先輩がきつい…言い方と中身を分けて受け止める。新人ができる付き合い方と、我慢しなくていいライン
先輩の言い方がきついと感じたら、まず「言い方」と「中身」を分けて受け止めてみてください。
中身が仕事の指摘なら、メモをとって、次から直すことに集中すれば十分です。
言い方のきつさは、あなたの価値とは関係ありません。
人格を否定する言葉や、怒鳴ることが続くなら、記録を残して相談してください。
教えてくれる先輩の言い方が、とにかくきつい。
質問すると、ため息をつかれる。ちょっとしたミスでも、強い口調で注意される。
毎日その先輩と顔を合わせるのが、だんだんつらくなってきた。
自分が仕事をできないから、きつく当たられているのだろうか。
この記事は、きつい先輩との付き合い方と、自分の守り方を書きます。
「言い方」と「中身」を分けて受け止める
先輩の言葉がきついと感じたら、まず「言い方」と「中身」を分けて考えてみてください。
| 先輩の言葉 | 中身(仕事の指摘) |
|---|---|
| 「なんでこんなこともできないの」 | この作業のやり方を覚えてほしい |
| 「前にも言ったよね」 | メモを見返してほしい |
| 「遅い」 | もう少し早く終わらせてほしい |
| 「ちゃんと確認して」 | 確認の手順を増やしてほしい |
言い方はきつくても、中身は仕事のための指摘であることが多いものです。
中身だけを取り出して、「次からどうすればいいか」を考えるようにすると、言葉のとげに振り回されにくくなります。
言い方のきつさは、先輩の性格や、その日の忙しさから来ていることもあります。
あなたの価値が低いから、きつく言われているわけではありません。
きつく言われた日の、気持ちの立て直し方
先輩にきつく言われた日は、帰り道も家に帰ってからも、その言葉が頭から離れないものです。
そんなときは、言われたことの中から「仕事の中身」だけを紙に書き出してみてください。
たとえば「資料の数字の確認が足りなかった」「次は送る前に見直す」。
書き出したら、言い方のきつさは、そこでいったん手放しましょう。
「あの人は、今日は忙しくて余裕がなかったんだな」と考えると、少し気持ちが落ち着くこともあります。
それでも悔しい気持ちが残るなら、家族や友人に「今日こんなことがあってさ」と話してみてください。
気持ちを言葉にして外に出すだけで、心はずいぶん軽くなります。
夜は、悪いほうに考えやすい時間です。考えるのは明日の朝にして、今日は早めに休みましょう。
先輩の言葉がきつくても、あなたががんばっていることに変わりはありません。
自分のがんばりは、自分でしっかり認めてあげてください。
先輩がきつくなる理由
先輩がきつい態度をとるのには、いくつかの理由が考えられます。
| 理由 | よくある状況 |
|---|---|
| 忙しくて余裕がない | 自分の仕事をしながら、教える役も任されている |
| 教えるのが苦手 | どう伝えればいいか分からず、言葉がきつくなる |
| 自分も厳しく教わってきた | それが当たり前だと思っている |
| 責任を感じている | 新人のミスは自分の責任だと思っている |
とくに多いのが、忙しくて余裕がないというケースです。
自分の仕事で手いっぱいなのに教える役も任されていて、つい言葉がきつくなってしまうのです。
もちろん、だからといってきつい言い方をしていいわけではありません。でも、理由が分かると、少しだけ受け止め方が変わることもあります。
きつい先輩との付き合い方
・指摘されたことは、その場でメモをとる
・質問はまとめて、先輩の手が空いたときにする
・直したことは、「◯◯、直しました」と報告する
・教えてもらったら、「ありがとうございます」と伝える
メモをとる姿は、先輩にとって「ちゃんと覚えようとしている」という合図になります。
直したことを報告すると、先輩も「言ったことが伝わっている」と安心して、言い方がやわらぐことがあります。
どれも小さなことですが、続けていると、先輩との関係が少しずつ変わっていきます。
先輩の「いいところ」を探してみる
