、周りの接し方のほうが変わります。
タイプ別|いま、どれに当てはまるか
□ 仕事のやり取りは、普通にできている
□ 質問すれば、きちんと答えてもらえる
□ 雑談にだけ、入れていない
このタイプは、何もしなくて大丈夫です。挨拶とお礼を続けていれば、自然に変わります。
□ 自分から話しかけたことが、ほとんどない
□ 席が離れていて、接点が少ない
□ 話したい気持ちはある
このタイプは、1対1の場面を1つだけ使ってみてください。給湯室での一言からで十分です。
□ 仕事に必要な情報を、教えてもらえない
□ 特定の人が、明らかに自分を避けている
□ 新しく入った人が、すぐ辞めていく職場だと聞いた
これは、馴染む努力で解決する話ではありません。
仕事に支障が出ているなら、上司に業務の話として相談してください。
よくある質問
Q. 自分が入ると、会話が止まります
内輪の話をやめただけ、ということがほとんどです。気にせず、自分から挨拶をしてください。何度か繰り返すうちに、普通に続くようになります。
Q. 休憩時間が苦痛です
無理に輪の中にいる必要はありません。席で過ごす、外に出るなど、一人の時間にしてしまって構いません。休憩は回復のための時間です。
Q. ずっとこのままだったら、と不安になります
半年、1年と経つうちに、あなた自身が「前からいる人」になります。いま入れないことと、ずっと入れないことは別です。
Q. 下の名前やあだ名で呼び合っていて、入りづらいです
無理に合わせなくて大丈夫です。「◯◯さん」で通してください。呼び方で関係が決まるわけではありません。
Q. 話しかけても、短く返されて続きません
相手が忙しい時間だったのかもしれません。タイミングを変えて、何度か試してみてください。それでも変わらないなら、その人とは仕事の関係だけで十分です。
Q. 無理に馴染もうとして、疲れてしまいました
一度、距離を戻してください。挨拶とお礼だけに絞って、しばらく過ごしてみてください。それでも職場で困ることは、ほとんどありません。
Q. 同期がいないので、相談する相手がいません
中途入社だと、よくあることです。同じ時期に入った人がいなくても、少し前に入った人なら、同じ経験をしています。「入ったばかりのころ、どうでしたか」と聞いてみると、話が広がります。
Q. 輪に入れないことを理由に、辞めるのはもったいないですか
仕事のやり取りができているなら、もう少し様子を見てもいいと思います。ただ、必要な情報が入ってこない、仕事が進まないといった支障が出ているなら、それは別の問題です。
Q. 席が離れていて、そもそも話す機会がありません
無理に機会を作らなくて大丈夫です。すれ違ったときの挨拶と、仕事で関わったときのお礼だけで十分です。席が近い人から、少しずつ増やしていってください。
Q. 年齢やキャリアが違いすぎて、話が合いません
話を合わせる必要はありません。仕事の話だけで関係は成り立ちます。合う人が一人でも見つかれば、それで十分です。全員と仲良くする必要はありません。
Q. 歓迎会などの場で、うまく話せる自信がありません
聞き役に回るだけで十分です。うなずいて、相手の話に短く質問を返す。それだけで会話は続きます。無理に自分の話をしようとしなくて大丈夫です。
Q. 前からいる人たちの派閥のようなものがあります
どちらにも寄らず、全員と等距離でいてください。入ったばかりの人が、どちらかに寄ると、あとで動きにくくなります。仕事の話だけで関わっていれば、巻き込まれずに済みます。
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仕事の関係が先で、十分です
① 自分から挨拶をする(相手が返さなくても続ける)
② 教えてもらったら「助かりました」と言う
③ 1対1になる場面で、一言だけ足す
出来上がっている輪に入れないのは、当たり前のことです。
相手には年数があり、あなたには数週間しかありません。
先に作るのは、仲良しの関係ではなく、仕事の関係です。
挨拶、お礼、報告、小さな協力。
この4つができていれば、雑談に入れなくても困りません。
それでも仕事に支障が出るほど関係が作れない職場なら、転職エージェントの選び方も見ておいてください。
※本記事は一般的な情報の解説であり、法的助言ではありません。仕事に支障が出る扱いを受けている場合は、総合労働相談コーナー(各労働局)などの公的な窓口にご相談ください。※本記事には広告(PR)を含みます。