お局がきつい…好かれようとしない。あいさつ・報告・お礼だけ淡々と続ける守り方
「お局」と呼ばれる人は、職場に長くいて、周りへの影響力が強い人のことです。
きつく当たられても、好かれようとしない。嫌われないようにするだけで十分です。
やることは3つ。あいさつ・報告・お礼を、感情を込めずに淡々と続ける。
言われた内容は受け取り、言い方は受け流す。反論も、謝りすぎもしない。
無視や仕事の妨害が続くなら、記録を残して上司や相談窓口へ。
職場に一人、機嫌をうかがわなければいけない人がいる。
その人の一言で、部署の空気が変わる。
自分だけ挨拶を返してもらえない。聞こえるように嫌なことを言われる。
仕事の内容よりも、その人への気づかいのほうが疲れる。
この記事は、そういう相手と、どう距離を取って働くかを書きます。
「お局」と呼ばれる人が、なぜ強いのか
よく「お局」と言われますが、実際は年齢や性別の話ではありません。
その職場に長くいて、仕事の細かい流れを一番よく知っている人です。
だから、上司も強く言えません。その人がいないと、日々の業務が回らないからです。
つまり、立場ではなく、経験と情報で強くなっている状態です。
・仕事のうえで必要な存在である(これは事実)
・言い方や態度がきつい(これは別の問題)
前者は認めて頼り、後者は受け流す。この切り分けが、いちばん消耗しません。
相手を変えようとすると、まず疲れます。
変えられるのは、自分の接し方と、受け取り方だけです。
好かれようとしない。嫌われないようにするだけ
多くの人が、まず「好かれよう」としてつまずきます。
お世辞を言う、必要以上に話を合わせる、頼まれていないことまでやる。
ところが、こういう相手は無理をしている人を見抜きます。
目指すのは、好かれることではありません。嫌われる理由をつくらないことです。
① あいさつは、返事がなくても毎回する
② 報告は、聞かれる前に短くする
③ お礼は、教えてもらったその場で言う
この3つを淡々と続けている人には、強く出にくくなります。
「文句のつけどころがない」状態が、いちばんの守りになります。
無視されても、あいさつはやめない。これは相手のためではなく、周りが見ているからです。
きつい言い方をされたときの受け取り方
きつい言い方をされると、内容まで否定された気持ちになります。
ここで役に立つのが、「言い方」と「中身」を分けるやり方です。
| 言われたこと | 中身(受け取る) | 言い方(受け流す) |
|---|---|---|
| 「そんなの常識でしょ」 | この職場のやり方を確認する | 常識という言葉は気にしない |
| 「前にも言ったよね」 | メモに残して次からできるように | 責める調子は流す |
| 「気がきかないね」 | 何を先にすればよかったか聞く | 人格の話ではないと切り離す |
中身だけ取り出せば、ほとんどは「やり方の指示」です。
言い方に引っぱられると、指示そのものを聞き落としてしまいます。
「すみません、教えてください。次はどうすればいいですか。」
「ありがとうございます。メモしておきます。」
「確認させてください。◯◯の順番で合っていますか。」
謝りすぎないこと。「すみません」より「教えてください」のほうが、話が前に進みます。
やってはいけない3つ
① その場で言い返す…周りを巻き込む形になり、あなたが悪者にされやすくなります
② ほかの人に愚痴をこぼす…必ず伝わります。職場の中では言わないでおくのが安全です
③ 避ける・無視で返す…相手が「敵」と判断すると、扱いがさらにきつくなります
腹が立ったときは、その日の帰り道までは何もしないと決めておくといいです。
その代わり、家に帰ってから記録を書く。これがあとで役に立ちます。
話しかけるとき、話しかけられたときの距離
やり取りの回数を減らすより、やり取りを短くするほうがうまくいきます。
避けていると思われると、態度がさらにきつくなることがあります。
必要なことは聞く。ただし、用件だけを、手短に。
① いま大丈夫ですか、と一言そえる
② 何の件か先に言う(「◯◯の書類の件で」)
③ 聞きたいことを1つに絞る
