体調が悪くても休めない…あなたが休んで回らないのは会社の問題です
体調が悪いときは、休んでいいです。人手が足りないのは、あなたの責任ではありません。
休みにくい理由はたいてい代わりがいない・嫌味を言われる・自分が我慢すれば回るの3つ。
どれも、会社が人を足していないことが原因です。
連絡するときは、相談ではなく報告の形にしてください。「休んでもいいですか」ではなく「本日は休ませていただきます」。
熱がある、動けないといった状態で出勤すると、周りにうつす・事故を起こすという別の問題が起きます。
朝、起きたら体が重い。熱もありそうだ。
でも、今日は人が少ない。
自分が休んだら、あの人に負担がいく。
前に休んだとき、嫌な顔をされたことも思い出す。
この記事は、休めない空気の中で、どう休むかを書きます。
休めない理由は、3つに分かれます
自分がどれで止まっているのか、先に分けてください。
| 止まっている理由 | 本当の原因 |
|---|---|
| 代わりがいない | 会社が人を確保していない |
| 嫌味を言われる | 職場の空気の問題 |
| 自分が我慢すれば回る | その前提で回している組織の問題 |
| 評価が下がりそう | 体調不良を評価に含める運用の問題 |
| 収入が減る | 有給が使えない・制度を知らない |
どれも、あなた個人の問題ではありません。
人が足りない状態を放置しているのは会社です。
あなたが休んで回らない職場は、あなたが辞めても回りません。
そして、いつか必ず誰かが倒れます。
それが自分でなければいい、という話ではないのです。
連絡は、相談ではなく報告で
言い方ひとつで、押し切られるかどうかが変わります。
| 押し切られやすい | 通りやすい |
|---|---|
| 休んでもいいですか | 本日は休ませていただきます |
| ちょっと体調が悪くて | 発熱があり、出勤できる状態ではありません |
| 行けたら行きます | 本日は難しいです。明日の朝、改めて連絡します |
「いいですか」と聞くと、断る余地を与えてしまいます。
体調不良は、許可をもらうものではありません。
「おはようございます。◯◯です。
発熱があり、本日は休ませていただきます。
◯◯の件は◯◯さんに引き継ぎをお願いできますでしょうか。
ご迷惑をおかけして申し訳ありません。」
引き継ぎのことを一言添えると、話が早く終わります。
謝るのは、一度だけで十分です。
休む前に、これだけ用意しておく
ふだんから準備しておくと、休むときの罪悪感が減ります。
・自分の担当業務の一覧(誰でも見られる場所に)
・急ぎのものの期限を共有の予定表に入れる
・よく使う手順をメモにして共有しておく
・連絡先(取引先・関係部署)の一覧
これがあると、休んだときに「見れば分かる」状態になります。
「自分しか分からない仕事」を抱えていると、
体調が悪くても出勤せざるを得なくなります。
手順を共有するのは、自分が休むための準備です。
人のためだけにやることではありません。
1日10分でも、1か月あればかなり整います。
「代わりがいない」と言われたら
いちばん言われるのが、これだと思います。
・代わりを用意するのは会社の仕事です
・あなたが調整する義務はありません
・「誰かに頼んでおいて」と言われたら、頼めるところまでで十分
・見つからなくても、あなたの責任ではありません
体調が悪いときに、人を探して電話をかけ続ける。
これは、本来やらなくていいことです。
「申し訳ありませんが、動ける状態ではありません。
調整をお願いできますでしょうか。」
これで押し切られるなら、その職場は人の体調より当日の業務を優先しているということです。
無理に出勤して、起きること
「休むと迷惑だから」と出勤した結果、もっと大きな迷惑になることがあります。
| 起きること | 結果 |
|---|---|
| 周りにうつす | 数人が同時に休むことになる |
| 集中できずミスをする | やり直しで、かえって時間がかかる |
| 悪化して長く休む | 1日が1週間になる |
| 運転や機械の操作で事故 | 取り返しがつかない |
1つ目は、とくに周りが困ります。
感染するものなら、一人休むより被害が大きくなります。
最後の1つは、命に関わります。
運転や機械を扱う仕事で、意識がはっきりしない状態はとても危険です。
「迷惑をかけたくない」のであれば、
休むほうが迷惑をかけません。
この順番で考えてみてください。
出勤してから、具合が悪くなったとき
朝は大丈夫でも、途中でつらくなることがあります。
言い出せずに、最後まで座っている人が多いところです。
・引き継ぎができる(夕方だと誰も動けません)
・帰りの移動が楽(悪化すると帰れなくなります)
・周りが対応できる(急に倒れるほうが迷惑をかけます)
「すみません、体調が悪くなってきました。
◯◯まで終わらせて、早退させていただいてもよろしいでしょうか。」
「どこまでやって帰るか」を添えると、通りやすくなります。
動けないほどなら、そのまま伝えて構いません。
我慢して悪化させるほうが、結果的に長く休むことになります。
連絡の時間と、手段
細かいことですが、ここで迷う人も多いところです。
・始業の30分前までに連絡する(朝いちばんは避ける)
・電話が基本。ただし職場のやり方に合わせる
・つながらなければ、メールやチャットを残す
・伝える相手は直属の上司(同僚経由にしない)
メールだけで済ませてよい職場も増えています。
入ったばかりなら、先に聞いておくのがいちばんです。
「体調不良のときは、どちらにご連絡すればよいですか」
元気なうちに確認しておけば、当日あわてません。
連絡のときに、症状を詳しく話す必要はありません。
「発熱があります」「体調が優れません」で十分です。
休んだ次の日に、言われたときは
嫌味を言われるのが怖くて休めない、という人も多いです。
「ご迷惑をおかけしました。ありがとうございました。」
(それ以上は、何も言わない)
言い返さない。言い訳もしない。
