隣の席がうるさくて集中できない…慣れようとしなくていい。角を立てずに離れる方法
音が気になるのは、神経質だからではありません。避けられない音は、それだけで疲れます。
まずやることは本人に言うことではなく、自分の環境を変えること。
本人に直接言うと、その日から気まずい相手になります。毎日顔を合わせる人です。
本当につらいなら、席替えを相談してください。「音が気になる」ではなく「集中が必要な作業がある」と伝えるのがコツです。
それでも変わらないなら、耳栓やイヤホンが使えるか職場のきまりを確認してください。
隣の人の独り言が、ずっと聞こえる。
貧乏ゆすりで、机が揺れる。
電話の声が大きい。キーボードを叩く音が強い。
気にしないようにしても、耳に入ってくる。
この記事は、角を立てずに音から離れる方法を書きます。
気になるのは、あなたが神経質だからではありません
音には、特に気になりやすい種類があります。
| 気になりやすい音 | なぜつらいか |
|---|---|
| 独り言・ため息 | 言葉なので、意味を拾ってしまう |
| 電話の声 | 会話の片側だけが聞こえ、続きが気になる |
| 貧乏ゆすり | 音だけでなく振動が伝わる |
| キーボード・マウス | 不規則なので予測できない |
| 鼻をすする音 | 繰り返され、次を待ってしまう |
共通しているのは、いつ鳴るか分からないことです。
一定の音(空調やざわめき)は慣れますが、不規則な音には慣れません。
「気にしすぎ」ではなく、予測できない音に反応しているだけ。
慣れようとしても、慣れません。環境を変えるほうが早いです。
音が気になる日と、気にならない日がある
同じ音でも、日によって感じ方が変わります。
| 気になりやすいとき | 理由 |
|---|---|
| 睡眠が足りていない | 音への反応が強くなる |
| 締め切りが近い | 集中したいのに邪魔される感覚が強まる |
| その人に別の不満がある | 音が「その人の嫌なところ」に見える |
| 体調が悪い | 刺激全般がつらくなる |
3つ目が、意外とあります。
仕事のやり方で不満がある相手だと、同じ音でも倍うるさく感じます。
逆に言えば、音そのものより関係のほうが問題ということもあります。
「この音、仲のいい人だったら気になるだろうか」
一度そう考えてみると、対処の方向が変わります。
関係の問題なら、席を離れても解決しません。
本人に言う前に、考えてほしいこと
・その日から気まずい相手になる
・「神経質な人」という評価がつく
・直っても、数日で戻ることが多い
・本人に自覚がない場合、傷つけるだけになる
毎日となりに座る相手です。
関係が悪くなると、音より重いストレスになります。
言うなら、最後の手段にしてください。
先にやることが、いくつもあります。
まず、自分の環境を変える
角が立たない順に並べます。
① 作業の時間帯を変える(その人が離席する時間に集中作業を入れる)
② 場所を変える(空いている会議室・別の席を使えないか聞く)
③ 耳栓やイヤホンが使えるか、職場のきまりを確認する
④ 席替えを相談する
①が、いちばん早く試せます。
その人が会議に出ている時間、外出している時間。
そこに集中したい作業を寄せるだけで、一日の疲れが変わります。
③は、自己判断で始めないでください。
職場によっては禁止されています。上司に一言確認してから使ってください。
在宅勤務がある職場なら
週に何日か在宅にできる職場なら、これがいちばん効きます。
「集中が必要な作業の日だけ、在宅にさせていただくことはできますか。
◯◯の作業を、週◯日まとめて進めたいと思っています。」
制度があるのに使っていない職場も多いです。
「制度はありますか」と聞くところから始めてください。
全部の日でなくて構いません。
週1日でも静かな日があると、ずいぶん違います。
在宅が無理でも、「午前だけ会議室で作業してよいか」なら通ることがあります。
席替えを相談するときの言い方
いちばん効くのが席替えですが、理由の言い方で通り方が変わります。
| 通りにくい | 通りやすい |
|---|---|
| 隣の人がうるさいので | 集中が必要な作業が増えたので |
