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退職届と退職願の違いは?そのまま写せる文面と、出す順番

taishokuzenya
30秒でわかります
退職願=「辞めさせてください」とお願いする紙。撤回できます。
退職届=「辞めます」と届け出る紙。撤回しにくくなります。
辞表=役員や公務員が使うもの。会社員は使いません。

迷ったら「退職届」で問題ありません。
会社に書式があるなら、そちらが優先です。

辞めると決めた。

でも、出す紙が3種類あって、どれか分からない。

手書きなのか、パソコンでいいのか。

理由は何と書くのか。

この記事では、そのまま写せる文面と、出す順番を書きます。

迷う時間をなくすのが目的です。

あなたはどの段階ですか
□ まだ上司に何も言っていない → 紙より先に、口頭です(後述)
□ 口頭で伝えて、了承をもらった → 退職届を出す段階
□ 伝えたが、受け取ってもらえない → 最後の章へ
□ 引き止めが強くて、決着していない → 「撤回できるか」の章へ

3つの違い

意味撤回使う人
退職願辞めさせてほしいとお願いする会社が承諾する前なら可能会社員
退職届辞めることを届け出る原則できない会社員
辞表役職を辞する—役員・公務員

会社員が使うのは、退職願か退職届の2つだけです。

辞表は使いません。

ドラマで見る「辞表」は、役員や公務員が役職を辞するときのものです。

どちらを出すか

判断はシンプルです。

もう決めているなら、退職届。

相談の余地を残したいなら、退職願。

実務では、口頭で伝えて了承をもらったあと、退職届を出すという流れが多くなります。

会社に書式があるなら、それが最優先です
多くの会社には所定の退職届の用紙があります。
自分で用意する前に、「書式はありますか」と人事か上司に確認してください。
所定の書式があるのに自作のものを出すと、書き直しになります。

そのまま写せる文面(退職届)

縦書き・横書きのどちらでも構いません。

迷ったら縦書きが無難です。

退職届

私事、

このたび一身上の都合により、来る〇〇年〇月〇日をもって退職いたします。

〇〇年〇月〇日
〇〇部 〇〇 〇〇 ㊞

株式会社〇〇
代表取締役社長 〇〇 〇〇 殿

要素は5つだけです。

①「私事」(書き出しの決まり文句)

②「一身上の都合により」

③ 退職日

④ 提出日・所属・氏名・押印

⑤ 宛名は、会社の最高責任者

ここでよくある間違い
・宛名を直属の上司にしてしまう→ 宛名は代表取締役です。渡す相手は上司でも、宛名は違います
・「退職いたします」を「退職させていただきます」にする→ 届は言い切ります。願なら「お願い申し上げます」
・退職日を最終出社日にしてしまう→ 有給を消化するなら、使い切った日が退職日です

退職願の場合

文末が変わるだけです。

退職願

私事、

このたび一身上の都合により、来る〇〇年〇月〇日をもって退職いたしたく、ここにお願い申し上げます。

〇〇年〇月〇日
〇〇部 〇〇 〇〇 ㊞

株式会社〇〇
代表取締役社長 〇〇 〇〇 殿

「退職いたします」が「退職いたしたく、ここにお願い申し上げます」になります。

理由は「一身上の都合」でいい

ここで悩む人がとても多いのですが、答えは決まっています。

自分の意思で辞めるなら、「一身上の都合」です。

本当の理由が人間関係でも、給料でも、体調でも、紙に書く必要はありません。

詳しく書いても、いいことは1つもありません。

ただし、会社都合で辞める場合は別です
倒産、解雇、退職勧奨など、会社の都合で辞める場合に「一身上の都合」と書いてしまうと、自己都合退職として扱われる材料になります。
失業保険の給付制限や、もらえる日数が変わってきます。
会社側から辞めるよう言われている場合は、紙を書く前に、ハローワークか労働局の相談窓口で確認してください。
自己都合と会社都合の違いは失業保険は自己都合だといつからにまとめました。
会社と揉めそうなときの選択肢を見る ▶
料金・流れ・できることの範囲を確認できます

手書き?パソコン?封筒は?

