上司が朝から不機嫌…あなたのせいではない。機嫌に左右されない聞き方の型
上司の不機嫌は、あなたのせいではないことがほとんどです。
ただ、自分のせいかもしれないと考え続けること自体が、いちばん消耗します。
やることは1つ。機嫌に関係なく通る「聞き方の型」を持っておく。
不機嫌を直すのは、あなたの仕事ではありません。
朝、出社して顔を見た瞬間に分かる。
今日は、機嫌が悪い。
話しかけるタイミングを間違えたら、一日が台無しになる。
確認したいことがあるのに、言い出せない。
自分が何かしたのだろうかと、朝から考え続けている。
この記事は、機嫌に左右されずに仕事を進める方法を書きます。
まず、自分のせいだと考えるのをやめる
いちばん消耗するのは、原因を探し続けることです。
昨日の自分の言動を思い返して、心当たりを探す。
これを毎朝やっていると、仕事に使う力が残りません。
| 実際に多い理由 | あなたとの関係 |
|---|---|
| 上司自身が、上から詰められている | 関係ありません |
| 数字や納期に追われている | 関係ありません |
| 体調が悪い・寝不足 | 関係ありません |
| 家庭やプライベートの事情 | 関係ありません |
| もともと、そういう表情の人 | 関係ありません |
最後の項目は、意外と多いです。
不機嫌に見えるだけで、本人は普通のことがあります。
周りの人に「◯◯さんって、いつもあんな感じですか」と聞いてみてください。
「ああ、あれが普通」と返ってくることが、よくあります。
それだけで、毎朝の不安が消えます。
朝の10分で、その日が決まってしまう
不機嫌な上司がいる職場で、いちばん消耗するのは朝の時間です。
出社して顔を見た瞬間に、その日の過ごし方が決まってしまう。
ここを変えると、一日の重さが変わります。
・その日聞くことを、先に書き出す(迷う時間が消えます)
・挨拶は、こちらから先にする(返ってこなくても続ける)
・相手の表情を、読みにいかない
・まず自分の作業から始める(様子見の時間を作らない)
4つ目が効きます。
「いつ声をかけようか」と様子をうかがう時間が、いちばん疲れます。
先に手を動かしていれば、その時間がなくなります。
挨拶が返ってこなくても
挨拶を無視されると、こたえます。
ですが、こちらからするのはやめないでください。
理由は2つあります。
| 理由 | どういうことか |
|---|---|
| 周りが見ている | 返さないほうが不自然に見えます。あなたの評価は下がりません |
| やめると、自分が苦しくなる | 避け始めると、話しかけるハードルがさらに上がります |
返ってこないのは、相手の問題です。
こちらは、淡々と続けてください。
機嫌に関係なく通る、聞き方の型
機嫌が読めないなら、読まずに済む形を作ってください。
「お忙しいところすみません。
30秒で終わる確認が1つあります。
◯◯は、△△で進めてよろしいでしょうか。」
この型には、3つの仕掛けがあります。
① 時間を先に言う(30秒なら、不機嫌でも断りにくい)
② 数を言う(1つだけだと分かると、身構えられない)
③ はい/いいえで答えられる形にする(考えさせない)
③が、とくに効きます。
「どうすればいいですか」と聞くと、相手に考えさせることになります。
機嫌が悪いときに考えさせると、そのぶん反応が強くなります。
自分の案を添えて、確認だけにしてください。
話しかけるタイミング
タイミングを選べば、それだけで通りやすくなります。
| 避けたい時間 | 比較的通りやすい時間 |
|---|---|
| 出社直後(10〜15分) | 一息ついたあと(10時ごろ) |
| 会議の直前 | 会議が終わって戻ってきたとき |
| 電話を切った直後 | 席で落ち着いて作業しているとき |
| 昼食の直前 | 昼食のあと(13時半ごろ) |
| 退勤間際 | 午後のなかば |
ただし、タイミングを待ちすぎないでください。
待っているうちに仕事が止まると、そのこと自体が問題になります。
目安は、1時間待って機会がなければ、声をかけるです。
急ぎなら、機嫌に関係なく、その場で聞いてください。
