転職初日に怒られた…評価が決まったわけではありません。明日の入り方と見分け方
転職初日に怒られても、あなたの評価が決まったわけではありません。
初日の叱責は、多くの場合あなたの能力ではなく、相手と職場の状態を映しています。
大事なのは、どんな怒られ方だったかを見分けることと、明日の入り方を決めておくことです。
判断は、1週間様子を見てからでも遅くありません。
新しい職場の、初日が終わった。
帰り道、頭から離れないのは、あの一言です。
まだ何も分からないのに、強い口調で注意された。
「何をすればいいですか」と聞いただけなのに、ため息をつかれた。
明日も、また怒られるのだろうか。
この職場に来たのは、間違いだったのだろうか。
この記事は、初日に怒られた夜に、何を考えればいいかを書きます。
まず、初日に怒られるのは珍しくありません
転職初日に注意される、怒られる。
これは、思っているより多くの人が経験しています。
理由は、あなたの側ではなく、受け入れる側の事情にあることがほとんどです。
| 初日に怒られやすい理由 | 中身 |
|---|---|
| 教える準備ができていない | 手順書もなく、教える人も決まっていない。そのいら立ちが新人に向かいます |
| 人手不足で余裕がない | 教えながら自分の仕事も回している。口調がきつくなりがちです |
| その職場だけのルールがある | 「ここではこうする」を、誰も言葉にしていない。知らずに破って注意されます |
| もともと言い方がきつい人がいる | あなたにだけでなく、誰に対してもそういう話し方の人です |
| 最初に厳しくする文化 | 「最初が肝心」と考えて、わざと厳しく接する人もいます |
どれも、あなたが何かを間違えたからではありません。
初日にできないことがあるのは、当たり前です。
その会社のやり方を、まだ誰からも教わっていないのですから。
怒られ方を、3つに分けて考える
ただし、怒られ方にもいろいろあります。
どのタイプに当てはまるかで、明日からの向き合い方が変わります。
□ 何が違ったのかを、具体的に言われた
□ 言い方は少しきつかったが、内容は正しい
□ 次からどうすればいいかは分かった
→ ただの指導です。メモして、次に活かせば終わりです
□ 特定の1人だけが、強い口調で話す
□ その人は、ほかの人にも同じような話し方をしている
□ ほかの人は、普通に接してくれる
→ その人の癖です。あなたの問題ではありません
□ 人格を否定するような言葉を言われた
□ 何人もの人から、同じように強く当たられる
□ 質問すること自体を責められる
□ 周りの人も、それを当たり前のように見ている
→ 教え方の問題ではなく、職場の問題の可能性があります
ほとんどの人は、①か②に当てはまります。
③に当てはまる場合は、この記事の後半で扱います。
①②だった場合の、明日の入り方
初日に怒られた翌日は、行くのがとても重いと思います。
でも、明日やることを決めておくと、その重さはかなり軽くなります。
① 怒られた人に、自分から挨拶する(避けると、かえって関係がこじれます)
② 注意されたことを、メモを見ながら確認する(「昨日の件、こうで合っていますか」)
③ 質問はためて、まとめて聞く(「5分だけ、3つ確認させてください」)
① 怒られた人に、自分から挨拶する
いちばん勇気がいるのが、これです。
でも、いちばん効くのも、これです。
相手も、言いすぎたかもしれないと思っていることがあります。
あなたから普通に挨拶すると、相手もほっとして、態度がやわらぐことが多いです。
② 注意されたことを、確認しに行く
「昨日教えていただいた〇〇の件、
このやり方で合っていますか。」
これを言えると、相手の中であなたの印象が変わります。
「注意したことを、ちゃんと受け止める人」になるからです。
③ 質問は、まとめて聞く
初日に怒られる原因で多いのが、相手の手が何度も止まることです。
分からないことが出るたびに聞くと、忙しい人ほどいらいらします。
メモにためて、区切りのいいときにまとめて聞いてください。
「5分だけ、3つ確認させてください」と、時間と数を先に言うと、相手も答えやすくなります。
