中途入社で歓迎会がない…嫌われたのでなく、1人だと開きにくいだけです
歓迎会がないのは、歓迎されていないからではありません。
中途入社は入社時期がバラバラで、そもそも開きにくいのです。
ただし、送別会がないのと違って、こちらは放っておくと実害が出ます。
代わりの機会を、自分で1つ作ってください。
入社して2週間。
3週間。
歓迎会の話が、まったく出てこない。
前の会社ではあった。
新卒の人たちには、やっていたらしい。
自分だけ、そういう扱いなんだろうか。
この記事は、その引っかかりの正体から書きます。
中途入社は、構造的に開かれにくい
新卒と決定的に違うところがあります。
入社する日が、バラバラなのです。
| 理由 | 中身 |
|---|---|
| 1人だけのために開くことになる | 新卒は4月に何人もまとめて入るので開けます。中途は1人。企画のハードルが上がります |
| 誰が主催か決まっていない | 配属先か、人事か、部長か。宙に浮いたまま時期を逃します |
| 幹事をやりたがる人がいない | 日程調整・店選び・集金。言い出した人がやることになります |
| 飲み会そのものが減った | 歓迎会だけの話ではありません。忘年会も新年会も縮小しています |
| 繁忙期と重なった | 「落ち着いたらね」と言われたまま、タイミングが過ぎます |
1つ目が、中途入社に特有の事情です。
新卒の歓迎会は年に1回の行事ですが、
中途の歓迎会は毎回ゼロから企画する必要があります。
だから、やらない職場が増えています。
ただ、送別会がないのとは意味が違います
ここが、この記事でいちばん言いたいところです。
送別会がなくても、実害はありません(寂しいだけです)。
でも歓迎会がないと、実務で困ることが出てきます。
・顔と名前が一致する機会がない(席が離れている人は特に)
・業務以外で話したことがない相手ばかりになる
・質問するときの心理的なハードルが下がらない
・「どんな人か」を知ってもらう機会がない
歓迎会は親睦の場に見えますが、実際には「聞ける関係」を短時間で作るための仕組みでした。
それがないと、関係が業務連絡だけで積み上がります。
そして3か月経つと、いまさら雑談しづらい関係が固定します。
だから、「なくても平気」で終わらせないでください。
会そのものではなく、その機能を自分で作る必要があります。
歓迎会がない職場の、良い面もあります
ここまで「代わりを作ってください」と書いてきましたが、
歓迎会がないこと自体は、悪い話ばかりではありません。
| ないことの利点 | 中身 |
|---|---|
| お金と時間が取られない | 会費も、休日や夜の時間も使いません。入社直後は疲れています |
| お酒の場での失敗がない | 最初の印象を飲み会で決められずに済みます |
| 前職の話を根掘り葉掘り聞かれない | 年収・退職理由・人間関係。答えにくい質問が来ません |
| 仕事で評価される | 飲み会の付き合いでなく、仕事の中身で見てもらえます |
4つ目は、けっこう大きいです。
飲み会文化が強い職場では、参加するかどうかが評価に混ざります。
それがない職場は、働きやすい職場でもあります。
だから、「歓迎会がない=冷たい職場」とは限りません。
必要なのは会ではなく、聞ける相手が1人できることだけです。
代わりになるもの3つ
飲み会を開いてもらう必要はありません。
「業務以外で1回話す」が作れれば、それで十分です。
① ランチに誘う(もともと食べる時間なので断られにくい)
② 席を回って自己紹介する(入社直後なら不自然になりません)
③ コーヒーを買いに行くとき、一声かける(いちばん軽い)
①がいちばん確実です。
「まだ社内のことが分かっていなくて、もしよかったら今度お昼ご一緒させていただけませんか」
・理由を「教わりたい」にする(相手が応じやすくなります)
・夜でなく昼(相手の負担が小さい)
・1対1で(複数だと会話が周りに流れます)
入社1〜2か月なら、これはまったく不自然ではありません。
むしろ、積極的な人だと受け取られます。
3か月を過ぎると、急に言い出しにくくなります。
やるなら早いうちです。
②は、初日を逃していてもできます
「初日に挨拶回りをしなかった」という人は多いです。
でも、2週目でも3週目でも遅くありません。
「ご挨拶が遅くなりました。◯◯部の△△です」
これで、問題なく通ります。
誘う相手は、この順番で選んでください
「誰を誘えばいいか分からない」
これで止まる人が多いです。
迷ったら、実利で選んでください。
| 誘う相手 | なぜその人か |
|---|---|
| 自分より少し前に中途入社した人 | いちばんの本命。同じ思いをしているので、話が早い |
| 毎日いちばん多く関わる人 | ここが楽になると、毎日の負担がまるごと減ります |
| 事務・総務の人 | 社内の仕組みをいちばん知っています。あとで何度も助けられます |
| 直属の上司 | 気は張りますが、期待値をすり合わせる機会になります |
1つ目が圧倒的におすすめです。
半年前に入った人は、同じところでつまずいています。
しかも、その人も歓迎会がなかった可能性が高いです。
