職場の誕生日プレゼントはいらない?つらいのは金額より回数。やめ方と、続けるときの上限
職場の誕生日プレゼントは、会社の決まりではありません。やめても問題ありません。
つらくなる理由は人数が多いほど回数が増え、断りにくい空気があるからです。
9人の部署なら年に9回。1回1,000円でも、年9,000円になります。
抜けるなら、誕生日の直後ではなく、何もない時期に切り出してください。
続けるなら、金額の上限をみんなで決めるだけで、ずいぶん楽になります。
転職して数か月。
ある日「今月◯◯さんの誕生日なので、一人1,000円お願いします」と言われる。
断る理由も見つからず、そのまま出す。
翌月も、その翌月も、誰かの誕生日が来る。
この記事は、やめたいときの伝え方と、続けるときの負担の減らし方を書きます。
つらいのは、金額より「回数」です
一回のお金は小さくても、回数が積み上がります。
部署の人数がそのまま、年間の回数になります。
| 部署の人数 | 年間の回数 | 1回1,000円なら |
|---|---|---|
| 5人 | 5回 | 年5,000円 |
| 9人 | 9回 | 年9,000円 |
| 15人 | 15回 | 年15,000円 |
| 20人 | 20回 | 年20,000円 |
20人の部署なら、月に1〜2回は誰かの誕生日が来ます。
しかも、自分の番になると「お返しをどうしよう」という気づかいまで増えます。
負担に感じるのは、けちだからではありません。回数が多いからです。
・部署の人数は何人か
・1回いくら出しているか
・年間でいくらになるか
数字にすると、相談するときの材料になります。
やめたいときは、いつ言うかで決まる
言い方より、いつ言うかのほうが大事です。
・誰かの誕生日の直前・直後(その人を狙ったように見えます)
・自分がもらった直後(もらっておいて、と思われます)
・集金の連絡が回っている最中
切り出すのは、誕生日が近くにない時期です。
年明けや年度の変わり目は、習慣を見直しやすいタイミングです。
「みなさんにお願いがあります。お誕生日のプレゼント、金額の上限を決めませんか。人数も増えてきたので。」
「お祝いの気持ちはそのままで、メッセージカードだけにしませんか。」
(個人として抜けたいとき)「最近いろいろ重なっていて、お金の面で参加を控えさせてください。お祝いの言葉は必ず伝えます。」
コツは、「やめよう」ではなく「形を変えよう」と言うことです。
お祝い自体を否定すると、冷たい人に見えてしまいます。
「気持ちは続けたい。負担だけ減らしたい」という形にしてください。
断れない空気は、どこから来るのか
本当は出したくないのに出してしまう。
その理由は、たいてい断った人を見たことがないことです。
前例がないと、自分が最初の一人になるのが怖くなります。
・負担だと思っている人がほかにもいる
・でも全員が「自分だけかもしれない」と思っている
・だから誰も言い出さず、続いている
一人が「上限を決めませんか」と言うと、「実は私も」と続くことがよくあります。
言い出す前に、話しやすい人に一度こぼしてみてください。
同じように感じている人が見つかれば、二人で言えます。
一人で言うより、ずっと通りやすくなります。
一人で抜けたいときは、静かに
みんなを変えるのが難しいなら、自分だけ静かに離れる方法もあります。
・集金には参加しないが、お祝いの言葉は必ず言う
・理由はお金の事情にする(人間関係を理由にしない)
・一度だけ伝えて、あとは繰り返さない
・もらったときは、素直に受け取ってお礼を言う
いちばん大事なのは、お祝いの言葉は続けることです。
「お金は出さないが、気持ちはある」という姿勢が見えていれば、ほとんどの場合それ以上は言われません。
続けるなら、上限を決めるだけで変わる
抜けにくい職場なら、金額の上限を決めるほうが現実的です。
| 決めること | 目安 |
|---|---|
| 金額 | 一人500〜1,000円(全員で出し合う形に) |
| もの | 使えばなくなるもの(お菓子・お茶・入浴剤など) |
| 渡し方 | 休憩時間に短く。歌や動画は作らない |
| 参加 | 出せる人だけ。断っても何も言わない |
置き物や雑貨は、好みや部屋の雰囲気に左右されます。
使えばなくなるものなら、外れても困らせません。
