中途入社で電話に出るのが怖い…何も分からないのだから当然です。型とメモで怖さは減らせます
中途入社で電話が怖いのは、当たり前です。
会社の名前も、担当者の名前も、社内の言葉も、まだ何も分からない状態で出ているのですから。
怖さの多くは、「型」と「メモ」を用意するだけでかなり減ります。
最初の数週間は、取り次げれば十分です。
新しい職場で、電話が鳴る。
心臓がどきっとする。
取らなきゃいけないのは分かっている。
でも、相手の会社の名前も、誰に回せばいいのかも分からない。
聞き返したら迷惑かもしれない。
周りの人に、うまく話せていないのを聞かれるのも怖い。
前の職場では、電話なんて平気だったのに。
この記事は、電話の怖さを減らすための、具体的な型を書きます。
怖いのは、分からないことが多すぎるから
転職したばかりの電話が怖いのは、あなたが電話が苦手だからではありません。
電話に出るのに必要な情報が、まだ何もそろっていないからです。
| 怖さの理由 | 中身 |
|---|---|
| 相手が誰か分からない | 取引先の名前を知らないので、聞き取れない・書き取れない |
| 誰に回せばいいか分からない | 社内の人の名前と担当が、まだ頭に入っていない |
| 社内の言葉が分からない | 略語や専門用語が出てくると、話についていけない |
| 周りに聞かれている | うまく話せない自分を見られているようで、緊張が強くなる |
| 前の職場とやり方が違う | 名乗り方や保留の仕方が違い、手順が分からない |
つまり、怖さの正体は「分からないこと」です。
分からないことが減っていけば、怖さも一緒に減っていきます。
前の職場で電話が平気だったのは、相手も社内の人も分かっていたからです。
新しい職場でも、分かることが増えれば、同じように平気になっていきます。
電話に出るときの「型」を決めておく
怖さを減らすいちばんの方法は、言うことを先に決めておくことです。
その場で言葉を考えなくて済むので、緊張していても口が動きます。
① 出る:「はい、〇〇会社でございます」
② 相手を確認する:「〇〇会社の〇〇様でいらっしゃいますね」
③ 用件を聞く:「どの者におつなぎいたしましょうか」
④ 取り次ぐ:「少々お待ちください」(保留にする)
⑤ 担当が不在なら:「あいにく席を外しております。戻りましたら折り返しいたします」
名乗り方は、職場によって決まった言い方があることが多いです。
最初に、周りの人がどう出ているかを一度聞いておいてください。
この型を紙に書いて、電話の横に置いておくだけで、気持ちがずっと楽になります。
聞き取れなかったときの、聞き返し方
相手の名前が聞き取れないことは、誰にでもあります。
聞き返すのは、失礼ではありません。
聞き取れないまま取り次ぐほうが、ずっと困ったことになります。
「恐れ入りますが、お電話が少し遠いようで、
もう一度お名前を伺ってもよろしいでしょうか。」
「念のため、会社名の漢字を教えていただけますか。」
「電話が遠いようで」と言えば、自分の聞き取りが悪いという印象になりません。
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メモ用紙は、1枚ずつ切り離せるものが使いやすいです。担当者の机にそのまま置けるからです。
大きさは手のひらに収まるくらいで足ります。電話のそばに置いておくのがいちばん効きます。
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よく使う言い回しを、先に覚えておく
電話で使う言葉は、だいたい決まっています。
よく使うものだけ先に覚えておくと、その場で言葉に詰まらなくなります。
| 場面 | 言い回し |
|---|---|
| 取り次ぐとき | 「少々お待ちくださいませ」 |
| 担当が電話中 | 「あいにく〇〇はほかの電話に出ております」 |
| 担当が席を外している | 「あいにく〇〇は席を外しております」 |
| 折り返しを申し出る | 「戻りましたら、折り返しお電話いたしましょうか」 |
| 伝言を受ける | 「よろしければ、ご用件を承ります」 |
| 分からないことを聞かれた | 「確認いたしまして、折り返しご連絡いたします」 |