「◯◯さんも中途で入られたと伺いました。最初のころ、どうやって覚えていかれましたか。もしよければ今度お昼でも」
・業務の質問でなく、経験を聞く形にする
・相手を先輩の立場に置く(頼られる形になります)
・「今度お昼でも」を最後に添えるだけで誘いになります
「自分だけない」のか、確かめてください
引っかかっているのは、ここだと思います。
□ ここ数年、他の中途入社の人にも開かれていない
□ 忘年会・新年会もやっていない
□ 新卒にも歓迎会はない
□ 普段の会話や挨拶は普通にできる
単に、その文化がない職場です。
□ 新卒や、他の中途の人には開かれた
□ 自分の直前に入った人にはあった
□ 挨拶が返ってこない
□ 業務連絡が自分にだけ回ってこない
下2つが当てはまるなら、歓迎会の話ではありません。
扱いの問題なので、中途入社で教えてもらえないを見てください。
上2つだけなら、タイミングの問題であることが多いです。
新卒は4月にまとめて開けますが、あなたが入った月は、あなた1人だった。
それだけの違いです。
時期を逃すと、どうなるか
歓迎会がないこと自体より、「入りやすい時期」を逃すほうが痛いです。
| 時期 | 関係の作りやすさ |
|---|---|
| 1〜2週目 | いちばん動きやすい。何を聞いても、何を頼んでも自然です |
| 1か月 | まだ余裕があります。ランチに誘っても不自然になりません |
| 3か月 | 「いまさら」感が出始めます。業務を口実にする必要が出てきます |
| 半年 | 関係が固定します。ここから変えるのは、かなり手間です |
入社直後は、何をしても許される期間です。
「新しく入った人だから」で全部が通ります。
この期間は、数週間で終わります。
歓迎会がなかったなら、その数週間を自分で使ってください。
・同じことを何度も聞く
・席を回って自己紹介する
・「まだ分かっていなくて」と前置きする
・ランチに誘う
どれも3か月経つと、やりにくくなります。
よくある質問
Q. 自分から「歓迎会はないんですか」と聞いていいですか
聞かないほうがいいです。相手に「開かなければ」という負担をかけますし、そこから開いてもらっても、たぶん気まずいだけです。会を待つより、ランチに1人誘うほうが早く目的を果たせます。
Q. 歓迎会がなくて、正直ほっとしています
それも普通の感覚です。ただ、「業務以外で1回話す」だけはやっておいてください。飲み会が苦手でも、ランチや立ち話なら負担が小さいはずです。会が嫌いなことと、関係を作らないことは別です。
Q. 歓迎会があったら、それはそれで気が重いです
その場合の準備は転職先の歓迎会が気まずいにまとめました。先に決めておくことが3つあると、だいぶ楽になります。
Q. 入社して3か月経ちました。もう手遅れですか
手遅れではありませんが、誘い方を変えたほうがいいです。「歓迎会の代わりに」ではなく、「この件で相談したいことがあって、お昼でもどうですか」と業務を理由にすると自然です。
Q. リモート中心で、誘うこと自体が難しいです
その場合は、15分の雑談枠を作るのが現実的です。「業務のことで15分お時間いただけますか」で入り、最後に少し雑談する。リモートでは、会う口実を業務側に作るしかありません。
Q. 誘って断られたら気まずくないですか
断られても、「忙しいんだな」で終わります。実際、昼に予定がある人は普通にいます。1人に断られたら、別の人に声をかけてください。2〜3人に声をかけて1人応じてくれれば、それで目的は果たせます。
Q. 歓迎会がないまま、半年経ちました
会の話はもう忘れて構いません。ただ、業務以外で話したことがない人がいるなら、そこは埋めておいてください。半年経っていても、業務を口実にすれば自然に話せます(「この件、少し相談したくて」)。
Q. 配属先に自分より若い人しかいません
年齢は関係ありません。その職場のことを知っているのは向こうです。教わる姿勢で入れば、年下でも普通に応じてくれます。むしろ、年上から頼られると相手はうれしいものです。
会は形で、必要なのは中身です
歓迎会がなかったことを、歓迎されていない証拠だと受け取らないでください。
会を開くには、誰かが手を挙げて、日程を調整して、店を押さえる必要があります。
それをやる人がいなかった。ほとんどの場合、それだけです。
そして、会がなくても目的は果たせます。
必要なのは大勢で飲むことではなく、「この人には聞ける」という相手が1人できることだからです。
会がなくても、関係は作れます
① まだ業務以外で話していない人を、3人書き出す
② そのうち1人に、「今度お昼ご一緒できませんか」と声をかける
③ 気が進まないなら、席を回って挨拶するだけでも構いません
歓迎会は、あってもなくても構いません。
大事なのは会そのものではなく、そこで生まれるはずだった関係のほうです。
そして、それは自分でも作れます。
しかも、大勢の飲み会より、1対1のランチのほうが話せます。
会がなかったことは、半年もすれば忘れます。
でも、最初の1か月に誰と話したかは、そのあとずっと効いてきます。
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