幹事が回ってきたときの、負担の減らし方
お金を出す側だけでなく、集める側になることもあります。
これが、いちばん気をつかう役です。
① 金額を先に決めて、一斉に連絡する(個別に頼まない)
② 締め切りを1回だけ伝える。催促はしない
③ 集まった範囲で買う(足りない分を自分で出さない)
④ 余ったら次に回すと先に伝えておく
とくに③です。
足りない分を自分で埋めると、次からもそれが前提になります。
「集まった金額でこれにしました」と言い切って構いません。
買うものを毎回変えるのも負担になります。お菓子ならこれ、お茶ならこれと決めておくと、選ぶ時間がなくなります。
その金額で選ぶなら
500〜1,000円で外さないのは、使えばなくなるものです。
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甘いものなら(缶入り・6個)
お茶なら(アソート10袋)
お風呂のものなら(個包装5個入り)
毎回選ぶのが負担なら、「うちはこれ」と決めてしまうのも手です。選ぶ時間がなくなります。
※Amazonのアソシエイトとして、退職前夜は適格販売により収入を得ています。
もらったとき、お返しは必要か
基本的に、お返しは不要です。
みんなで出し合ったものなら、その場のお礼で十分です。
「ありがとうございます。うれしいです。大事に使わせていただきます。」
(翌日)「昨日はありがとうございました。さっそく使っています。」
個人から高いものをもらった場合だけ、少し気をつけてください。
同じくらいの金額を返すと、やり取りが続いてしまいます。
その場合は、お菓子など軽いものを一度返して、そこで区切るのがおすすめです。
新しい職場で、風習に気づいたとき
転職して数か月たってから、この習慣に気づくことがあります。
入ったばかりの時期は、まず一度は合わせておくのが動きやすいです。
| 時期 | とる姿勢 |
|---|---|
| 入って3か月まで | 合わせる。様子を見る |
| 半年ごろ | 負担なら、上限を決める相談をしてみる |
| 1年以降 | 形を変える提案をしていい立場になっている |
入って間もない人が言うと、「新しい人が波風を立てた」と受け取られやすくなります。
同じ内容でも、半年たってからのほうが通ります。
それまでのあいだは、年間いくらになるかを数えておいてください。
相談するときに、その数字がそのまま材料になります。
異性から個別にもらって困ったとき
職場の異性から、個別にプレゼントをもらって戸惑うこともあります。
・受け取るなら、お礼は短く、その場だけにする
・高価なものはその場で丁重に断る(「お気持ちだけいただきます」)
・繰り返されるなら、記録を残して上司や相談窓口へ
・二人きりになる場面は避ける
断るのは失礼ではありません。
高価なものを受け取ると、断りにくい関係ができてしまいます。
繰り返し続く、断っても止まらないという場合は、一人で抱えずに社内の相談窓口へ伝えてください。
この習慣が、なくなっていく職場もあります
最近は、こうしたやり取りを会社としてやめるところも増えています。
| なくなる理由 | 起きていること |
|---|---|
| 人の入れ替わりが増えた | 誰が在籍しているか把握しきれない |
| 在宅勤務が混ざった | 渡す場面そのものが作れない |
| 集金がしにくくなった | 現金を持ち歩かない人が増えた |
| 負担を訴える人が出た | 上が「任意にしましょう」と決めた |
つまり、これは昔からあって当然の習慣ではありません。
たまたま今の職場で続いているだけです。
「なくすのは非常識」という話ではないので、言い出すこと自体をためらわなくて大丈夫です。
在宅勤務が混ざっている職場なら、「全員に渡せないので、いったん止めませんか」という言い方も使えます。
タイプ別|いま、どれに当てはまるか
□ 人数が少ない(5人以下)
□ 金額が決まっている
□ 断る人がいても何も言われない
このタイプは、負担が小さいのでそのままで大丈夫です。
□ 人数が多く、毎月ある
□ 金額が決まっていない
□ 断りにくい空気がある
このタイプは、上限を決める提案から始めてください。
□ 生活が苦しいのに出している
□ 出さない人が責められている
□ 特定の人だけ高い負担をしている
このタイプは、お金の事情として一度だけ伝えて、静かに離れてください。
