「同じことを聞くな」と言われた…聞くのはやめない。分かっている所から聞く、嫌がられにくい聞き方
「同じことを聞くな」と言われても、聞くのをやめてはいけません。
分からないまま進めてミスをするほうが、ずっと大ごとになるからです。
変えるのは聞き方です。「前に教わった◯◯までは分かっていて、△△が分からない」と、分かっている所から聞くと、同じ質問に聞こえなくなります。
先輩に質問したら、「それ、前にも言ったよね」と言われた。
たしかに、一度教わったことだった。メモもとったはずなのに、いざやろうとすると分からない。
「分からないことは聞いて」と言われていたのに、聞いたら怒られる。
もう、何を聞いていいのか分からなくなってしまった。
この記事は、同じことを聞いても嫌がられにくい聞き方と、覚え方を書きます。
言われた直後の、気持ちの立て直し方
「前にも言ったよね」と言われた瞬間は、頭が真っ白になってしまいます。
恥ずかしさと申し訳なさで、その日一日、何をしても手につかない。
そんなときは、まず事実と気持ちを分けて考えてみてください。
事実は、「一度教わったことを、もう一度聞いた」というだけです。
「自分は仕事ができない」「嫌われた」というのは、気持ちが作り出した想像であることがほとんどです。
相手は、忙しかったから少しきつい言い方になっただけかもしれません。
翌日には、言ったことすら忘れていることもよくあります。
落ち込んだ気持ちは、メモを清書する時間に変えてしまうのがおすすめです。手を動かしているうちに、少しずつ落ち着いてきます。
同じことを聞いてしまうのは、よくあること
まず、一度で覚えられないのは、あなただけではありません。
| 同じことを聞いてしまう理由 | よくある状況 |
|---|---|
| 一度に教わる量が多い | 入ったばかりで、覚えることが山ほどある |
| 教わってから時間がたった | たまにしかやらない作業は忘れやすい |
| メモがあいまい | 急いで書いたので、あとで読み返すと分からない |
| 前と少し状況が違う | 同じ作業に見えて、実は条件が違う |
とくに4つ目は、自分では「同じことを聞いている」と思っていないケースです。
前と違う状況だから確認したいのに、相手には同じ質問に聞こえてしまうのです。
こうした行き違いは、聞き方を少し変えるだけでかなり減らせます。
相手は、なぜ「同じことを聞くな」と言うのか
言った側にも、いくつかの気持ちがあります。
| 相手の気持ち | 実際のところ |
|---|---|
| 忙しくて、余裕がない | 質問の中身より、タイミングが悪かっただけのことも |
| メモをとっていないように見えた | メモを見せながら聞けば、印象が変わる |
| 自分で考えてほしい | 「自分ではこう思う」を添えると伝わる |
| 教え方がうまく伝わらず、いらだっている | 相手の教え方の問題であることも |
多くの場合、相手が嫌がっているのは「聞くこと」そのものではありません。
「覚えようとしていないように見える」ことに、いらだっているのです。
だから、覚えようとしている姿勢が伝われば、同じことを聞いても受け止めてもらいやすくなります。
嫌がられにくい聞き方
同じことをもう一度聞くときは、分かっているところから話してください。
「先日教えていただいた◯◯の件で、確認させてください。
△△まではメモを見て進められたのですが、□□のところが分からなくなってしまいました。
私は××だと思ったのですが、合っていますか。」
この聞き方には、3つのポイントがあります。
① 前に教わったことを覚えていると伝える(「先日教えていただいた」)
② どこまで分かっていて、どこから分からないかをはっきりさせる
③ 自分の考えを添える(「私は××だと思ったのですが」)
こう聞かれると、相手は分からない部分だけを教えればよくなります。
全部を最初から説明し直す必要がないので、相手の負担もぐっと減ります。
聞き方は、何度か試すうちに自然と身についていきます。
聞くタイミングも大切
同じ質問でも、タイミングによって受け止められ方が変わります。