お礼だけ言って、仕事に戻ってください。
反応が薄いと、相手も続けにくくなります。
逆に、しつこく謝ったり説明したりすると、言ってよい相手だと思われます。
繰り返し言われるなら、それは体調不良への嫌がらせにあたる可能性があります。
日時と言われた言葉を記録して、上司や相談窓口へ伝えてください。
人手不足が常態化している職場では
「今日は人が少ないから」が毎日続いているなら、
それは一時的な状況ではありません。
| 見えること | 意味 |
|---|---|
| いつ休んでも「人が少ない日」 | そもそも人員が足りていない |
| 誰かが休むと必ず回らない | 余裕がゼロで組まれている |
| 補充の話が出ない | この状態を続ける方針 |
| 体調を崩す人が増えている | 🚨限界が近い |
最後が出ているなら、危ない段階です。
人が減る → 残った人の負担が増える → また倒れる。
この流れは、人を足さない限り止まりません。
自分が我慢しても、順番が変わるだけです。
上司に伝えるときは、
「この人数では、誰かが休むと回りません」と仕組みの話にしてください。
有給を使えているか、確認してください
休むと収入が減る、という理由で我慢している人もいます。
その場合、有給が使えていない可能性があります。
・いま何日残っているか(給与明細か、総務に聞く)
・当日の連絡でも有給にできるか(会社の運用による)
・使えない場合、その理由は何か
年次有給休暇は、一定の条件を満たすと働く人に与えられるものとされています(労働基準法39条)。
当日の申請を有給として扱うかは会社の運用によりますが、あとから振り替えてもらえることも多いです。
「今日の分を有給にできますか」と聞くだけで構いません。
自分が「休ませる側」になったら
後輩や部下から連絡が来たとき、最初のひと言でその人の次が決まります。
「分かりました。ゆっくり休んでください。」
「こちらは大丈夫です。無理しないでください。」
「お大事に。明日の朝、また連絡ください。」
・「本当に無理?」
・「誰か代わり見つかる?」
・「昨日は大丈夫そうだったけど」
・ため息や、沈黙
自分が言われて嫌だったことを、そのまま次の人にしない。
これだけで、職場の空気は少しずつ変わります。
休みやすい職場は、誰かが作らないと生まれません。
Q. 休んだ人の仕事を、毎回自分がかぶります
その負担は記録しておいてください。「◯◯さんの休みで、月◯時間ぶん引き受けています」と数字にすると、人員の話につながります。休んだ人を責めても、人は増えません。
Q. 忙しい時期に休むのは、さすがに無理です
体調によります。動ける状態なら調整もできますが、発熱や強い痛みがあるなら、時期は関係ありません。無理をして倒れると、忙しい時期にもっと長く抜けることになります。
タイプ別|いま、どれに当てはまるか
□ 熱がある
□ 動くのがつらい
□ 人にうつす可能性がある
このタイプは、報告の形で連絡して休んでください。
□ 休むと収入が減る
□ 有給が何日あるか知らない
□ 当日の扱いが分からない
このタイプは、有給の残りと運用を総務に確認してください。
□ 休むたびに嫌味を言われる
□ 何年も人が補充されない
□ 体調を崩す回数が増えた
このタイプは、働く場所そのものを考える材料にしてください。
よくある質問
Q. 診断書を出せと言われました
会社の規定によります。ただ、1日の欠勤で毎回求めるのは一般的ではありません。「規定を確認させてください」と聞いてよい話です。
Q. 休むと決めたのに、罪悪感が消えません
責任感がある証拠です。ただ、無理をして悪化すれば、もっと長く休むことになります。今日休むのは、明日以降のためでもあります。
Q. 家族の看病で休むのは言いにくいです
子どもの看護や家族の介護のための休暇制度がある会社もあります。まず総務に「そうした制度はありますか」と確認してください。
Q. 休んだ分を、後から取り戻せと言われます
休んだ日の業務を別の日に回すのは自然ですが、その分の残業が常態化するなら別の問題です。量として上司に相談してください。
有給が何日残っているかを確認してください。給与明細に書いてあることが多いです。残りが分かるだけで、休むときの心理的なハードルが下がります。
Q. パートなので、休むと時給が減ります
パートでも、条件を満たせば有給休暇は与えられるとされています。「有給は何日ありますか」と総務に確認してください。知らないまま使っていない人は、かなり多いです。
Q. 休んだ日に、仕事の連絡が来ます
急ぎでなければ、返さなくて構いません。気になるなら「本日は休ませていただいております。明日対応します」と一度だけ返して、そのあとは見ないでください。休んでいる日に対応すると、次から連絡していい人になります。
Q. 体調を崩す回数が増えてきました
働き方そのものを見直す時期かもしれません。まず医療機関で相談してください。そのうえで、業務量や勤務時間について会社と話してください。
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あなたが休んで回らないのは、会社の問題です
① 連絡は「休ませていただきます」と報告の形にする
② 代わりを探すのは会社の仕事、と覚えておく
③ 有給の残りを確認しておく
体調が悪いときに休むのは、迷惑をかけることではありません。
無理をして倒れるほうが、ずっと大きな影響が出ます。
人手が足りない状態が続いているなら、同期が辞めていって取り残されたときも読んでみてください。
この働き方が続けられないと感じるなら、転職エージェントの選び方で外の様子を見ておくのも一つの手です。
※本記事は一般的な情報の解説であり、医学的助言・法的助言ではありません。体調がすぐれないときは、無理をせず医療機関にご相談ください。有給休暇の扱いは労働基準法39条および勤務先の規定によります。困ったときは社内の相談窓口や総合労働相談コーナー(各労働局)にご相談ください。※本記事には広告(PR)を含みます。