お祝いの気持ちだけを残す方法
お金をやめても、お祝いを伝える方法はいくつもあります。
・その日に口で伝える(「お誕生日おめでとうございます」だけ)
・一言カードを回して、みんなで書く
・チャットのお祝いスタンプや短いメッセージ
・休憩時間にお茶を1本だけ渡す
意外に喜ばれるのは、口で伝えるだけです。
ものより、覚えていてもらえたことのほうが残ります。
「プレゼントはやめたけれど、声はかける」
この形にできれば、冷たくなったとは受け取られません。
よくある質問
Q. 入ったばかりで、いきなり集金されました
その回は出しておくのが無難です。入って間もない時期に断ると、理由が伝わりにくいからです。次の回から、形を変える相談をしてください。
Q. 自分の誕生日は教えたくありません
伝えない自由があります。聞かれたら「その日は気にしていないので大丈夫です」と返せば十分です。
Q. やめようと言い出したら、自分だけ浮きませんか
「やめよう」でなく「上限を決めよう」にすると、賛成する人が出てきます。負担に感じている人は、たいてい他にもいます。
Q. 上司の誕生日だけ金額が高いです
その形が続くと負担が偏ります。全員同じ金額にする提案をしてみてください。言い出しにくければ、同じように感じている人と一緒に伝えてください。
Q. 現金でなく、みんなで食事に行く形です
回数と金額は同じように積み上がります。参加を毎回断ると角が立つので、「今回は失礼します」を数回に一度入れる形にすると、続けやすくなります。
Q. 独身の人だけ多く出す決まりがあります
その分け方は不公平です。全員同じ額にする提案をしてください。言い出しにくいときは、同じ立場の人と一緒に伝えると通りやすくなります。
まず、部署の人数と1回の金額から、年間いくらかだけ計算してみてください。数字が出ると、相談するかどうかを落ち着いて決められます。
Q. やめたあと、気まずくなりませんか
最初の1〜2回は少し気になるかもしれません。ただ、お祝いの言葉を続けていれば数か月で普通に戻ります。人は、思っているほど他人の集金を覚えていません。
Q. 部署をまたいで集金が回ってきます
関わりの薄い部署の分まで出す必要はありません。「同じ部署の方だけにさせてください」と一度伝えておくと、次から回ってこなくなります。
Q. 退職する人へのお金も、別に集められます
誕生日とは別に、送別の集金が重なることがあります。回数が多すぎると感じたら、「送別のときだけにしませんか」と提案してみてください。区切りのある行事に絞るほうが、続けやすくなります。
Q. 私が幹事をやめたら、この習慣は終わりそうです
終わっても構いません。誰かが続けたいなら、その人が引き継ぎます。引き継ぐ人がいないなら、それは職場全体が負担に感じていたということです。
Q. プレゼントを選ぶ係にされて、毎回悩みます
選ぶ基準をひとつ決めてしまうと楽になります。「使えばなくなるもの」「1,000円まで」「同じ店で買う」。この3つを決めておけば、毎回の判断が10分で終わります。
Q. もらったものが好みに合いませんでした
お礼だけ伝えて、使わなくて構いません。職場の贈りものは、気持ちのやり取りが目的です。無理に使い続ける必要はありません。
Q. 断ったら、自分のときに何ももらえませんでした
それで構いません。むしろ、お返しの気づかいが消える分、楽になります。
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① 年間で何回・いくらになるかを数える
② 誕生日が近くにない時期に、上限を決める提案をする
③ 抜けるなら、お祝いの言葉は続ける
職場の誕生日プレゼントは、誰かが決めた決まりではありません。
いつの間にか続いているだけのことが、ほとんどです。
イベントのプレゼント交換もつらいなら、職場のプレゼント交換が苦痛なときも読んでみてください。
お金の話で毎回気をつかう職場に疲れているなら、転職エージェントの選び方で、職場の様子を先に確かめる方法も見ておいてください。
※本記事は一般的な情報の解説です。職場の習慣は会社によって異なります。実際の対応は勤務先の状況に合わせてください。困ったときは社内の相談窓口や総合労働相談コーナー(各労働局)にご相談ください。※本記事には広告(PR)を含みます。