最後の言い回しは、いちばん頼りになる一言です。
分からないことは、その場で答えなくていい。
確認してから折り返せば、それで十分に丁寧な対応です。
電話メモのテンプレートを作る
電話の内容をメモするとき、何を書けばいいか決まっていないと焦ります。
書く項目を決めたメモの型を用意しておくと安心です。
・日時
・相手の会社名と名前
・誰宛ての電話か
・用件(ひとことで)
・折り返しが必要か、相手の電話番号
・受けた人(自分の名前)
この項目を印刷して、電話の横に何枚か置いておくと、上から順に埋めるだけで済みます。
最後に、「念のため、お電話番号を伺ってもよろしいですか」と聞いておけば、あとで困ることはほとんどありません。
かける電話が怖いときは、台本を書く
受ける電話より、自分からかける電話のほうが怖いという人もいます。
その場合は、言うことを全部書いてからかけてください。
「お世話になっております。〇〇会社の〇〇です。
〇〇の件でお電話しました。〇〇様はいらっしゃいますか。」
(本人が出たら)
「〇〇の件ですが、〇日までに〇〇をお願いできますでしょうか。」
台本を見ながら話すのは、まったく恥ずかしいことではありません。
慣れている人でも、大事な電話の前にはメモを用意しています。
社内の人や現場の人にかけるときも、用件を一行で書いてからかけると、落ち着いて話せます。
最初の1週間は、周りに頼っていい
入ったばかりのうちは、一人で全部こなそうとしなくて大丈夫です。
・最初の数日は、隣の人が電話に出るのを見せてもらう
・よくかかってくる取引先と担当者を、一覧にしてもらう
・分からない電話が来たら、代わってもらう合図を決めておく
「電話対応に早く慣れたいので、
よくかかってくる会社と担当の方を、教えていただけますか。」
「早く慣れたいので」と添えると、前向きなお願いとして受け取ってもらえます。
取引先と担当者の一覧があるだけで、電話の怖さは半分ほどに減ります。
タイプ別|慣れの問題か、心の負担が大きいのか
電話が怖い気持ちにも、慣れで減っていくものと、無理をしないほうがいいものがあります。
□ 電話が鳴ると緊張するが、出られる
□ 相手や社内の人が分かってくると、少し楽になる
□ 前の職場では、電話は平気だった
□ 電話が鳴るたびに、動悸や手の震えが止まらない
□ 電話のことを考えると、出社がつらい
□ 家にいても、電話の音が怖い
上に当てはまるなら、この記事の型とメモで、少しずつ慣れていけます。
下に当てはまるものが続いているなら、一人で抱え込まないでください。
上司に「電話対応に強い不安がある」と相談して、しばらく担当を調整してもらうことも考えられます。
つらさが続くなら、医療機関に相談することも一つの選択です。
電話のあとで、落ち込まないために
うまく話せなかった電話のあとは、何度も思い出して落ち込んでしまうものです。
そんなときは、「何が分からなかったか」だけをメモしてください。
相手の会社名が分からなかったのか。
誰に回せばいいか分からなかったのか。
社内の言葉が分からなかったのか。
分からなかったことが分かれば、次にやることが決まります。
うまく話せなかったのは、あなたの能力ではなく、まだ知らないことがあっただけです。
一つずつ知っていけば、同じ電話で困ることはなくなっていきます。
慣れるまでの、目安
| 時期 | よくある状態 |
|---|---|
| 最初の1週間 | 取り次ぐだけで精一杯。それで十分です |
| 2〜3週間 | よくかかってくる相手の名前が分かり始める |
| 1ヶ月 | 簡単な用件なら、自分で答えられるようになる |
| 3ヶ月 | 電話が鳴っても、以前ほど緊張しなくなる |
最初の1週間は、取り次げれば合格です。
自分で答えようとしなくて大丈夫です。
職場になじめない感覚が続くときは、中途入社で馴染めないも読んでみてください。
よくある質問
Q. 転職して初日から、電話を取るのは普通ですか
職場によります。初日から取るよう言われる職場もあれば、数日たってから任される職場もあります。初日から取る場合は、取り次ぐだけで十分です。分からないことは、無理に答えずに担当者に回してください。
Q. 電話を取らないと、やる気がないと思われますか