注意されたことの、メモの取り方
メモは、ただ書くだけでは役に立ちません。
次に同じ作業をするときに見返せる形にしておくのがコツです。
「いつ/どの作業で/何が違ったか/次はどうするか」
例:9/19/伝票の入力/日付を和暦で入れた/この会社は西暦で入れる
この形で書いておくと、翌日の確認にもそのまま使えます。
そして、同じことを二度注意されることがなくなります。
二度目の注意がなくなると、相手の口調も目に見えてやわらいでいきます。
初日に分かること、分からないこと
初日に怒られると、「ここはダメな職場だ」と決めたくなります。
でも、初日に分かることは、実はそれほど多くありません。
| 初日で分かること | 初日ではまだ分からないこと |
|---|---|
| 教える仕組みがあるかどうか | 職場全体の雰囲気 |
| 言い方がきつい人がいるかどうか | その人と、どのくらい一緒に働くか |
| 最初の数日の忙しさ | 慣れたあとの忙しさ |
| 面接で聞いた話との大きな違い | 自分がこの仕事を好きになれるか |
右側は、1週間から1ヶ月たたないと見えてきません。
初日の印象だけで決めると、判断を誤ることがあります。
逆に、左側の「面接で聞いた話との大きな違い」は、初日でも十分な判断材料になります。
聞いていた仕事内容や条件と明らかに違うなら、早めに確認してください。
最初の1週間で、見ておくこと
初日の印象で決めずに、1週間様子を見る。
そのあいだに、次の4つを見ておいてください。
1週間後に、続けるかどうかを考える材料になります。
| 見ておくこと | 安心できるサイン |
|---|---|
| 怒った人の、ほかの日の様子 | 普段は普通に話してくれる。忙しいときだけきつくなる |
| ほかの人の、新人への接し方 | 質問すると答えてくれる人が、1人でもいる |
| 注意の内容が変わってきたか | 同じことを言われなくなり、次の段階の注意に移っている |
| 自分の体と気分 | 疲れはあるが、夜は眠れている |
4つとも安心できるサインがあれば、初日の叱責は、ぎこちない一日の出来事だったと考えていいです。
逆に、1週間たっても1つも当てはまらないなら、それは職場の側の問題かもしれません。
そのときは、③の場合と同じように、記録を残しながら次の選択肢を考えてください。
③だった場合は、我慢しなくていい
人格を否定される。
何人もから強く当たられる。
質問するだけで責められる。
これは、新人だから我慢すべきことではありません。
① 記録を残す(いつ・誰に・何を言われたか。スマホのメモで十分です)
② 1人で抱えない(家族や友人に、今日あったことを話す)
③ 体のサインを見逃さない(眠れない・食べられない・朝に動悸がする)
④ 早めに次の選択肢を考える(我慢で解決する種類の問題ではありません)
記録は、あとで自分を守る材料になります。
職場の外に相談したいときは、総合労働相談コーナー(各労働局)で無料で相談できます。
体に出ているなら、働き方を考えるより先に、休むことを考えてください。
入って間もない時期に辞めることを考えるときは、入社1ヶ月で辞めたいに判断の材料をまとめました。
怒られた夜の、気持ちの置き場所
頭では分かっていても、今夜はつらいと思います。
前の職場では、一人前に仕事ができていた。
それが、新しい場所では何もできない人として扱われる。
このギャップが、いちばんこたえます。
でも、覚えておいてください。
前の職場で積み上げた力は、なくなっていません。
いまは、その会社のやり方を知らないだけです。
やり方を覚えれば、前の職場での経験は、必ずどこかで役に立ち始めます。
今夜は、怒られた言葉を何度も思い出さなくていい。
メモに書き出して、「明日確認すること」に変えたら、今日はもう終わりにしてください。
初日につまずいた感覚が強いときは、転職初日にやらかしたも読んでみてください。
よくある質問
Q. 初日に怒られたのは、自分の能力が低いからですか
ほとんどの場合、違います。初日は、その会社のやり方を何も知らない状態です。知らないことができないのは当然です。怒られた理由は、受け入れる側の準備や余裕のなさにあることが多いです。
