手取りが少なくて生活が苦しい…真面目に働いているのに報われないあなたへ
手取りが少なくて苦しいのは、あなたの使い方が下手だからではありません。まず①額面と手取りの差、②いまの職場で上がる見込みがあるか、を確認しましょう。その上で、支出の見直しでは追いつかないなら、収入そのものを上げる=転職が、もっとも確実で大きい打ち手になります。がまんで乗り切る問題ではありません。
毎月、まじめに働いている。
それなのに、給料日の口座を見るたびに、ため息が出る。
家賃と光熱費と、最低限の食費を払ったら、もう手元にほとんど残らない。
欲しいものも我慢して、友人の誘いも断って、それでもぎりぎり。
「自分のやりくりが下手なんだろうか」「もっと節約しなきゃ」と、自分を責めていませんか。
でも、本当にそうなのか、一度立ち止まって考えてみてほしいのです。
でも、多くの場合、原因はあなたの節約不足ではありません。
そもそもの手取りが、生活に見合っていないのです。
この記事では、その苦しさの正体を整理して、がまん以外の解決策まで、順番にお話しします。
まず、いまの状態をセルフチェック
いまのあなたに、いくつ当てはまりますか。
- ☑ 給料日まで、口座の残高がいつもぎりぎり
- ☑ 急な出費があると、その月は一気に苦しくなる
- ☑ 節約はしているのに、貯金がまったく増えない
- ☑ 同年代の平均と比べて、給料が低い気がする
- ☑ このまま働いても、収入が増える見込みが感じられない
3つ以上当てはまるなら、それはやりくりの問題ではなく、収入の水準の問題です。
使い方を反省する段階ではなく、収入そのものを見直す段階に来ています。
「額面」と「手取り」の差を、まず知っておく
給料明細を見て、「思ったより少ない」と感じたことはありませんか。
それは、額面から税金と社会保険料が引かれているからです。
ざっくり言うと、額面の8割前後が手取りになるのが一般的です。
額面20万円なら、手取りは16万円台。
この「2割の差」を知らないと、家計の計画そのものがずれてしまいます。
- 所得税・住民税:収入に応じてかかる税金
- 健康保険・厚生年金:社会保険料。将来の年金や医療につながる
- 雇用保険:失業したときの備え
これらは、基本的に自分で減らせるものではありません。
つまり、手取りを増やしたいなら、引かれる額を減らすより、元の額面を上げるほうが、はるかに現実的です。
ここが出発点です。
住民税は前年の収入をもとに計算されるので、去年より収入が下がった年でも、住民税だけ高いままということが起きます。「収入は減ったのに手取りがさらに苦しい」と感じたら、この仕組みが原因かもしれません。
いまの職場で、手取りは上がっていくのか
苦しさから抜け出す道を考えるとき、最初に見るべきは「いまの職場に、収入が増える見込みがあるか」です。
上がる見込みがあるサイン
- 昇給の基準が明確で、実際に毎年上がっている先輩がいる
- 資格手当や役職手当など、収入を増やせる制度がある
- 評価されれば、それが給料にきちんと反映される
これらに当てはまるなら、いまの場所で昇給を目指すのも十分に現実的です。
上司に評価基準を確認して、次の昇給に向けて動くのが先決です。
上がる見込みが薄いサイン
- 何年勤めても、昇給は数千円程度で頭打ち
- そもそも会社に、昇給の仕組みや余力がない
- 役職が上がっても、負担だけ増えて手取りはほとんど変わらない
- 業界全体の給与水準が低く、転職者の給料も横並び
こちらに強く当てはまるなら、いまの場所でがまんを続けても、生活の苦しさが根本から変わる可能性は低いかもしれません。
その場合は、収入の土台そのものを変える発想が必要です。
収入を変える前に、今日からできる3つの見直し
大きく動く前に、いまの生活の中で確認できることが3つあります。
効果があれば一息つけますし、なければ「やっぱり収入の問題だ」とはっきりします。
① もらい忘れている手当や制度がないか確認する
通勤手当、住宅手当、家族手当など、申請していないだけで受け取れる手当が眠っていることがあります。
就業規則や給与規定を一度確認してみてください。