④ 復唱して終わる(「では、先に押印してから回す、で合っていますか」)
だらだら聞くと、「要領が悪い」と言われるきっかけになります。
逆に、話しかけられたときは手を止めて、体ごと向ける。
これだけで「話を聞かない人」という評価を避けられます。
世間話に付き合うかどうかは、相手が話しているうちは聞く、自分からは広げないくらいがちょうどいい距離です。
記録の取り方(あとで効くのはこれだけ)
相談する場面になったとき、必要になるのは記憶ではなく記録です。
・日付と時間(9/24 14:20)
・場所(給湯室・自席・電話中)
・だれが、何と言ったか(できるだけそのままの言葉で)
・まわりに誰がいたか
・そのあと仕事がどうなったか(作業が止まった、やり直しになった)
スマホのメモでかまいません。会社のパソコンには残さないほうが安心です。
大事なのは、「つらかった」ではなく「何があったか」を書くことです。
同じことが3回書かれていれば、それはたまたまではないと伝えられます。
自分の消耗を、先に減らす
人間関係のつらさは、体の疲れとして出ます。
だから、気の持ち方を変える前に、消耗そのものを減らすほうが早いです。
・昼休みは席を離れる(外に出る、車に戻る、コンビニまで歩く)
・席の向きや位置を、上司に相談して変えられるか聞いてみる
・帰ってから職場のことを考える時間を決める(10分だけ、それ以外は考えない)
・週に1日は、仕事の話をしない日をつくる
とくに効くのは、昼休みに物理的に離れることです。
同じ空間に8時間いるのと、7時間いるのでは、疲れ方がはっきり変わります。
「逃げている」ではなく、明日も働くための手当てだと考えてください。
仕事に支障が出たら、人ではなく業務の話で相談する
相談するとき、「性格が合わない」と言うと、動いてもらいにくくなります。
伝え方を、「仕事が止まっている」に変えてください。
| 伝わりにくい言い方 | 伝わる言い方 |
|---|---|
| きつくて、つらいです | ◯◯の手順を教えてもらえず、作業が2日止まっています |
| 無視されます | 確認をお願いしても返答がなく、締め切りに間に合いません |
| 言い方がひどいです | 他の人がいる場で繰り返し言われ、業務に集中できません(記録あり) |
厚生労働省は、パワーハラスメントの例として、仲間はずれや無視(人間関係からの切り離し)、人前での侮辱的な言動(精神的な攻撃)を挙げています。
あたるかどうかは事情によって変わりますが、相談してよい話だということは覚えておいてください。
社内で話しにくいときは、各労働局の総合労働相談コーナーという窓口もあります。
長い目で見ると、状況は動きます
今がずっと続くように感じますが、職場の力関係は少しずつ変わります。
| 変わるきっかけ | 起きること |
|---|---|
| あなたが仕事を覚える | 教わる回数が減り、接点そのものが減る |
| 部署や担当が変わる | 関わる相手が入れ替わる |
| 上司が変わる | 注意できる人が現れることがある |
| 新しい人が入る | あなたが一番下ではなくなる |
つまり、いま必要なのはこの状況を勝ち抜くことではありません。
すり減らずに、時間をやり過ごすことです。
そのために、あいさつ・報告・お礼という最低限だけを続けて、あとは仕事に集中してください。
半年たって何も変わらず、体調にも出ているなら、そのときは環境を変える話になります。
タイプ別|いま、どれに当てはまるか
□ 言い方がきついが、内容は仕事のこと
□ 自分だけが言われているわけではない
□ 仕事は進んでいる
このタイプは、あいさつ・報告・お礼を淡々と。数か月で落ち着くこともあります。
□ 自分にだけ当たりが強い
□ 気づかいで一日が終わる
□ 出勤前に気が重い
このタイプは、好かれようとするのをやめて、必要な会話だけに絞ってください。
□ 無視されて、必要な情報が来ない
□ 人前で繰り返し責められる
□ 眠れない、食べられない日が続く
このタイプは、記録を残して相談へ。体の調子が落ちているなら、医療機関にもかかってください。
よくある質問
