会議で発言できない…入ったばかりなら当然。意見でなく「質問をひとつ」で参加できる
入ったばかりで会議で発言できないのは、当然のことです。
ただ、一言も話さないと「関心がない」と受け取られることがあります。
いちばん楽なのは、意見ではなく「質問」か「確認」をひとつだけ用意していくこと。
会議のあとに「さっきの件ですが」と個別に伝えるのも、立派な発言です。
会議が始まると、周りは次々に話していく。
自分も何か言ったほうがいいのは分かっている。
でも、話の前提が分からない。
的外れなことを言って、場の空気を止めたらどうしよう。
結局、最後まで一言も話せずに終わる。
この記事は、無理せずに参加できる方法を書きます。
発言できないのは、情報が足りないから
まず、あなたの能力の問題ではありません。
入ったばかりの人が会議で話せないのは、前提となる情報が足りないからです。
| 足りないもの | どういうことか |
|---|---|
| これまでの経緯 | 過去に何が決まったかを知らないと、話が追えません |
| 社内の言葉 | 略語や社内用語が分からないと、内容が入ってきません |
| 誰が何を担当しているか | 話の主語が分からないまま進みます |
| 発言していい空気か | 新人が話していい場かどうかが、まだ読めません |
どれも、時間がたてば自然に埋まるものです。
3か月もすれば、話の流れは見えるようになります。
いま話せないのは、当たり前の段階にいるだけです。
意見ではなく、質問をひとつ
いちばん効くのは、意見を言おうとしないことです。
意見は、前提が分かっていないと出せません。
でも、質問や確認なら、分からない人にしかできないものです。
「確認させてください。いまの◯◯は、△△ということで合っていますか。」
「◯◯という言葉が分からなかったのですが、どういう意味でしょうか。」
「私の担当としては、次に何をすればよいでしょうか。」
3つ目は、とくにおすすめです。
会議の終わりに自分のやることを確認するのは、どんな場面でも自然です。
しかも、聞き漏らしを防ぐという実務的な意味もあります。
一回の会議でひとつだけで十分です。
それだけで、「ちゃんと聞いている人」と受け取られます。
会議で話せない人が、よくやってしまうこと
話せないことより、その埋め合わせ方で損をしていることがあります。
| やりがちなこと | どう受け取られるか |
|---|---|
| ずっと下を向いている | 関心がない、と見られがちです |
| パソコンで別の作業をしている | 会議を軽く見ている、と受け取られます |
| 最後に長く話してしまう | 黙っていたぶんを取り返そうとして、まとまりません |
| 会議の後で、別の人に不満を言う | その場で言わなかったことが、陰口に見えます |
どれも、悪気はないことばかりです。
緊張していると、つい下を向いたり、手元の作業に逃げたりします。
ですが、周りからは「参加していない」ように見えてしまいます。
話せなくても、顔を上げてメモを取っているだけで、印象はまったく違います。
3つ目に、気をつけてください
黙っていた反動で、最後に一気に話してしまう人がいます。
言いたいことがたまっているぶん、話が長くなり、まとまりません。
発言は短く、ひとつだけ。これを守るだけで、伝わり方が変わります。
会議の前に、準備しておくこと
その場で考えようとすると、話が先に進んでしまいます。
先に準備しておくと、発言のハードルが下がります。
・議題と資料に目を通す(分からない言葉に印をつける)
・質問をひとつだけ、メモに書いておく
・自分に関係しそうな議題に、印をつける
・前回の議事録があれば読んでおく
2つ目が効きます。
書いてあれば、読み上げるだけで発言になります。
4つ目の議事録は、経緯を知るいちばん早い方法です。
前回何が決まったかが分かれば、今回の話がずっと追いやすくなります。
発言しなくても、参加は伝えられます
言葉を発さなくても、参加している姿勢は伝えられます。
| 姿勢で伝えること | 効き方 |
|---|---|
| メモを取る | 話を聞いていることが、周りに見えます |
