上司が忙しくて質問できない…「5分だけ、3つ」で通ります。タイミングと聞き方の型
上司が忙しくて質問できないときは、質問をためて、時間を区切って聞くのがいちばん通ります。
「いま5分だけ、3つ確認させてください」
この一言で、相手は終わりが見えるので、受けやすくなります。
聞けずに止まっている時間のほうが、相手にとっても損です。
分からないことがある。
でも、上司はいつも忙しそうにしている。
パソコンに向かって、険しい顔をしている。
いま話しかけたら、迷惑だろうか。
声をかけるタイミングを探しているうちに、時間だけが過ぎていく。
結局聞けないまま、手が止まっている。
この記事は、忙しい上司に質問するための、具体的な方法を書きます。
聞けないまま止まるのが、いちばん困る
まず、押さえておきたいことがあります。
上司にとっていちばん困るのは、質問されることではありません。
聞かずに間違ったまま進められることです。
あとから直すほうが、何倍も時間がかかります。
だから、質問するのは迷惑ではなく、仕事の一部です。
とはいえ、声のかけ方しだいで、相手の受け取り方は変わります。
次から、通りやすい聞き方を具体的に書きます。
声をかけやすい、タイミング
同じ質問でも、タイミングで反応が変わります。
| 声をかけやすい時間 | 避けたい時間 |
|---|---|
| 始業直後(まだ作業に入る前) | 締め切り直前 |
| 会議や外出から戻った直後 | 会議や外出の直前 |
| 昼休みが明けた直後 | 電話や来客の対応中 |
| 席を立ったとき(コピー・お茶など) | 退勤間際 |
とくに「席を立ったとき」は狙い目です。
作業を中断させることにならないので、相手も気持ちよく答えられます。
逆に、締め切り直前と退勤間際は、どんな聞き方をしても機嫌が悪くなりがちです。
急ぎでなければ、その時間は避けてください。
通りやすい、聞き方の型
声をかけるときは、3つの情報を先に伝えると通りやすくなります。
① 時間:「5分だけ」
② 数:「3つ」
③ 自分の考え:「こうしようと思っているのですが」
「〇〇さん、いま5分だけよろしいですか。
〇〇の件で、3つ確認させてください。」
時間と数を先に言うと、相手は終わりが見えるので判断できます。
「いまは無理だけど、11時なら」と返してもらえることも多いです。
それだけでも、いつ聞けるかが決まって、気持ちが楽になります。
自分の考えを先に言う
質問の中身も、少し工夫してください。
| 通りにくい聞き方 | 通りやすい聞き方 |
|---|---|
| 「これ、どうすればいいですか」 | 「これはAで進めようと思っていますが、合っていますか」 |
| 「分かりません」 | 「ここまでは分かったのですが、この先が分かりません」 |
| 「全部教えてください」 | 「この3つだけ確認させてください」 |
右側は、相手が「はい」か「いいえ」で答えられます。
ゼロから説明する必要がないので、忙しい人ほど助かります。
そして、自分で考えている人だと伝わります。
緊急度で、聞き方を変える
すべての質問を、同じように扱う必要はありません。
緊急度によって、聞き方を変えると、相手の負担が減ります。
・今すぐ必要(止まっている)→ 声をかけて「いま5分だけ」
・今日中に知りたい→ チャットで「本日中に教えていただけますか」
・今週中でいい→ メモにためて、まとめて聞く
・いつでもいい→ 定例の時間に回す
急ぎでないものまで声をかけていると、本当に急ぎのときに聞きづらくなります。
緊急度を分けるだけで、あなたの質問は「必要なときだけ来るもの」になります。
質問リストを作って、まとめて聞く
思いついたそばから聞くと、相手の手が何度も止まります。
これが、嫌な顔をされるいちばんの原因です。
質問はメモにためて、一度にまとめて聞いてください。
・何の件か(〇〇の作業)
・何が分からないか(どこまでできて、どこで止まったか)
・自分はどうしようと思っているか
・いつまでに知りたいか
最後の項目が大事です。