「急ぎでご確認したいことがあります」と先に言えば、伝わります。
文字で送る、という手
どうしても声をかけづらいなら、メールやチャットに切り替えてください。
| 口頭が向いていること | 文字が向いていること |
|---|---|
| 急ぎの判断 | 急ぎでない確認 |
| 相談したいこと | 「はい」で済む確認 |
| その場で決まること | 記録を残したいこと |
文字には、相手の時間を選べる利点があります。
機嫌が落ち着いたときに読んでもらえます。
そして、やり取りが残ります。
あとで「聞いていない」と言われることも防げます。
ただし、急ぎのものは口頭にしてください。
文字だけで済ませていると、「相談に来ない」と受け取られることがあります。
不機嫌に、付き合わないでください
やってはいけないことが、1つあります。
機嫌を取ろうとすることです。
・不機嫌にすれば、周りが気をつかうと学習されます
・あなたが、常に顔色をうかがう役になります
・ほかの人の分まで、あなたに来るようになります
・疲れが、確かに積み上がります
やることは、普段どおりにすることだけです。
挨拶する。報告する。確認する。
相手の機嫌に、こちらの態度を合わせないでください。
これは冷たいことではありません。
あなたが仕事を進めるために必要なことです。
これは、別の問題です
機嫌の波ではなく、扱いそのものに問題がある場合があります。
・挨拶を、繰り返し無視される
・自分にだけ、明らかに態度が違う
・人前で、繰り返し強く責められる
・必要な情報を、教えてもらえない
こうした状態が続くなら、日付と内容を記録したうえで、社内の相談窓口や各労働局の総合労働相談コーナーに相談できます。無料です。
記録は、その日のうちに書いてください。
日付、場所、言われたこと、誰がいたか。
これだけで十分です。
そして、眠れない、朝がつらいといった状態が続いているなら、
早めに医療機関に相談してください。
自分の状態を、見ておいてください
人の機嫌に気をつかい続けると、思っている以上に消耗します。
気づかないうちに、体に出ていることがあります。
| 出ているサイン | 意味 |
|---|---|
| 日曜の夜が、重い | 翌日を想像して、すでに消耗しています |
| 職場に着く前から疲れている | 構えた状態で通勤しています |
| 家で、仕事の場面を思い返す | 休んでいる時間が、休みになっていません |
| 眠れない・食欲がない | 早めに医療機関に相談してください |
上の2つなら、距離の取り方で改善することが多いです。
下の2つが続いているなら、我慢して慣れるものではありません。
「この程度で相談していいのか」と迷う必要はありません。
人間関係の負担は、実際に体に出ます。
職場の外に、話せる場所を持っておいてください。
各労働局の総合労働相談コーナーは、無料で相談できます。
朝がつらい状態が続いているなら、
転職して通勤に慣れないときもあわせて読んでみてください。
聞くことを、ためておく
不機嫌な相手に何度も声をかけるのは、消耗します。
だから、聞くことをためて、一度に聞いてください。
・メモに「聞くことリスト」を作る
・急ぎかどうかで、印をつけておく
・急ぎでないものは、3つたまったら聞く
・急ぎのものは、その場で聞く
この形にすると、声をかける回数が3分の1になります。
そして、まとめて聞くほうが相手の手も止めません。
「3つ確認させてください」と先に言えば、相手も構えずに済みます。
「3つ確認させてください。
どれも、はいかいいえで答えていただける内容です。」
答え方まで先に示すと、通りやすくなります。
急ぎのものだけは、ためないでください。
とくにミスの報告は、機嫌に関係なくその日のうちに伝えてください。
報告が遅れるほど重くなる話は、ミスを報告できないときに書いています。
タイプ別|いま、どれに当てはまるか
□ 誰に対しても、同じように不機嫌
□ 聞けば、きちんと答えてくれる
□ 仕事に支障は出ていない
このタイプは、そういう人だと割り切ってください。聞き方の型だけ持っておけば足ります。
□ タイミングによって、反応が違う
□ 忙しい時期に、とくに機嫌が悪い