| タイミング | 受け止められ方 |
|---|---|
| 相手が電話中、集中している最中 | いらだたせやすい |
| 相手の手が空いたとき | 聞いてもらいやすい |
| 分からないことをまとめて聞く | 何度も呼び止めずに済む |
急ぎでなければ、いくつかの質問をまとめて、相手の手が空いたときに聞くのがおすすめです。
「お手すきのときに、3点ほど確認させていただいてもいいですか。」
「3点ほど」と数を伝えておくと、相手もどのくらい時間がかかるか分かって安心します。
教わるときに、確認しておくと忘れにくい
同じことを聞かないためには、最初に教わるときの工夫も大切です。
教わり終わったら、自分の言葉で言い直して確認してみてください。
「確認させてください。まず◯◯をして、次に△△、最後に□□、という流れで合っていますか。」
言い直してみると、自分がどこを分かっていないかがその場で分かります。
相手も、ちゃんと理解しようとしている人だと感じてくれます。
さらに、「どんなときに気をつければいいですか」と一つ聞いておくと、つまずきやすいところを先に教えてもらえます。
最初の確認に1分かけるだけで、あとで同じことを聞く回数がぐっと減ります。
相手にとっても、あとで何度も説明し直すより、最初の1分のほうがずっとラクなのです。
同じことを聞かずに済む、覚え方
聞き方と同じくらい大切なのが、次に聞かずに済むようにする工夫です。
・メモはその日のうちに清書する(あとで読んで分かる形に)
・作業の手順は番号をつけて書く
・一度聞いたことには、印をつけておく
・教わった作業は、できるだけ早く一度やってみる
とくに、その日のうちの清書が効きます。
急いで書いたメモは、数日たつと自分でも読めなくなってしまうものです。
清書するときに分からないところが見つかったら、その日のうちに聞いておくのがいちばんです。
質問ノートを作っておく
同じことを聞かないために、自分専用の質問ノートを作っておくと便利です。
作り方は、とても簡単です。
聞いたことと、その答えを、1つずつ書きためていくだけです。
日付と、誰に聞いたかも書いておくと、あとで見返すときに役立ちます。
何かを聞きたくなったら、まず質問ノートを開いて、前に聞いていないか確かめる。
これを続けていると、同じ質問をする回数がぐっと減ります。
それに、ノートが増えていくのを見ると、自分がどれだけ覚えてきたかが目に見えて分かり、自信にもつながります。
紙のノートでも、スマホのメモでも構いません。すぐに開ける形にしておくのがコツです。
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聞くのをやめてはいけない理由
「同じことを聞くな」と言われると、もう何も聞けなくなってしまう人もいます。
・分からないまま進めて、大きなミスになる
・やり直しになって、かえって相手の手間が増える
・「なんで聞かなかったの」と、もっと強く言われる
聞かないことのほうが、ずっと大ごとになるのです。
聞くのをやめるのではなく、聞き方を変える。これが大切です。
聞く相手を、ひとりに決めすぎない
いつも同じ人にばかり聞いていると、その人の負担が大きくなってしまいます。
相手が忙しい時期には、それだけでいらだたせてしまうこともあります。
聞く相手は、内容によって分けるのもひとつの方法です。
作業の細かいやり方は、年の近い先輩に。仕事の判断が必要なことは、上司や教育係に。
こうして分けておくと、一人に質問が集中しなくなります。
ただし、教育係が決まっている場合は、最初に教育係に「ほかの方にも聞いていいですか」と確認しておくと、角が立ちません。
言い方がきつすぎるとき
ただし、相手の言い方が度を越えている場合は、別の問題です。
・聞くたびに、人前で大声で責められる
・「頭が悪い」など、人格を否定する言葉を言われる
・質問すると無視される
こうした状態が続くなら、別の先輩や上司、社内の相談窓口に相談してください。
聞く相手をひとりに限らないのも、ひとつの方法です。