| 話している人のほうを見る | 関心を持っていることが伝わります |
| うなずく | 話し手が話しやすくなります |
| 会議のあとに一言伝える | その場で言えなかったことを補えます |
最後の項目が、とくに使えます。
「先ほどの会議の◯◯の件ですが、
私のほうで△△について調べてみてもよろしいでしょうか。」
その場で言えなくても、あとから伝えれば発言と同じ効果があります。
むしろ、落ち着いて伝えられるぶん、内容も整理されています。
オンライン会議のとき
オンライン会議は、対面より話し出すタイミングがつかみにくいです。
・チャット欄を使う(声を出さずに質問できます)
・話すときは、最初に名乗る(「◯◯です。一点よろしいですか」)
・話さないときは、音声をミュートにしておく
・できれば、カメラをつけておく(参加している姿勢が伝わります)
1つ目のチャットは、入ったばかりの人にとってとても便利です。
話の流れを止めずに、質問や確認ができます。
少しずつ、意見も言えるようになるために
質問や確認に慣れてきたら、少しずつ意見も出せるようになります。
| 段階 | できること |
|---|---|
| 1か月 | 会議の最後に、自分のやることを確認する |
| 2〜3か月 | 分からない点を、その場で質問する |
| 3〜6か月 | 自分の担当について、状況を報告する |
| 半年以降 | 「一点よろしいですか」と意見を出す |
いきなり最後の段階を目指さなくて大丈夫です。
一段ずつ上がれば、自然に話せるようになります。
意見を言うときは、前の職場での経験が役に立つことがあります。
「以前の職場では、◯◯のようなやり方をしていました。
参考になるか分かりませんが、一例としてお伝えします。」
「参考になるか分かりませんが」と添えると、押しつけに聞こえません。
ただ、前の職場の話ばかりになると比べているように受け取られるので、
頻度には気をつけてください。
前の職場のやり方との付き合い方は、前の会社のやり方が抜けないときも参考にしてください。
会議のあとに、やっておくこと
会議は、終わったあとの5分で差がつきます。
・自分がやることを、メモに書き出す
・分からなかった言葉を、調べるか先輩に聞く
・言えなかったことがあれば、関係する人に伝える
・次の会議までに準備することを決める
1つ目が、いちばん大事です。
会議で決まったことのうち、自分がやることを取りこぼさないのが基本です。
発言できなくても、決まったことをきちんとこなせば、会議に参加した意味は十分にあります。
2つ目も、続けると効いてきます。
分からない言葉を毎回ひとつずつ埋めていけば、1か月で話の流れが見えるようになります。
社内の言葉は、ノートの最後に用語集のページを作ってまとめておくと便利です。
「さっきの会議で出てきた◯◯って、どういう意味ですか。」
会議の直後なら、相手も内容を覚えているので、説明してもらいやすいです。
タイプ別|いま、どれに当てはまるか
□ 入って3か月以内
□ 話の前提が、まだ分からない
□ 発言を求められたことは、あまりない
このタイプは、質問をひとつ用意していくだけで十分です。
□ 話の内容は分かるが、タイミングがつかめない
□ 頭の中で考えているうちに、話が進む
□ 言いたいことはある
このタイプは、会議の前にメモに書いておくと、言えるようになります。
□ 発言すると、否定されたり笑われたりする
□ 特定の人しか話さない会議
□ 「なぜ何も言わないのか」と人前で責められる
このタイプは、あなたの問題ではありません。会議のあとに個別で伝える形を中心にしてください。
よくある質問
Q. 新人でも、会議では発言しなければいけませんか
必ずではありません。ただ、一言も話さないと関心がないと受け取られることがあるので、確認か質問をひとつだけ用意しておくと安心です。
Q. 的外れなことを言ってしまいそうで怖いです
意見ではなく質問にすれば、的外れにはなりません。「確認させてください」と前置きすれば、分からないことを聞くのは自然なことです。
Q. 上司に「会議で発言しろ」と言われました