□ 落ち着いているときは、普通に話せる
このタイプは、タイミングと聞き方で大きく変わります。
□ 自分にだけ、態度が違う
□ 挨拶を無視される
□ 朝、出社するのがつらくなってきた
このタイプは、記録を残してください。一人で抱えないでください。
よくある質問
Q. 不機嫌な理由を、聞いてもいいですか
聞かないほうが無難です。「何かありましたか」と聞くと、余計に刺激することがあります。仕事の話だけに絞ってください。
Q. 話しかけたら、舌打ちされました
その場では反応せず、用件だけ伝えてください。繰り返されるなら、記録に残しておいてください。あなたの伝え方の問題ではありません。
Q. 機嫌がいいときに、まとめて聞くべきですか
それも一つの方法です。聞くことをメモにためておいて、落ち着いているときにまとめて確認してください。ただし、急ぎのものは待たないでください。
Q. 周りの人は、平気そうにしています
慣れているだけです。長くいる人は、機嫌の波の読み方を知っています。「どうやって声をかけていますか」と聞いてみると、具体的なコツが聞けます。
Q. 自分が何かしたのではと、気になって仕方ありません
心当たりがないなら、あなたのせいではありません。どうしても気になるなら、落ち着いているときに「何かお気づきの点があれば教えてください」と一度聞いておくと、区切りがつきます。
Q. 不機嫌な日は、報告を後回しにしてもいいですか
報告は、後回しにしないでください。とくにミスの報告は、遅れるほど重くなります。「30秒で終わります」と前置きして、その日のうちに伝えてください。
Q. 上司の機嫌で、部署全体の空気が悪くなります
それは職場の運営の問題です。あなたが背負うことではありません。自分の仕事に集中して、必要な報告だけ淡々と続けてください。
Q. この人のもとで働き続ける自信がありません
人事異動で変わることもあります。ただ、体調に出ているなら、待つ前に相談してください。環境を変える判断も、選択肢のひとつです。
Q. 不機嫌なときに限って、仕事を頼まれます
その場合も、受け方は同じです。「◯時までなら対応できます」と終わりを決めて受けてください。機嫌に押されて、条件なしで引き受けないようにしてください。
Q. 自分も、つられて不機嫌になってしまいます
近くにいると、影響を受けます。席を離れる時間を意識的に作ってください。トイレに立つ、コピーを取りに行く。数分でも、空気から離れると切り替わります。
Q. 聞くことがたまりすぎて、仕事が止まります
3つたまったら聞く、と決めておいてください。ためすぎると、そのこと自体が負担になります。止まりそうなものは、急ぎとして扱ってください。
Q. 機嫌がいい日に、まとめて話しかけると嫌がられませんか
「3つだけ」と数を言えば嫌がられません。むしろ、機嫌の良いときを選んで来る人だとは思われません。相手にとっても、まとめて片づくほうが楽です。
Q. 上司が不機嫌な理由を、周りが噂しています
その話には加わらないでください。同意するだけでも、あとで立場が悪くなります。「そうなんですね」で止めて、仕事に戻ってください。
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機嫌を読むのは、仕事ではありません
① 「30秒で終わる確認が1つあります」を、口に出して練習する
② 聞きたいことを、はい/いいえで答えられる形に直す
③ 周りの人に「いつもあんな感じですか」と一度聞いてみる
上司の不機嫌は、あなたのせいではないことがほとんどです。
原因を探し続けるのをやめて、機嫌に関係なく通る型を持ってください。
時間を言い、数を言い、はい/いいえで答えられる形にする。
それだけで、朝の重さがかなり減ります。
扱いそのものに問題がある職場なら、転職エージェントの選び方も見ておいてください。
※本記事は一般的な情報の解説であり、法的助言・医学的助言ではありません。ハラスメントに当たるかどうかの判断は、個別の状況によって異なります。困ったときは総合労働相談コーナー(各労働局)などの公的な窓口に、体調の不安が続く場合は医療機関にご相談ください。※本記事には広告(PR)を含みます。