転職という選択肢
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派遣の時給交渉は言っていい…更新の返答と同時に。通る言い方と、根拠になる5つ

taishokuzenya
結論から
派遣の時給は、黙っていても上がりません。言っていい話です。
タイミングは契約更新の返答と、同時に伝えるのがいちばん通ります。
相手は派遣元の営業担当。派遣先の社員に言ってはいけません。
通す鍵は「頑張っているから」ではなく、「始めたときと、任されている仕事が変わったから」です。
上がり幅は50〜100円が多く、大きく動くことは多くありません。

同じ派遣先に、もう2年。

最初より任される仕事は増えたのに、時給は変わらない。

同じような求人を見たら、いまの自分より高い時給が出ている。

でも、お金の話を切り出すのは気が引ける。

この記事は、時給交渉の切り出し方を書きます。

自分から言わないと、上がりません

正社員なら、毎年の昇給があります。

派遣には、その仕組みがありません。

正社員派遣
上がり方定期昇給・査定契約を結び直すときだけ
きっかけ会社が決める本人か営業担当が言う
決める人自社派遣元と派遣先の話し合い

つまり、言わなければ、そのままの時給で更新され続けます。

営業担当が自分から動いてくれることもありますが、

多くの人を担当しているので、後回しになりがちです。

交渉は、失礼ではありません
時給は、派遣元が派遣先から受け取る金額(派遣料金)の中から決まります。
料金が上がれば、時給も上げられます。
営業担当にとって、値上げの交渉は仕事のうちです。
「言われたから動く」というのが実際のところです。

いつ言うか

いちばん通りやすいのは、契約更新の返答と同時です。

タイミング通りやすさ
更新の確認が来たとき◎ いちばん自然。契約を結び直す前だから
更新の1〜2か月前○ 早めに伝えると、営業担当が動く時間ができる
契約の途中△ 次の更新で、と言われることが多い
更新を決めたあと× もう金額が決まっている

「更新します」と即答してしまうと、交渉の機会が消えます。

更新の確認が来たら、返事をする前にひと言添えてください。

勤続の目安は、1年か、業務が増えたときです。

3か月や半年で言うと、「まだ早い」と受け取られやすくなります。

誰に言うか

派遣先の社員には言わないでください
・時給を決めるのは派遣元です
・派遣先に言うと、「お金の話をしてくる人」と受け取られます
・親しい社員さんでも、この話だけは避けてください
・相手は、あなたの時給を知らないことも多いです

伝える相手は、派遣元の営業担当だけです。

連絡先は、就業条件明示書に書いてあります。

営業担当と話しにくいなら、派遣会社の窓口に電話しても構いません。

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通る言い方、通らない言い方

鍵は、「頑張っているから」と言わないことです。

通りにくい通りやすい
頑張っているので上げてほしい始めたときより業務が増えたので見直したい
生活が苦しい同じ内容の求人が◯円で出ている
長く働いているから◯◯の資格を取った/◯◯を一人で任されている
ほかの人より安い気がする契約の内容と、実際の業務が変わってきている

派遣元が派遣先に交渉するときに使えるのは、事実だけです。

「頑張っています」では、交渉の材料になりません。

そのまま使える言い方
「更新の件、ありがとうございます。
ひとつご相談があります。就業を始めたときと比べて、◯◯の業務が増えています。
つきましては、時給の見直しをご検討いただけないでしょうか。
難しいようでしたら、その旨だけでも教えていただけると助かります。」

最後の一文が大事です。

「難しければ、それでも構いません」という姿勢を見せると、角が立ちません。

契約書と、いまの仕事を見比べる

交渉の材料は、手元の書類の中にあります。

就業条件明示書を出して、書かれている業務を読んでみてください。

見比べるポイント
・書かれていない業務をしているか
・担当している件数や範囲が増えていないか
・人に教える立場になっていないか
・責任のある判断を任されていないか
・残業や勤務時間が変わっていないか