言い方がきつい先輩にも、どこか尊敬できるところがあるかもしれません。
仕事が早い、ミスが少ない、お客さんへの対応が丁寧。
そうした「いいところ」に目を向けてみると、先輩への見方が少し変わることがあります。
「この人の仕事の進め方は、まねしたい」と思えるところがあれば、それを学ぶつもりで接してみてください。
先輩のいいところを見つけて、「◯◯さんの資料、すごく分かりやすいですね」と伝えてみるのもいい方法です。
きつい先輩ほど、ほめられることに慣れていないこともあります。意外と態度がやわらぐきっかけになるかもしれません。
もちろん、無理にいいところを探す必要はありません。つらいときは、自分を守ることを優先してください。
質問するときの工夫
きつい先輩には、質問するのも勇気がいるものです。
「お手すきのときに、2点確認させていただいてもいいですか。」
「◯◯までは分かったのですが、△△のところを確認させてください。」
「何点あるか」「どこまで分かっているか」を先に伝えると、先輩も答えやすくなります。
いきなり「分かりません」と聞くより、ずっと受け止めてもらいやすい聞き方です。
どうしても聞きにくいときは、ほかの先輩に聞いてもいいか、上司に確かめておくのも一つの方法です。
ほかに聞ける人を作っておく
きつい先輩一人にしか聞けない状態だと、毎日の仕事がどんどんつらくなってしまいます。
そこで、ほかにも聞ける人を作っておくことが大切です。
年の近い先輩や、少し前に入った人など、話しやすい人を一人見つけておきましょう。
ただし、教育係が決まっている場合は、上司に「ほかの方にもお聞きしてよろしいでしょうか」と一度確かめておくと、角が立ちません。
聞ける相手が複数いると、一人の先輩の機嫌に振り回されることが少なくなります。
それに、別の人から教わることで、同じ仕事でも違う見方を知ることができます。
ひとりで抱えないほうがいいとき
・「バカ」「役立たず」など、人格を否定する言葉を言われる
・人前で、何度も大声で怒鳴られる
・質問しても無視される、わざと教えてもらえない
・先輩のミスを、自分のせいにされる
こうした状態が続くなら、いつ、何を言われたかを記録して、上司や社内の相談窓口に相談してください。
厚生労働省は、パワーハラスメントの例として、人格を否定するような言動や、必要以上に長時間にわたる厳しい叱責を挙げています。
パワーハラスメントは上司からだけでなく、先輩や同僚からの言動でも起こりうるとされています。
指導の範囲を超えたきつさは、あなたが我慢すべきものではありません。
きつさが和らいでいくことも多い
入ったばかりのころにきつかった先輩が、しばらくすると態度がやわらぐことはよくあります。
あなたが仕事を覚えて、先輩の手をわずらわせることが減っていくと、先輩にも余裕が生まれるからです。
最初の数か月は、メモと報告を続けて、少しずつ仕事を覚えていくことに集中してみてください。
気がついたら、先輩とふつうに話せるようになっていた、という人も少なくありません。
記録の残し方
きつさが指導の範囲を超えていると感じたら、記録を残しておきましょう。
いつ、どこで、どんなことを言われたか。そのとき周りに誰がいたか。
できるだけ言われた言葉をそのまま、その日のうちにメモしておくのがコツです。
記録があると、上司や相談窓口に相談するとき、状況を正確に伝えられます。
書き出してみることで、自分の中でも「これは我慢しなくていいことだ」と整理がつくこともあります。
タイプ別|いま、どれに当てはまるか
□ 言い方はきついが、聞けば教えてくれる
□ 指摘の中身は、仕事のためのもの
□ 機嫌がいい日は、ふつうに話せる
このタイプは、中身だけを受け止めて、メモと報告を続けてみてください。
□ 毎日のように強い口調で責められる
□ 質問するのが怖くて仕事が進まない
□ ほかの先輩には、そこまできつくない
このタイプは、ほかに聞ける人を作ることを考えてみてください。
□ 人格を否定する言葉を言われる
□ 怒鳴られる、無視される
□ 職場に行くのがつらくなっている