| 音が気になって仕方ない | 数字を扱う作業でミスが出ています |
| となりの人と合わない | 電話を取る回数が多い席なので |
人の話にしないのがコツです。
人の話にすると、上司は「当人どうしで解決して」と言いたくなります。
仕事の話にすれば、席の配置は上司が決められることなので動きます。
「ご相談です。数字を扱う作業が増えて、集中したい時間が増えました。
席を移動できる余地はありますか。難しければ、静かな場所を使わせていただける時間があると助かります。」
代案(別の場所を使う)を添えておくと、断られても次につながります。
自分が出している音も、確かめておく
言いにくい話ですが、自分も誰かの隣にいます。
・キーボードを強く叩いていないか
・電話の声が大きくなっていないか
・ため息が出ていないか
・引き出しや椅子の音
・スマホの通知音・バイブ
とくにため息は、自分では気づきません。
隣の人にとっては、独り言と同じくらい気になる音です。
もし相手に何か言うなら、自分の音を先に見直しておくほうが説得力があります。
「お互いさま」で済ませるという意味ではありません。
ただ、自分が言われたときに素直に受け取れるかどうかは、ふだんの姿勢で変わります。
どうしても言うときの、伝え方
席が動かせず、耳栓も使えない。それでも限界、というときです。
言い方を間違えなければ、こじれにくくなります。
・人前で言わない(周りに聞こえない場面で)
・人格でなく、音の話にする(「うるさい」と言わない)
・自分を主語にする(「私が集中できなくて」)
「すみません、私のほうの問題なんですが、音に気を取られやすくて。
お電話のとき、少しだけ声を落としていただけると助かります。」
「私のほうの問題」と先に言うのが大事です。
相手を責めない形にすれば、たいていは応じてもらえます。
ただし、一度だけにしてください。
何度も言うと、関係が壊れます。
上司に相談する段階
本人に言っても変わらない、または言えない相手のときです。
この場合も、音の話ではなく業務の話にしてください。
「◯◯の作業でミスが続いていて、原因を考えたのですが、席まわりの環境も影響しているかもしれません。
席の配置について、ご相談できますか。」
ミスや効率の話にすると、上司の仕事になります。
「人間関係の相談」にすると、上司は動きにくくなります。
この使い分けだけ覚えておいてください。
においや、そのほかの問題
音以外でも、同じ考え方が使えます。
| 困りごと | 伝え方 |
|---|---|
| においが強い | 本人に直接は言わない。上司か総務に「職場の環境として」相談 |
| 物が自分の席にはみ出す | 「スペースを分けたい」と物の話として言う |
| 話しかけられて進まない | 時間で返す(「あと5分で伺います」) |
においの問題は、本人に直接言わないのが原則です。
体質や事情が関わることがあり、傷つけてしまいます。
職場全体の環境として、上司や総務に伝えてください。
話しかけられて集中できないほうが問題なら、職場の人間関係に疲れたときも参考になります。
音が原因で、辞めるのはありか
結論から言うと、理由としては十分です。
| この状態なら | 考えてよい |
|---|---|
| 席替えもイヤホンもできない | 環境を変える手段が残っていない |
| 毎日、帰宅後もぐったりする | 体に出ている |
| ミスが増えて評価が下がった | 実害が出ている |
「音くらいで辞めるなんて」と思う必要はありません。
1日8時間、逃げられない環境に身を置くということです。
それが何年も続くなら、働く場所の条件として重要です。
次を探すときは、見学で職場の音を聞かせてもらうという手もあります。
「働く場所を見せていただけますか」と面接で言えば、
たいていは案内してもらえます。
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耳栓のなかには、人の話し声だけを減らして、呼びかけは聞こえるタイプがあります。
「聞こえなくなると困る」という心配が要らないので、職場で使うならこちらが向いています。
数百円のものでも効果はあります。まず安いものを試して、合うか確かめてからでも遅くありません。