細かいところを一度に片づけます。

手書きかパソコンか
→ どちらでも構いません。会社の指定があればそれに従います。迷ったら手書きのほうが丁寧に見えます。

用紙
→ 白の便箋(B5かA4)。罫線はあってもなくても可。

ペン
→ 黒のボールペンか万年筆。消えるペンは使わないでください。

封筒
→ 白の無地。郵便番号枠のないもの。表に「退職届」、裏に部署と氏名。

折り方
→ 三つ折り。封筒に入れて、封はしなくても構いません。

細部で評価が変わることはありません。

気にしすぎて出すのが遅れるほうが、実害があります。

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手元にない場合だけ。封筒は「郵便番号の枠がないもの」が近所で見つかりにくいので、迷ったらこの形です。

※Amazonのアソシエイトとして、退職前夜は適格販売により収入を得ています。

出す順番を間違えないでください

これがいちばん大事です。

紙が先ではありません。

正しい順番はこうです。

① 直属の上司に、口頭で伝える
「ご相談したいことがあります。10分お時間いただけますか」

② 退職日を話し合って決める
引き継ぎと有給消化を含めて逆算します

③ 了承を得てから、退職届を出す

④ 会社の手続きに沿って進める

いきなり退職届を差し出すと、話し合いの余地がない形になります。

相手の面子をつぶすことにもなり、残りの期間が険しくなります。

伝えるタイミングの逆算は、退職はいつ言うべき?にまとめました。

撤回はできるのか

よく聞かれます。

退職願は、会社が承諾する前であれば撤回できるとされています。

退職届は、一度提出すると原則として撤回できません。

ただし、実際には会社が応じてくれるケースもあります。

迷いが残っているなら、退職願にしておくか、口頭の相談で止めておくほうが安全です。

逆に、引き止めが強い場合は
退職届のほうが話が早く終わります。
「考え直してくれ」と言われ続ける状況では、届け出という形にすることで、話し合いの段階を終えられます。
引き止めへの対応は引き止めがしつこいときの断り方にまとめました。

受け取ってもらえないとき

実際にあります。

「預かっておく」と言われたまま話が進まない。

「今は忙しい」と受け取ってもらえない。

この場合、出したという記録を残してください。

記録を残す方法
① メールで送る(PDFを添付して本文にも要旨を書く)
② 内容証明郵便で送る(いつ・誰に・何を送ったかが記録に残ります)
③ 人事部に直接出す(上司が動かない場合)

口頭だけだと、「聞いていない」と言われたときに何も残りません。

期間の定めのない雇用契約であれば、法律上は申し出から2週間で退職できるとされています(民法627条)。

受け取ってもらえないこと自体が、退職できない理由にはなりません。

それでも進まない場合は、退職代行に会社との連絡を引き受けてもらう方法があります。

退職届の郵送まで含めて対応してもらえるかを、申し込み前に確認してください。

封筒の書き方と、渡し方

紙より、ここで迷う人が多い部分です。

封筒の表

中央に「退職届」とだけ書きます。

会社名や宛名は書きません。

封筒の裏

左下に部署名と氏名を書きます。

渡すとき

封筒から出さず、封筒ごと両手で渡します。

「よろしくお願いいたします」の一言で十分です。

渡す相手は、直属の上司です
宛名は代表取締役ですが、手渡す相手は直属の上司。ここが混乱しやすいところです。
上司を飛ばして人事や社長に直接出すと、順番を飛ばした形になり、話がこじれます。
例外は、上司が受け取らない・話にならない場合だけです。

契約社員・派遣の場合

正社員と違う点があるので、分けて書きます。

契約社員(期間の定めがある場合)

契約期間の途中で辞めるときは、正社員と同じようにはいきません。

やむを得ない事由があるときなどに限られるとされており、判断が難しくなります。

まず契約書を確認して、専門家に相談してください。

契約期間の満了で終える場合は、更新しない意思を伝えるだけで済むことが多いです。

派遣社員の場合

雇用されているのは派遣会社です。

派遣先ではなく、派遣会社の担当者に伝えます。

派遣先に直接言うと、話が二重になって混乱します。

試用期間中でも同じです
試用期間中も労働契約は成立しています。
基本的な進め方は正社員と変わりません。
詳しくは試用期間中だけど辞めたいときにまとめました。

よくある質問

Q. パートやアルバイトでも退職届は必要ですか

会社によります。口頭とシフトの調整だけで済む職場も多いです。ただ、書面で残しておくと「言った・言わない」を防げます。

Q. 退職日は、いつにすればいいですか

有給を使い切った日にしてください。最終出社日にしてしまうと、残った有給がそのまま消えます。逆算の仕方は退職はいつ言うべき?に書きました。

Q. 押印は必要ですか

なくても書類として成立します。ただ、押しておくほうが一般的です。会社の指定があればそれに従ってください。

Q. 郵送で出してもいいですか

出社できない事情があるなら問題ありません。普通郵便より、記録の残る方法をおすすめします。同封する送付状には、「同封のとおり退職届を送付いたします」と一文添えれば十分です。