このタイプは、記録を残して、上司や相談先へ。
よくある質問
Q. 教育係の先輩を、変えてもらうことはできますか
職場によっては、相談すれば教育係を変えてもらえることもあります。まずは上司に「◯◯の点で困っている」と具体的に伝えてみてください。
Q. 先輩に嫌われている気がします
言い方がきつい先輩は、誰に対してもそういう話し方をしていることが多いものです。ほかの人への接し方も、少し観察してみてください。
Q. 先輩のミスを、新人の自分がかぶらないといけませんか
かぶる必要はありません。事実と違うことを言われたら、落ち着いて「その部分は、◯◯さんが担当されていました」と、担当の範囲だけを伝えましょう。
Q. きつい先輩の前だと、緊張してミスが増えます
緊張すると、ふだんならしないミスをしてしまうのは自然なことです。作業の手順をメモにして、それを見ながら進めると、落ち着いて取り組めます。
Q. 先輩がきつくて、仕事を辞めたいです
まずは上司に相談して、状況が変わらないか確かめてみてください。それでも変わらず、つらさが続くなら、働き方を見直すことも考えてみましょう。
Q. 先輩がきついことを、上司に言うと告げ口だと思われませんか
仕事に支障が出ているなら、相談するのは告げ口ではありません。「◯◯の点で困っていて、どうすればいいか相談させてください」と、困っていることを中心に伝えれば大丈夫です。
Q. 先輩の言い方がきつくて、泣いてしまいました
つらい言葉を受けて涙が出るのは、自然なことです。自分を責めないでください。落ち着いたら、言われた中身だけを整理して、次にどうするかを考えれば大丈夫です。
Q. 先輩が、ほかの人の前で私の失敗を話します
人前で失敗を何度も話されるのはつらいことです。続くようなら、記録を残して上司に相談してください。自分から直接伝えるなら、「その話は、ちょっと恥ずかしいので」と軽く伝える方法もあります。
Q. 先輩がきついのは、私が年下だからでしょうか
年齢に関係なく、きつい話し方をする人はいます。ほかの人への接し方も見て、自分だけなのか、誰にでもそうなのかを確かめてみてください。
Q. 先輩と二人きりの時間が、とても気まずいです
無理に話そうとしなくて大丈夫です。仕事の確認や、「お疲れさまです」のあいさつだけでも十分です。沈黙が気になるなら、仕事の小さな質問を一つしてみてください。
Q. 先輩がきついせいで、仕事が楽しくなくなりました
毎日きつい言葉を受けていれば、仕事が楽しくなくなるのは自然なことです。ほかに聞ける人を作る、上司に相談するなど、少しでもつらさを減らす方法を試してみてください。
Q. 在宅勤務の日に、チャットで先輩からきつい言葉が届きます
文字だと、言葉がよりきつく感じられることがあります。仕事の中身だけを受け止めて、「承知しました。修正します」と短く返せば大丈夫です。人格を否定するような言葉が続くなら、画面を保存して記録しておきましょう。
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中身だけを受け止めて、自分を守る
① 先輩の言葉を「言い方」と「中身」に分けて受け止める
② 指摘されたことはメモして、直したら報告する
③ 人格を否定される、怒鳴られるなら、記録して相談する
先輩の言い方がきつくても、あなたの価値が下がるわけではありません。
中身だけを受け止めて、言い方のとげは受け流していきましょう。
教育係と合わないと感じているなら、教育係と合わないときも参考にしてください。
きつい先輩のいる職場から離れることを考えているなら、転職エージェントの選び方も見ておいてください。
※本記事は一般的な情報の解説であり、法的助言ではありません。パワーハラスメントにあたるかどうかは、個別の事情によって判断が異なります。参考:厚生労働省「職場におけるハラスメントの防止のために(パワーハラスメント)」。困ったときは社内の相談窓口や総合労働相談コーナー(各労働局)にご相談ください。※本記事には広告(PR)を含みます。