ひとつでも当てはまれば、それが交渉の材料です。

とくに書かれていない業務は、

時給の話だけでなく、契約そのものの確認にもつながります。

「契約の内容と違う仕事をしている」というのは、営業担当が確認すべきことです。

お金の話をするのが気まずいなら、「契約内容の確認」から入るのも一つの方法です。

根拠になるもの、5つ

交渉の前に、材料を集めてください。

これが根拠になります
① 業務の増加(始めた頃と今で、担当が増えた)
② 一人で任されている業務(後輩に教えている、など)
③ 取得した資格・スキル(業務に関係するもの)
④ 同種の求人の時給(同じ地域・同じ職種で調べる)
⑤ 勤続年数(1年以上が一つの目安)

いちばん強いのは①です。

契約書に書かれた業務と、実際にやっていることを比べてみてください。

書かれていない仕事をしているなら、それは交渉の材料になります。

④を使うときは、「他社は◯円です」と強く言わないほうが穏やかです。

「同じような募集が◯円で出ていたので」くらいにとどめてください。

メールで伝えるときの文例

電話が苦手なら、メールでも構いません。

むしろ、記録が残るという利点があります。

そのまま使えるメール
件名:契約更新と、就業条件のご相談(◯◯)

◯◯株式会社 ◯◯様
お世話になっております。◯◯です。
次回の契約更新について、ご相談があります。

就業を始めた当初と比べ、◯◯および◯◯の業務を担当するようになりました。
つきましては、時給の見直しをご検討いただけないでしょうか。

難しい場合は、その旨をお知らせいただければ結構です。
また、どのような条件であれば見直しの対象になるかも、あわせて教えていただけると助かります。
お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。

最後の「どのような条件であれば」が効きます。

断られた場合でも、次につながる答えがもらえます。

いくら上がるのか

期待しすぎないほうがいい部分です。

よくある結果どういう場合か
50〜100円上がる業務が増えている・1年以上働いている
据え置き派遣先の予算が決まっている
次回検討と言われるタイミングが合わない・実績がこれから

時給100円は、小さく見えるかもしれません。

ただ、1日8時間・月20日で、月16,000円(年192,000円)です。

言ってみる価値はあります。

「なぜこの時給なのか」は、聞いていい

交渉とは別に、説明を求めることもできます。

派遣元には、待遇をどう決めているかを働く人に説明する義務があるとされています(労働者派遣法)。

そのまま使える聞き方
「時給がどのように決まっているか、教えていただけますか。」
「どういう条件が変われば、見直しの対象になりますか。」

2つ目の聞き方が、とくに役に立ちます。

上がる条件が分かれば、次に何をすればいいかが決まります。

「資格を取れば上がる」と分かれば、目標が立てられます。

3年の節目に、起きること

同じ組織で3年を超えて働くとき、派遣法に決まりがあります。

3年が近づいたら聞いておくこと
・このまま同じ部署で続けられるのか
・直接雇用の話はあるのか
・別の部署へ移る形になるのか
・派遣元での無期雇用という選択肢はあるか

3年を過ぎると、同じ部署で働き続けることに制限がかかるとされています。

ただし、扱いは契約や職種によって変わります。

大事なのは、節目が来る前に聞いておくことです。

直前になると、選べる道が減ります。

「3年になるので、この先どうなるか教えてください」

この一言を、1年前くらいに言っておくと落ち着いて考えられます。

断られたときの選択肢

断られても、失うものはありません。

次に考えること
・上がる条件を聞いておく(次の交渉の材料になります)
・別の就業先を紹介してもらう(時給の高い案件を希望と伝える)
・更新しないという選択をする
・派遣以外の働き方を見てみる