※Amazonのアソシエイトとして、退職前夜は適格販売により収入を得ています。
耳栓とイヤホン、どちらが現実的か
許可が取れた場合、どちらを選ぶかで使い勝手が変わります。
・耳栓…見た目が目立たない。声をかけられたら気づける程度に留める
・イヤホン…音楽を流せるが、話しかけられても気づかないと言われやすい
・片耳だけ…呼びかけに応じられるので、いちばん角が立たない
おすすめは片耳です。
「呼ばれたら気づきます」と言えるので、周りも受け入れやすくなります。
許可を取るときも、「片耳だけにしますので」と添えると通りやすくなります。
音楽を流す場合は、歌詞のないもののほうが集中できます。
言葉が入ると、そちらを聞いてしまうからです。
Q. 上司が「気合いが足りない」と言います
集中の問題は気合いでは解決しません。ただ、その言葉が返ってくる職場では、席替えの相談も通りにくいです。自分でできる工夫(時間帯をずらす)に絞ったほうが早いかもしれません。
Q. フリーアドレスの職場です
毎日席を選べるなら、それは大きな利点です。静かな場所を早めに確保できるよう、少し早く出社する日をつくるだけで変わります。
タイプ別|いま、どれに当てはまるか
□ 特定の時間だけうるさい
□ 別の場所が使える
□ 仕事には支障が出ていない
このタイプは、作業の時間帯をずらすだけで変わります。
□ 一日中、音が続く
□ ミスが増えてきた
□ 帰宅後も疲れが残る
このタイプは、業務の話として上司に相談してください。
□ 席替えができない職場
□ 耳栓もイヤホンも禁止
□ 体調に出ている
このタイプは、働く場所を変えることも選択肢に入ります。
よくある質問
Q. 自分だけが気にしているようで、言い出せません
ほかの人も気づいているが、言わないだけということはよくあります。ただ、確認のために「あの音、気になりますか」と聞くと、それ自体が広まることがあります。慎重に。
Q. イヤホンをしていたら、感じが悪いですか
職場によります。許可を取ってから使えば問題ありません。「集中したい作業のときだけ使わせてください」と断っておくと安心です。
Q. 相手が上司の場合はどうすればいいですか
直接は言わないほうが無難です。席替えの相談を、その上の人か総務にしてください。理由は業務の話にしてください。
Q. 言ったら直りましたが、また戻りました
よくあることです。癖は簡単には変わりません。二度目を言うより、自分の環境を変えるほうが確実です。
その人が離席する時間を、今日1日だけ見てみてください。会議・外出・休憩。そこに集中作業を寄せられるかが分かります。
Q. 我慢していることを、誰にも分かってもらえません
音のつらさは、感じない人には伝わりません。分かってもらおうとするより、環境を変えることに力を使ってください。
Q. 音がしない職場のほうが、逆に落ち着きません
そういう人もいます。静かすぎると小さな音が目立つためです。その場合は、無音より一定の音があるほうが集中できます。空調の音が聞こえる席や、少し人通りのある場所のほうが合うこともあります。
Q. 相手が新人で、注意する立場にあります
指導としてなら伝えて構いません。ただ「うるさい」ではなく「電話のときは少し声を落とすと、周りが集中しやすいです」と、仕事の作法として伝えてください。
Q. 我慢していたら、体調が悪くなってきました
音のストレスは体に出ます。眠れない、頭痛が続くといったことがあるなら、医療機関に相談してください。そのうえで、環境を変える相談をしてください。
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① その人が離席する時間に、集中作業を寄せる
② 別の場所を使えないか、上司に聞いてみる
③ 耳栓やイヤホンが使えるか確認する
予測できない音に、人は慣れません。
我慢ではなく、距離で解決してください。
職場の環境そのものが合わないと感じるなら、転職エージェントの選び方で、働く場所を見ておくこともできます。
※本記事は一般的な情報の解説です。職場の設備や持ち込みの決まりは、勤務先によって異なります。体調がすぐれないときは医療機関にご相談ください。※本記事には広告(PR)を含みます。