新人が電話を取ることを期待している職場もあります。怖くても、まずは出て「少々お待ちください」と保留にし、周りに助けを求めれば大丈夫です。出ようとする姿勢があれば、評価が下がることはほとんどありません。
Q. 聞き返しすぎて、相手を怒らせてしまいました
相手が急いでいたのかもしれません。あなたのせいとは限りません。次からは、相手の名前と用件だけを聞いて、あとは担当者に任せてください。全部を聞き取ろうとしなくて大丈夫です。
Q. 社内の人の名前が分からず、取り次げませんでした
「確認して折り返します」と伝えて、いったん電話を切って構いません。社内の人の名前と担当は、席の配置図にメモしておくと、次から迷わなくなります。
Q. 周りに電話を聞かれているのが恥ずかしいです
周りは、あなたが思っているほど聞いていません。聞いていたとしても、入ったばかりの人がうまく話せないのは、みんな分かっています。気になるなら、よく使う言い回しを先に覚えておくと、話し方に自信がつきます。
Q. 前の職場では電話が平気だったのに、なぜ今は怖いのでしょう
前の職場では、相手も社内の人も分かっていたからです。いまは、その土台がまだありません。土台ができれば、前と同じように平気になっていくことがほとんどです。
Q. クレームの電話を取ってしまいました
入ったばかりの人が一人で対応する必要はありません。「担当の者に代わります」と伝えて、すぐに上司や担当者に回してください。自分で解決しようとせず、相手の話を聞いてメモするだけで十分です。
Q. 電話が怖くて、仕事を辞めたくなってきました
電話の怖さは、慣れで減っていくことが多いです。まずは型とメモを用意して、1ヶ月ほど様子を見てください。それでもつらさが強いなら、上司に相談して担当を調整してもらうことも考えてください。
Q. 電話の相手の名前を、何度聞いても覚えられません
よくかかってくる相手なら、名前と会社を一覧にして、電話の横に貼っておいてください。何度か見ているうちに、自然に覚えられます。覚えるまでは、一覧を見ながら出れば大丈夫です。
Q. 電話を保留にしたまま、担当者が見つかりません
長く待たせるより、一度電話に戻って「申し訳ありません、ただいま担当の者が見当たらず、戻りましたら折り返しいたします」と伝えてください。相手の名前と電話番号を聞いておけば大丈夫です。
Q. 自分宛ての電話がかかってきて、うまく話せませんでした
用件だけ聞いて、「確認して折り返します」と伝えれば十分です。そのあと、内容を整理して、台本を書いてから折り返してください。落ち着いて話せる状態をつくってからかけ直すのは、まったく失礼ではありません。
Q. 電話対応が多い職場だと知らずに入ってしまいました
慣れるまではつらいと思いますが、電話対応が多い職場ほど、同じような電話が繰り返しかかってきます。パターンが分かってくると、ぐっと楽になります。1ヶ月ほどは、型とメモで乗り切ってみてください。
Q. 電話の音が鳴ると、体がこわばってしまいます
最初の数週間は、そうした反応が出ることもあります。電話が鳴ったら、一度ゆっくり息を吐いてから出るようにすると、少し落ち着きます。つらさが強く続くなら、無理をせず上司や医療機関に相談してください。
電話は、慣れがいちばんの薬です。焦らず、一本ずつ経験を重ねていってください。
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怖さは、準備で減らせます
① 電話に出るときの型を、紙に書いて電話の横に置く
② 電話メモの項目を決めて、何枚か用意する
③ よくかかってくる会社と担当者を、周りに教えてもらう
中途入社で電話が怖いのは、分からないことが多いからです。
型とメモを用意して、一つずつ分かることを増やしていけば、怖さは少しずつ減っていきます。
最初は、取り次げれば十分です。
その積み重ねが、やがて自信になります。
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※本記事は一般的な情報の解説であり、医学的助言ではありません。強い不安が続く場合は、医療機関にご相談ください。こころの健康相談統一ダイヤル 0570-064-556。※本記事には広告(PR)を含みます。