急ぎでないものは、まとめて聞けるまで待てばいいと分かります。
急ぎのものだけ、先に聞けば十分です。
1日の中に「聞く時間」を作ってもらう
毎回タイミングを探すのが大変なら、聞く時間をあらかじめ決めてしまうのがいちばん楽です。
「毎日でなくて構わないのですが、
夕方に10分ほど、まとめて確認させていただく時間をいただけませんか。
その日に出た疑問をまとめておきます。」
この形にすると、上司にとっても都合がよくなります。
日中に何度も声をかけられるより、一度にまとめて答えるほうが効率がいいからです。
断られても、「ではチャットでまとめてお送りします」と切り替えれば大丈夫です。
入ったばかりの時期は、週に一度でも定例の時間があるだけで、気持ちがずいぶん楽になります。
声をかけずに聞く方法もある
どうしても話しかけづらいなら、文字で聞くのも一つの手です。
| 聞き方 | 向いている場面 |
|---|---|
| チャットで送る | 急ぎでない質問。相手が手の空いたときに答えられます |
| メールで送る | 内容が複雑なとき。記録も残ります |
| 付箋やメモを置く | チャットを使っていない職場で、急ぎでないとき |
「お忙しいところすみません。急ぎではありませんので、
お手すきのときに教えていただけますか。
〇〇の件ですが、Aで進めようと思っています。問題ないでしょうか。」
「急ぎではありません」と添えるのがポイントです。
相手は、自分のタイミングで答えられるので、気持ちの負担が減ります。
質問したあとに、やっておくこと
聞いて終わりにすると、同じことをまた聞くことになります。
① 教わったことを、その場でメモに書く
② 「〇〇ということですね」と、自分の言葉で確認する
③ できたら「先ほどの件、こう進めました」と一言報告する
②は、聞き違いを防ぐためにとても効きます。
自分の言葉で言い直すと、相手も「そこだけ違う」と直してくれます。
③をすると、上司は「答えた甲斐があった」と感じます。
次から、もっと答えてもらいやすくなります。
上司以外にも、聞ける人を作る
質問先を、上司ひとりに絞らないでください。
聞ける相手が2人いるだけで、詰まる時間はぐっと減ります。
・自分より少し前に入った人(同じところでつまずいた経験がある)
・実際にその作業をしている先輩
・事務や総務の人(手続き系はここがいちばん早い)
・同じ時期に入った人(情報を交換できる)
1つ目が、とくにおすすめです。
半年前に入った人は、あなたと同じところで悩んだ経験を持っています。
しかも、聞かれると素直にうれしいことが多いです。
聞きすぎかもしれない、と不安なとき
質問が多いと、迷惑に思われていないかが気になってきます。
目安として、同じことを二度聞いていないかだけ確かめてください。
初めて聞くことなら、何回聞いても問題ありません。
入って間もない時期は、質問が多くて当たり前です。
むしろ、質問が少ない人のほうが、あとで大きな間違いに気づかれて心配されます。
それでも気になるなら、「たくさん聞いてしまってすみません、早く覚えます」と一言添えてください。
その一言があるだけで、受け取られ方はまったく変わります。
タイプ別|忙しいだけか、聞きにくい空気があるのか
□ 聞けば、ちゃんと答えてくれる
□ ほかの人の質問にも、同じように忙しそうにしている
□ 答えたあとは、普通に接してくれる
□ 質問すると、あからさまに嫌な顔をされる
□ 「そんなことも分からないのか」と言われる
□ 誰も上司に質問していない
□ 質問したことを、あとで人前で持ち出される
上に当てはまるなら、この記事の工夫で十分に解決できます。
下に当てはまるなら、無理に上司に聞こうとせず、ほかに聞ける人を探してください。
それでも仕事が進まないなら、上司のさらに上の人や、人事に相談することも考えられます。
よくある質問
Q. 質問すると「忙しい」と言われます
「では、何時ごろでしたらよろしいですか」と聞いてください。時間を決めてしまえば、その時間には答えてもらえます。断られたまま引き下がると、いつまでも聞けません。