Q. 「ミスしたら怒るからな」と最初に言われました
言い方は強いですが、「ミスをしないでほしい」という意味のことが多いです。気になるなら、ミスをしやすい作業を先に確認しておきましょう。「間違えやすいところがあれば、先に教えていただけますか」と聞くと、相手の心配も減ります。
Q. 怒った人と、明日顔を合わせるのが怖いです
自分から普通に挨拶してください。避けると、相手も気まずくなり、関係がこじれます。挨拶さえできれば、あとは仕事の話だけで構いません。仲良くなる必要はありません。
Q. 初日で辞めるのは、早すぎますか
人格を否定された、聞いていた条件と明らかに違う、体に不調が出ている。こうした場合は、早く辞めることも正当な選択です。そうでなければ、1週間は様子を見てください。初日の印象と、1週間後の印象は、かなり違うことが多いです。
Q. 怒られたことを、誰かに相談したほうがいいですか
職場の中で相談するなら、直属の上司か、入社の手続きをしてくれた人が適しています。ただ、初日から相談すると大ごとになりやすいので、①②のケースなら、まずは数日様子を見てからで大丈夫です。③のケースなら、記録を残したうえで早めに相談してください。
Q. 同じ日に入った人は怒られていませんでした
配属された場所や、教える人が違うだけのことが多いです。比べると落ち込みますが、あなたの評価とは関係ありません。むしろ、同じ立場の人がいるなら、情報を交換できる心強い相手です。
Q. 未経験の仕事なので、これからも怒られそうです
未経験なら、最初の数週間は注意されることが多くて当然です。大事なのは、同じことを二度注意されないことです。注意されたことをメモに残し、見返してから作業に入る。これだけで、怒られる回数ははっきり減っていきます。
Q. 家に帰ってからも、ずっと思い出してしまいます
今日の出来事をメモに書き出して、「明日確認すること」だけを残してください。頭の中にあるうちは、何度も思い出します。紙に移すと、少し距離を置けます。眠れない日が続くなら、無理をせず、休むことも考えてください。
Q. 研修中に怒られました。本番の仕事が始まったらもっと怒られますか
研修での注意は、本番で困らないようにするためのものです。研修中に言われたことをメモにしておけば、本番ではむしろ注意が減ることが多いです。研修で怒られた人ほど、本番で落ち着いて動けることもあります。
Q. 前の職場のやり方を話したら、嫌な顔をされました
入って間もないうちは、「前の職場では」は比べられているように聞こえてしまいます。同じ内容でも「こういうやり方もあると思うのですが」と言い換えると、受け取られ方がまったく違います。最初の1ヶ月は、覚えることに集中するほうが楽です。
Q. 怒られたあと、謝りに行ったほうがいいですか
何度も謝る必要はありません。その場で「失礼しました、気をつけます」と言えていれば十分です。翌日は、謝るより「昨日の件、このやり方で合っていますか」と確認に行くほうが、前向きに受け取られます。
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初日の一言で、全部は決まりません
① 怒られた内容を、メモに書き出す
② 3つのタイプのどれに当てはまるか考える
③ 明日、確認することを1つだけ決める
④ それ以上は考えずに、早めに寝る
転職初日に怒られると、この先ずっとこうなのかと不安になります。
でも、初日は、あなたにとっても職場にとっても、いちばんぎこちない日です。
1週間たつと、見え方がかなり変わっていることが多いです。
それでも変わらなかったら、そのときに考えれば間に合います。
合わない職場だと分かったなら、転職エージェントの選び方も参考にしてください。
※本記事は一般的な情報の解説であり、法的・医学的助言ではありません。ハラスメントや不利益な扱いを受けた場合は、総合労働相談コーナー(各労働局)などの公的な窓口に、心身の不調が続く場合は医療機関にご相談ください。※本記事には広告(PR)を含みます。