Q. あいさつを返してもらえません。もうやめていいですか
続けたほうがいいです。返事がないのは相手の問題ですが、やめると「あの人もあいさつしない」とあなたの評価になってしまいます。声の大きさはふつうで、さらっと十分です。
Q. ほかの人は、なぜ注意しないのですか
その人がいないと業務が回らない、関わると自分に向いてくる、という事情があることが多いです。周りが黙っているのは、あなたに問題があるからではありません。
Q. 上司に言ったら「うまくやって」と返されました
その場合は、記録を持って、人事や社内の相談窓口に伝えてください。上司一人で終わらせず、記録として会社に残すことが次の一歩になります。
Q. 仕事は覚えたいのに、聞くのが怖いです
聞く相手を、その人以外にも作っておくと楽になります。同じ部署の別の人、前任者、マニュアル。聞き先が2つ以上あると、気持ちの負担がぐっと減ります。
Q. 相手が上司よりも古株で、誰も何も言えません
その場合は、上司ではなく人事や社内の相談窓口に記録を出すのが現実的です。会社として記録が残ることに意味があります。
Q. きつい言い方をされたあと、涙が出てしまいます
恥ずかしいことではありません。その場を離れられるなら、お手洗いなどに一度出てください。落ち着いてから戻れば十分です。
Q. 挨拶や報告を続けていれば、いつか認めてもらえますか
認めてもらうことを目標にすると、返ってこなかったときにつらくなります。目的は「文句のつけどころをなくすこと」です。認められたら得、というくらいで十分です。
Q. まわりの人に、味方になってもらう方法はありますか
味方を作ろうとするより、困ったときに手を貸してくれる人を1人見つけるくらいで十分です。仕事で助けてもらったら、きちんとお礼を伝える。それだけで関係は残ります。
Q. これが理由で辞めるのは、逃げでしょうか
人間関係は、働き続けられるかを決める大きな要素です。体調に出ているなら、環境を変えるのは十分な理由になります。
Q. 仕事を教えてもらえず、聞くと「見て覚えて」と言われます
見て覚える場面は実際にありますが、それで進まないなら上司に確認してください。「◯◯の手順が分からず止まっています。どなたに聞けばいいですか」と、人ではなく手順の話として聞くのがコツです。
Q. 私が辞めたら、その人の思いどおりになる気がして悔しいです
その気持ちは自然なものです。ただ、勝ち負けで決めると自分の体を痛めます。判断の基準は「その人に勝てるか」ではなく「自分が続けられるか」に置いてください。
Q. 転職しても、同じような人がいたらどうしますか
どこにでもいる可能性はありますが、その人の言い方を周りが放置しているかどうかは職場によって大きく違います。見学や面接で、社員どうしの話し方を見ておくと判断材料になります。どんな職場かを事前に確かめる方法は、転職エージェントの選び方でも触れています。
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自分だけ仕事量が多い
好かれなくていい。淡々と続ける
① あいさつ・報告・お礼を、感情を込めずに続ける
② 言われた「中身」だけメモして、「言い方」は流す
③ 嫌なことがあった日は、帰ってから1行だけ記録する
相手を変えることはできませんが、巻き込まれ方は変えられます。
好かれようとするのをやめた日から、少し呼吸が楽になります。
先輩のきつさに悩んでいるなら、先輩がきついときも参考にしてください。
無視や仲間はずれが続いているなら、職場でいじめ・無視されてつらいときを先に読んでください。
人間関係そのものに疲れているなら、職場の人間関係に疲れたときも見ておいてください。
※本記事は一般的な情報の解説であり、法的助言・医学的助言ではありません。パワーハラスメントにあたるかどうかは、個別の事情によって判断が異なります。参考:厚生労働省「職場におけるハラスメントの防止のために(パワーハラスメント)」。体調がすぐれないときは医療機関に、困ったときは社内の相談窓口や総合労働相談コーナー(各労働局)にご相談ください。※本記事には広告(PR)を含みます。