Q. 何度も同じことを聞いてしまいます
聞いたことは、その場でメモに書いてください。次に同じ作業をするときに、メモを見返してから始めれば、二度聞かずに済みます。メモを見ても分からなければ、そのときは聞いて構いません。
Q. 質問するのに、心臓がドキドキします
声をかける前に、何を聞くかをメモに書いておくと落ち着きます。緊張するのは、何を言うか決まっていないからです。「5分だけ、3つ」と決めておけば、切り出しやすくなります。
Q. 上司の機嫌が悪い日が多いです
機嫌がいい日を狙うのではなく、時間で選んでください。朝一番や、会議から戻った直後が比較的話しかけやすいです。機嫌に振り回されると、こちらが疲れてしまいます。
Q. 聞かずに自分で調べたほうがいいですか
社内のやり方は、調べても出てきません。会社独自のルールや手順は、聞くしかない情報です。一般的な知識は自分で調べて、社内のことは聞く、と分けると効率的です。
Q. 質問したら、「前に言ったよね」と言われました
「すみません、メモを見返します」と答えて、その場は引いてください。そのうえで、教わったことを一覧にしておくと、次から自分で確認できます。
Q. リモートワークで、話しかけるタイミングが分かりません
チャットで「お手すきのときに」と送るのがいちばんです。週に一度、短い打ち合わせの時間を作らせてもらうのも効きます。まとめて聞ける場があると、日々の迷いが減ります。
Q. 忙しい上司に気をつかって、残業してしまいます
聞けずに一人で抱えると、時間も気力も削られます。急ぎの質問は、遠慮せず聞いてください。「〇〇が分からず進められないので、5分だけいただけますか」と、止まっていることを伝えると通りやすくなります。
Q. 聞いたのに、答えが分かりにくいことがあります
その場で「すみません、〇〇ということでしょうか」と確認してください。分からないまま持ち帰ると、結局もう一度聞くことになります。確認は、その場でするのがいちばん早いです。
Q. 自分の質問が、的外れではないか不安です
入ったばかりなら、多少ずれていても当然です。「的外れでしたらすみません」と前置きすれば、相手も気にしません。聞かずに間違えるほうが、ずっと困った結果になります。
Q. 上司が在席していない時間が多いです
外出や会議が多い上司なら、チャットやメールを中心にしてください。戻ってきたタイミングを狙うより、文字で送っておくほうが、きちんと届きます。戻った直後に「先ほどお送りした件ですが」と一声かけると、すぐ見てもらえます。
Q. 質問したいのに、周りの目が気になります
周りは、あなたが質問していることを気にしていません。むしろ、黙って手が止まっているほうが目につきます。声をかけづらいなら、チャットや、席を立ったタイミングを使ってください。
Q. 上司が新任で、上司も分かっていません
その場合は、上司と一緒に確認できる人を探してください。「このことは、どなたに伺うのがよろしいでしょうか」と聞けば、上司も答えやすくなります。上司を飛ばして直接聞くより、この順番のほうが角が立ちません。
聞くことは、仕事を前に進めるための行動です。遠慮しすぎず、型を使って声をかけてみてください。
最初の数ヶ月で作った「聞ける関係」は、そのあと何年も効いてきます。
「5分だけ、3つ」で、たいてい通ります
① 聞きたいことを、メモに書き出す
② 急ぎかどうかで分ける
③ 「いま5分だけ、3つ確認させてください」と声をかける
上司が忙しくて質問できないとき、遠慮して止まってしまうのがいちばんもったいないです。
時間と数を先に伝えて、自分の考えを添える。
それだけで、同じ質問でも、驚くほど通りやすくなります。
聞ける相手を、少しずつ増やしていってください。
どうしても聞ける人がいない職場だと感じたら、転職エージェントの選び方も参考にしてください。
※本記事は一般的な情報の解説であり、法的助言ではありません。※本記事には広告(PR)を含みます。