Q. 退職届を出したあと、気が変わりました

まず上司に相談してください。原則として撤回はできませんが、会社が応じることはあります。ただし、一度出したものを戻すのは関係に影響が残ります。出す前に、もう一晩考える価値はあります。

メールで出す場合の文面

出社できない、上司と直接会えないといった事情があるときに使います。

本文に要旨を書き、PDFを添付する形が確実です。

件名:退職届の提出について(〇〇部・〇〇 〇〇)

〇〇部 〇〇部長

お世話になっております。〇〇です。

先日ご相談いたしました件につきまして、退職届を添付にてお送りいたします。

退職日:〇〇年〇月〇日

本来であれば直接お渡しすべきところ、メールでのご連絡となり申し訳ございません。

ご確認のほど、よろしくお願いいたします。

〇〇 〇〇

ポイントは2つです。

件名に「退職届」と入れる

埋もれずに見つけてもらうためです。

退職日を本文にも書く

添付を開かなくても、いちばん大事な情報が伝わります。

メールの利点は、記録が残ることです
「受け取っていない」と言われる余地がなくなります。
対面で渡した場合も、あとから一通メールを送っておくと確実です。
「本日お渡しした退職届について、念のためデータもお送りします」の一文で足ります。

よくある書き損じと、直し方

書いたあとに気づくものを挙げます。

1. 年号が混ざっている

提出日と退職日で、西暦と和暦が混ざることがあります。

どちらかに統一してください。

2. 会社名が略称になっている

「(株)」ではなく、「株式会社」と正式に書きます。

前株か後株かも確認してください。

3. 代表者の氏名が間違っている

意外と多い間違いです。

会社のサイトか名刺で確認してから書いてください。

4. 修正液で直してしまう

公式な書類なので、間違えたら書き直すのが基本です。

二重線+訂正印でも通ることはありますが、書き直すほうが早く済みます。

下書きしてから清書してください
いきなり本番の便箋に書くと、だいたい途中で間違えます。
メモ帳に文面を打ち込んで、会社名・代表者名・日付だけ先に確定させる。
そこまでできれば、清書は3分です。

Q. 退職届を出したら、有給は取れなくなりますか

そんなことはありません。有給は退職日までの間に取得できます。むしろ退職日が決まることで、いつ取るかの計画が立てやすくなります。進め方は有給を消化して退職する方法にまとめました。

Q. 「後任が決まるまで退職日を延ばして」と言われました

後任を用意するのは会社の仕事です。待つと決めるなら、期限を切ってください。詳しくは後任がいないときの進め方に書きました。

紙は5分で書けます

今日やること
① 会社に所定の書式があるか確認する
② なければ、上の文面をそのまま写す
③ 退職日は、有給を使い切った日にする

ただし、まだ口頭で伝えていないなら、紙より先に上司です。

退職届で悩む人は多いのですが、中身はほぼ決まった型です。

理由は「一身上の都合」。

宛名は代表取締役。

退職日は有給を使い切った日。

これで完成します。

体裁で評価が変わることは、まずありません。

期日どおりに出ているかどうかのほうが、会社にとっては大事です。

本当に難しいのは紙ではなく、その前の「伝える」ところです。

伝えること自体ができない状況なら、会社との連絡を代わりに引き受けてもらう方法もあります。

自分で伝えずに辞める方法を確認する ▶
料金・流れ・できることの範囲を確認できます

※本記事は一般的な情報の解説であり、法的助言ではありません。所定の書式や手続きは会社によって異なるため、就業規則をご確認ください。会社都合での退職が絡む場合は、ハローワークや労働局の窓口にご相談ください。※本記事には広告(PR)を含みます。

辞めたいのに、動けない夜に。
あなたに合う一歩を、静かに選べます。
退職前夜
この記事を書いた人
退職前夜

新卒で入った会社を、休職を経て辞め、個人事業主として独立しました。「辞めたいな…」と思う夜に、そっと寄り添う記事を書いています🌙

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