タイプ別|いま、どれに当てはまるか
□ 言われたのは一度だけ
□ 相手は、ふだんは丁寧に教えてくれる
□ たしかに、前に教わったことだった
このタイプは、分かっているところから聞くようにするだけで変わります。
□ メモをとっても、あとで読めない
□ 同じことを何度も聞いてしまう
□ 教わることが多すぎて、整理できていない
このタイプは、メモの清書と手順の番号づけから始めてください。
□ 聞くたびに、強く責められる
□ 人格を否定する言葉を言われる
□ 誰にも聞けなくなっている
このタイプは、別の人や相談先に頼ってください。
よくある質問
Q. 同じことを2回聞くのは、だめなことですか
だめではありません。入ったばかりなら、2回聞くのはよくあることです。ただ、2回目は「前に教わった◯◯までは分かっています」と添えると、相手の受け止め方が変わります。
Q. メモをとっているのに、覚えられません
メモを、その日のうちに読み返して清書してみてください。手順に番号をつけておくと、あとで見たときに分かりやすくなります。
Q. 聞くのが怖くて、自分で調べて時間がかかってしまいます
5〜10分調べて分からなければ、聞いてしまうほうが早いです。「調べてみたのですが、ここが分かりませんでした」と伝えれば、相手も嫌がりません。
Q. 教える人によって、言うことが違います
どちらのやり方で進めればいいか、上司や教育係に一度確認してください。「◯◯さんからはこう教わったのですが」と伝えれば大丈夫です。
Q. 「前にも言ったよね」と言われたら、どう返せばいいですか
「すみません、メモを見返したのですが、◯◯のところが分からなくて」と、どこが分からないかを具体的に伝えてください。
Q. 教えてくれる人が早口で、メモが追いつきません
「すみません、メモをとりたいので、もう少しゆっくりお願いできますか」と伝えて大丈夫です。あとで「今の説明、この理解で合っていますか」とメモを見せて確認すると、聞き漏れも防げます。
Q. 同じことを聞いたら、ため息をつかれました
気になりますが、相手の疲れや忙しさが出ただけのこともあります。次からは質問をまとめて、相手の手が空いたときに聞くようにしてみてください。
Q. 年下の先輩に教わっていて、聞き返しにくいです
年齢に関係なく、仕事では教えてくれる人が先輩です。「◯◯さん、もう一度だけ確認させてください」と、ほかの先輩と同じように聞いて大丈夫です。
Q. 「自分で考えて」と言われました
次からは、「自分では◯◯だと思うのですが、合っていますか」と、考えたことを添えて聞いてみてください。考えた跡が見えると、相手も答えやすくなります。
Q. 質問するときは、口頭とチャットのどちらがいいですか
急ぎでなければ、チャットで送っておくと、相手が手の空いたときに答えられます。答えが文字で残るので、あとで見返せるのも便利です。込み入った内容なら、口頭で聞くほうが早いこともあります。
Q. もう何回も同じことを聞いてしまい、合わせる顔がありません
一度、「何度も同じことをお聞きしてすみません。メモを整理し直しました」と伝えてみてください。改善しようとしている姿勢が伝われば、相手の見方も変わっていきます。
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① 同じことを聞くときは、分かっているところから話す
② 質問はまとめて、相手の手が空いたときに聞く
③ 教わったことは、その日のうちに清書する
「同じことを聞くな」と言われても、聞くのをやめないでください。
聞き方を変えれば、覚えようとしている姿勢は必ず伝わります。
メモのとり方で悩んでいるなら、メモをとっても覚えられないときも参考にしてください。
質問しにくい職場が続いてつらいなら、転職エージェントの選び方も見ておいてください。
※本記事は一般的な情報の解説であり、法的助言ではありません。職場での言動でつらい状態が続くときは、社内の相談窓口や総合労働相談コーナー(各労働局)などの公的な窓口にご相談ください。※本記事には広告(PR)を含みます。