会社の制度は、黙っていても向こうから教えてくれるとは限りません。
② 固定費を1つだけ見直す
節約というと食費を削りがちですが、効くのは固定費です。
通信費、保険、使っていないサブスク。
この中から1つ見直すだけで、毎月の負担は静かに軽くなります。
ただし、固定費の見直しで浮くのは月に数千円から一万円ほど。
焼け石に水なら、やはり収入側の問題です。
③ 自分の給料が、相場と比べて低いか調べる
同じ仕事内容・同じ年代で、世の中の相場がいくらなのかを知ることが、いちばん大事な確認です。
相場より明らかに低いなら、あなたの働きに対して、いまの会社の支払いが不足しているということ。
それは、転職で解決できる問題です。
収入を上げる4つの方法を、正直に比べる
手取りを増やす方法は、大きく4つあります。
それぞれ、かかる手間と、増える金額の大きさが違います。
正直に比べてみましょう。
- ① 昇給を待つ・交渉する:手間は小さいが、上がっても年に数千円ほど。会社に余力がないと限界がある
- ② 副業を始める:即効性はあるが、自分の時間と体力を追加で売ることになる。本業が忙しいと続きにくい
- ③ 資格を取る:手当につながることもあるが、時間もお金もかかり、必ず収入に直結するとは限らない
- ④ 転職する:準備は要るが、同じ働きのまま月に数万円単位で手取りが変わりうる。効果がいちばん大きい
こうして並べると分かるのは、手間のわりに効果がいちばん大きいのは、④の転職だということです。
副業や資格が悪いわけではありません。
ただ、「同じ時間働いて、より多く受け取る」を実現できるのは、働く場所そのものを変える転職だけなのです。
①〜③を全部やっても生活が変わらなかった、という人ほど、実は④を後回しにしています。いちばん効く方法を、いちばん最後に回さないでください。
収入を根本から変えるなら、転職がいちばん確実
身も蓋もない言い方になりますが、手取りをまとまった額で増やす方法として、もっとも確実なのは転職です。
節約で浮くのは月に数千円。
昇給を待っても、上がるのは年に数千円ずつ。
けれど転職なら、同じ働きでも、給与水準の高い会社に移るだけで、月に数万円単位で手取りが変わることがあります。
同じ8時間を売るなら、高く買ってくれる場所で売るほうがいい。
それだけの話です。
「でも、自分なんて評価されないんじゃ」と思うかもしれません。
ここで知っておいてほしいのは、給料は能力だけで決まるわけではないということです。
同じスキルでも、業界や会社の利益率によって、支払える給料はまるで違います。
あなたの給料が低いのは、あなたの価値が低いからではなく、たまたま「あまり払えない場所」で働いているだけかもしれないのです。
転職で手取りが上がりやすいのは、こんな人
「自分でも本当に上がるのか」と不安なら、収入が上がりやすい人の特徴を知っておいてください。
次のどれかに当てはまるなら、転職で手取りが増える可能性は高めです。
- いまの業界の給与水準が低い:利益率の高い業界へ移るだけで、同じ仕事でも水準が上がる
- 残業代でなんとか手取りを保っている:基本給の高い会社に移れば、無理な残業なしで同じ手取りに届く
- 何年も昇給がない:市場では、あなたの経験にもっと高い値がつくことがある
- 人手不足の分野で働ける:人材の取り合いが起きている分野は、給与が上がりやすい
- 20代である:若さ自体が、伸びしろとして評価されやすい
逆に、いまの業界も会社も給与水準が高いのに手取りが少ない、というケースはまれです。
たいていの「手取りが少ない」は、働く場所を変えれば動く。
だからこそ、まず自分の相場を知ることが、すべての出発点になります。
お金の不安は、判断力まで奪います。追い詰められてから慌てて決めると、また似た条件の職場を選んでしまいがちです。少しでも心と生活に余裕があるいまのうちに、情報だけでも集めておくことが、結果的にいちばん得な動き方です。
まずは在職中に、自分の相場を知る
いきなり辞める必要はありません。
生活が苦しいときこそ、収入が途切れない在職中に、情報だけ先に集めるのが鉄則です。