同じ仕事で時給が上がらないなら、就業先を変えるほうが早いことも実際にあります。

営業担当に「時給◯円以上の案件があれば教えてください」と伝えておくだけでも、紹介の中身が変わります。

更新を断りたくなったら、派遣の契約更新を断りたいときに文例をまとめています。

タイプ別|いま、どれに当てはまるか

言っていいタイプ
□ 1年以上、同じ派遣先にいる
□ 始めた頃より業務が増えた
□ 次の更新が近い

このタイプは、更新の返答と一緒に切り出してください。

材料を作るタイプ
□ まだ半年以内
□ 業務は変わっていない
□ 資格の勉強をしている

このタイプは、上がる条件を先に聞いておいてください。

就業先を変えるタイプ
□ 交渉したが断られた
□ 派遣先の予算が動かないと言われた
□ 同じ条件でもっと高い案件がある

このタイプは、次の紹介を相談するほうが早いです。

よくある質問

Q. 交渉したら、更新してもらえなくなりませんか

時給の相談をしただけで切られることは、ふつうありません。断られたら「分かりました」で終わる話です。ただし、強い言い方や、期限を切った要求は避けてください。

Q. 何年も同じ時給のままです

自分から言わないと動かない仕組みなので、珍しくありません。次の更新のときに、業務の変化を材料にして切り出してみてください。

Q. 同じ職場の派遣仲間と、時給が違うようです

契約の時期や業務の内容で差が出ることがあります。ただ、ほかの人の金額を持ち出すのは避けてください。自分の業務の変化だけを材料にしてください。

Q. 交通費は別に出ないのですか

派遣会社によって扱いが違います。時給に含まれている場合もあります。これも説明を求めてよい項目です。

Q. 営業担当が変わったばかりです

新しい担当でも構いません。むしろ、引き継ぎの時期は就業状況を確認する場面なので、切り出しやすいこともあります。

Q. 交渉して、気まずくなりませんか

営業担当にとっては日常の業務です。特別なことではありません。ただ、何度も繰り返したり、期限を切って迫ったりすると関係が悪くなります。1回伝えて、答えを待つ。それで十分です。

Q. 派遣先の業績が悪そうです

その場合は通りにくいです。ただ、聞くこと自体に問題はありません。「いまは難しい」と分かるだけでも、次の判断ができます。収入を上げることが目的なら、転職エージェントの選び方で、ほかの働き方も見ておいてください。

今日の一歩
まず、就業条件明示書を出して、書かれている業務を読んでください。いまの仕事と比べるだけで、交渉の材料があるかどうか分かります。

Q. 交渉のあと、返事が来ません

2週間ほど待って、来なければ一度確認してください。「先日ご相談した件、いかがでしょうか」で十分です。催促というより、確認です。

Q. 登録のときに希望時給を伝えましたが、低い案件ばかり紹介されます

希望より低い案件は、断って構いません。断り続けるのが気まずいなら、「◯円以上でお願いします」と一度はっきり伝えておくと、紹介の中身が変わります。

Q. 交渉が通って、来月から上がると言われました

新しい契約書(就業条件明示書)を必ず受け取ってください。口約束だけだと、あとで確認できません。書面が届かないときは、営業担当に依頼して構いません。

Q. 3年たつと、時給が上がると聞きました

同じ組織で3年を超える就業には、派遣法の決まりがあります。ただ、時給が自動的に上がるわけではありません。3年の節目に、直接雇用の話も含めて営業担当に確認してください。

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派遣先の社員がつらい
職場の人間関係に疲れた

言わなければ、そのままです

やることは3つ
① 契約書の業務内容と、いまの仕事を見比べる
② 更新の確認が来たら、返事の前にひと言添える
③ 断られたら「上がる条件」を聞いておく

時給交渉は、わがままではありません。

契約を結び直すたびに、条件を話し合うのが本来の形です。

派遣先の人間関係がつらくて続けにくいなら、派遣先の社員がつらいときも読んでみてください。

収入そのものを上げたいなら、転職エージェントの選び方で、直接雇用の道も含めて見ておいてください。

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※本記事は一般的な情報の解説であり、法的助言ではありません。待遇の決め方や説明の求め方は、派遣会社や契約の内容によって異なります。参考:労働者派遣法(待遇に関する説明義務)。困ったときは派遣元の担当者、または総合労働相談コーナー(各労働局)にご相談ください。※本記事には広告(PR)を含みます。

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退職前夜
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退職前夜

新卒で入った会社を、休職を経て辞め、個人事業主として独立しました。「辞めたいな…」と思う夜に、そっと寄り添う記事を書いています🌙

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