「どんな点について意見があるとよいでしょうか」と、期待されていることを聞いてみてください。求められていることが分かれば、準備ができます。
Q. 発言したら、否定されてしまいました
会議で意見が否定されるのは、よくあることです。あなた自身が否定されたのではありません。次は質問や確認の形にすると、否定されにくくなります。
Q. 会議の内容が、まったく分かりません
分からなかった言葉や話題をメモしておいて、会議のあとに先輩に聞いてください。「さっきの◯◯って、どういう話ですか」と聞けば、教えてもらえます。
Q. 緊張して、声が震えてしまいます
短い発言から始めてください。「確認ですが」の一言だけでも十分です。回数を重ねるうちに、少しずつ慣れていきます。
Q. 先輩を差し置いて発言していいのか迷います
確認や質問なら、遠慮はいりません。意見を言うときは「一点よろしいですか」と前置きすると、場の空気を乱さずに済みます。
Q. 会議で話すのが、どうしても苦手です
苦手なままでも構いません。準備した質問をひとつ読み上げる、会議のあとに個別で伝える。この2つだけでも、仕事には十分参加できています。
Q. 会議で名指しで意見を求められ、固まってしまいました
「少し考えさせてください。後ほどお伝えします」と返して構いません。その場で無理に答えるより、あとで整理して伝えるほうが内容も良くなります。
Q. 会議が多すぎて、準備が追いつきません
すべての会議で準備しなくて大丈夫です。自分に関係する議題がある会議だけ、資料に目を通してください。
Q. 同じ時期に入った人は、会議でよく話しています
人によって得意なことは違います。話すのが得意な人もいれば、準備や資料作りが得意な人もいます。比べる必要はありません。
Q. 議事録を任されて、発言どころではありません
議事録係のときは、記録に集中して構いません。発言しないことを気にする必要はありません。書き方のコツは、議事録を任されたときにまとめています。
Q. 会議中にメモを取っていたら、話についていけなくなりました
全部を書こうとしないでください。決まったことと、自分がやることだけで十分です。話の流れは、あとで議事録や資料で確かめられます。
Q. 会議で発言しないと、評価が下がりますか
入ったばかりの時期に、会議の発言で評価が決まることはほとんどありません。見られているのは、決まったことをきちんとこなしているかどうかです。
Q. 少人数の会議ほど、話せなくなります
少人数だと、黙っているのが目立ちやすいものです。自分の担当について「いまここまで進んでいます」と状況を一言伝えるだけでも、十分な発言になります。
Q. 自分の意見が、周りと違っていたらどうしますか
違う意見こそ、会議に必要なものです。ただ、入ったばかりの時期は「私の理解が足りないかもしれませんが」と前置きすると、角が立たずに伝えられます。
Q. 発言したあと、恥ずかしくて落ち込みます
発言した内容を覚えているのは、ほとんど自分だけです。周りは、会議が終われば次の仕事に移っています。
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仕事の優先順位が分からない
上司からメールの返信が来ない
ひとつの質問から、始めてください
① 議題と資料に目を通して、分からない言葉に印をつける
② 質問をひとつだけ、メモに書いておく
③ 会議の最後に「私の担当は、次に何をすればよいでしょうか」と確認する
入ったばかりで会議で発言できないのは、当然のことです。
意見を言おうとせず、質問か確認をひとつだけ用意していってください。
その場で言えなくても、会議のあとに個別で伝えれば十分です。
分からないことが多くて焦るときは、転職先で周りが優秀に見えるときも読んでみてください。
発言するたびに否定される職場が続くなら、転職エージェントの選び方も見ておいてください。
※本記事は一般的な情報の解説であり、法的助言ではありません。人前で繰り返し責められるなど、働く環境に問題がある場合は、総合労働相談コーナー(各労働局)などの公的な窓口にご相談ください。※本記事には広告(PR)を含みます。