とはいえ、求人票の給与欄を眺めても、「自分ならいくらで採用されるのか」は分かりません。
そこで、転職エージェントに相談して、自分の経験がいくらで評価されるのかを聞いてみるのが手っ取り早い方法です。
転職エージェントは、採用が決まった企業から報酬を受け取る仕組みのため、求職者は無料で使えます。
エージェントは、年齢と地域で選ぶのが失敗しないコツです。
24歳から30歳で、首都圏・大阪・愛知・福岡あたりでの勤務を考えているなら、20代専門でマンツーマン支援のキャリ活。
年齢や住まいを問わず、全国の求人からオンライン相談で選びたいならMyStyle転職が向いています。
面談では、正直にこう伝えて構いません。
いまの給料では生活が苦しく、収入を上げたいと思っています。私の経験だと、どのくらいの年収の求人を狙えそうか、正直なところを教えてもらえますか。
登録しても、転職を強制されることはありません。
「自分の相場」を知るだけでも、いまの給料が低すぎるのか妥当なのかがはっきりして、次にどう動くべきかが見えてきます。
エージェントの選び方をまとめて比べたいときは、こちらもどうぞ。
よくある質問
Q. 転職したら、かえって収入が下がることはありませんか
可能性はゼロではありませんが、それは事前に防げます。
エージェントに「収入を上げたい」という軸を明確に伝え、提示される想定年収を必ず確認してから応募すれば、下がる求人を避けられます。
焦って自分で決めず、相場を踏まえて選ぶことが、収入アップの転職のコツです。
Q. スキルも資格もない自分が、給料を上げられますか
上げられる可能性は十分あります。
給料は、スキルだけでなく「どの業界・どの会社にいるか」で大きく変わるからです。
同じ未経験でも、利益率の高い業界や人手不足の分野に移るだけで、水準が上がることは珍しくありません。
20代であれば、未経験歓迎の求人も多くあります。
Q. 転職活動をするお金も、余裕もありません
転職エージェントの利用は、求職者は無料です。
登録も面談も相談も、費用はかかりません。
求人探しや企業とのやりとり、日程調整はエージェントが代わりに進めてくれるので、生活が苦しく気力に余裕がないいまこそ、人の手を借りる意味があります。
お金がないから動けない、ではなく、お金がないからこそ、無料で使える手段から始めてみてください。
Q. まだ辞めるかどうか、決めきれていません
決めなくて大丈夫です。
まずは相場を知るだけで十分な一歩です。
判断の物差しがほしいときは、仕事を続けるべきか辞めるべきかの判断基準もあわせてどうぞ。
Q. まずは副業で、しのいだほうがいいでしょうか
副業は即効性がありますが、すでに生活が苦しく心も疲れているときに、自分の時間と体力をさらに削るのは、消耗を早めることもあります。
まずは、本業の収入そのものを上げられないかを先に確認するのがおすすめです。
転職で本業の手取りが上がれば、無理に副業をしなくても生活に余裕が生まれます。
副業は、そのうえで「やりたければやる」くらいの位置づけで十分です。
まじめに働くあなたが、報われていい
生活が苦しいと、心まで削られます。
好きだったことにお金を使えない。
将来のことを考えると、不安で眠れない。
その毎日は、あなたのがんばりが足りないからではありません。
まじめに働いているなら、その働きに、ちゃんと見合った手取りを受け取っていい。
それは、わがままでも贅沢でもなく、当たり前のことです。
がまんで乗り切ろうとしないでください。
収入は、動けば変えられます。
まずは、自分がいくらで評価されるのかを知るところから、始めてみてください。
今日より明日、少しでも楽な生活へ。
その一歩は、大きな決断でなくてかまいません。
自分の相場を知る。
ただそれだけで、いまの苦しさが「変えられるもの」に変わります。
あなたの毎日が、お金の不安に削られずにすむ方へ、動き出せますように。
【今夜の一歩】いますぐ転職する必要はありません。今夜は、自分の仕事内容と年代で、世の中の給料の相場がいくらなのかを、一度だけ調べてみてください。いまの給料と相場の差が、次に動くかどうかの、いちばん確かな判断材料になります。