転職の自己分析のやり方は?3つの問いから始める簡単ステップ
難しく考えなくて大丈夫。「楽しかったこと」「苦じゃなかったこと」「譲れないこと」の3つの問いに答えるだけで、あなたの転職の「軸」が見えてきます。まずはこの記事の通りに、書き出すところから始めてみてください。
「転職の自己分析って、結局なにをすればいいの?」
「やったほうがいいのは分かるけど、なんだか面倒で、手が止まってしまう」
そう感じて、このページを開いたのではないでしょうか。
自己分析は、難しそうに見えて、本当はとてもシンプルです。
この記事では、3つの問いに答えるだけで転職の軸が見つかる、いちばんやさしい自己分析のやり方をお伝えします。
そもそも、転職の自己分析はなぜ必要?
やり方の前に、「なぜやるのか」を一言だけ。
転職の自己分析とは、自分の「転職の軸」を作る作業です。
軸とは、「自分はどんな仕事で、何を大事にして働きたいか」という、選ぶときの“ものさし”のことです。
この軸がないまま転職活動を始めると、こうなりがちです。
- 目についた求人に、片っぱしから振り回される
- 面接で「で、あなたは何がしたいの?」に答えられない
- せっかく入社しても「思っていたのと違う」とミスマッチ
逆に、軸がはっきりしていれば、求人を迷わず選べて、志望動機にも一本の筋が通ります。
だから、自己分析は「面倒な作業」ではなく、転職の失敗を防ぐ、いちばんの近道なのです。
転職の自己分析、まずはこの3つの問いから
では、さっそく始めましょう。
紙でもスマホのメモでもいいので、次の3つの問いに、思いつくまま書き出してみてください。
① これまでで「楽しかった・夢中になった」瞬間は?
仕事でもプライベートでも構いません。
時間を忘れて夢中になったことを、思い出してみてください。
ここから、あなたの「やりたいこと(will)」が見えてきます。
② 「苦じゃなかった・自然にできた」ことは?
人が嫌がるのに、自分は平気だったこと。
意識せず、自然とできていたこと。
ここに、あなたの「得意なこと(can=強み)」が隠れています。
「楽しい」より「苦じゃない」のほうが、強みは見つけやすかったりします。
③ 仕事で「これだけは譲れない」ことは?
給料、休み、人間関係、やりがい、働く場所。
あなたが「ここは妥協したくない」と思うのは何ですか。
これが、あなたが「大事にしたい価値観(must)」です。
この3つ「やりたいこと・得意なこと・譲れないこと」が重なるところが、あなたの転職の軸になります。
全部を完璧に埋めなくて大丈夫。最初は一言ずつでも構いません。書き出すうちに、だんだん言葉が増えていきます。
【記入例】3つの問いに答えてみると?
言葉だけだと分かりにくいので、ある人(25歳・営業職)の記入例を見てみましょう。
① 楽しかった瞬間:後輩に仕事を教えて、できるようになってくれたとき。
② 苦じゃなかったこと:人の話をじっくり聞くこと。資料を細かく整えること。
③ 譲れないこと:誰かの役に立っているという実感。
→ 見えてきた軸:「人を支える・育てる」仕事
このように、3つの答えを並べるだけで、「自分はこういう仕事に向いているかも」という方向が、ぼんやり見えてきます。
あなたの場合は、どんな軸が見えてくるでしょうか。
一度、書き出してみてください。
もっと深めたいなら「モチベーショングラフ」
3つの問いに慣れてきたら、もう一歩深める方法もあります。
それが「モチベーショングラフ」です。
やり方は、こうです。
- 横軸に「時間」(学生時代から今まで)をとる
- 縦軸に「やる気の高い・低い」をとる
- 人生の出来事を思い出して、線で描いていく
そして大事なのは、やる気が上がった時・下がった時の「理由」です。
「褒められて伸びた」「自由にやれて楽しかった」「細かく管理されてつらかった」——その理由の中に、あなたの価値観がはっきり表れます。
グラフにすると、自分でも気づいていなかったパターンが、目で見て分かるようになります。
「強み」が分からない人へ
自己分析でいちばん多いつまずきが、「自分の強みが分からない」というものです。
でも、安心してください。
強みは、すごい実績である必要はありません。
「自然にできて、人に感謝されたこと」
——それが、あなたの立派な強みです。
たとえば「頼まれごとを断れずやってあげた」「細かい確認を苦もなくできた」。
本人にとっては当たり前すぎて、強みだと気づいていないだけなのです。
だからこそ、「当たり前にやっていること」を疑ってみるのが、強み発見のコツです。
「やりたいこと」が見つからない人へ、逆からの探し方
「楽しかったことも、やりたいことも、正直よく分からない」
そういう人も、まったく心配いりません。
むしろ、こちらが多数派です。
そんなときは、「やりたいこと」ではなく「やりたくないこと」から探すのがおすすめです。
これまでの仕事や経験で、「これは本当に嫌だった」「二度とやりたくない」と感じたことを、書き出してみてください。
たとえば「ノルマに追われるのが嫌だった」なら、裏を返せば「数字より、質や中身を大事にできる仕事」が向いている、と分かります。
嫌だったことの「逆」が、あなたに合う方向を教えてくれます。
やりたいことが見つからないときほど、この「逆算」が効いてきます。
自己分析の「落とし穴」3つ
最後に、つまずきやすいポイントも知っておきましょう。
① 完璧を目指して、終わらなくなる
自己分析に「完成」はありません。
完璧を目指すと、いつまでも転職活動に進めなくなります。
まずは3つの問いに答えれば、十分スタートできます。
② 短所ばかり見てしまう
人は、つい自分のダメなところに目が行きます。
でも、転職で武器になるのは長所のほうです。
意識して、良いところに目を向けてください。
③ 一人で抱え込む
自分のことは、自分がいちばん見えにくいものです。
一人でうんうん唸るより、誰かに話したほうが、ずっと早く整理できます。
見つけた「軸」を、転職活動でどう使う?
自己分析で軸が見えたら、それを実際の転職活動で使っていきます。
使う場面は、大きく3つです。
- ① 求人を「自分の軸に合うか」で選ぶ
- ② 志望動機の“核”にする
- ③ 面接で、一貫した話ができる
たとえば「チームで協力して働きたい」が軸なら、その視点で求人を見て、志望動機もそこを語ります。
すると、退職理由・志望動機・自己PRが、すべて一本の線でつながります。
軸は、転職活動の最初から最後まで、ずっとあなたを助けてくれる“ものさし”になります。
自分で見えないなら、人に聞く「他己分析」
どうしても自分の強みが分からないときは、いっそ人に聞いてしまうのが早道です。
「私の長所って、何だと思う?」と、友人や家族、同僚に聞いてみてください。
自分では当たり前すぎて気づかない強みを、他人は意外とよく見ています。
これを「他己分析」と言います。
「いつも冷静だよね」「細かいことに気づくよね」
——そんな何気ない一言が、あなたの強みのヒントになります。
一人の自己分析には、限界がある
3つ目の落とし穴でも触れましたが、自己分析を一人だけでやるのには、限界があります。
自分の強みや価値観は、自分にとっては「当たり前」すぎて、なかなか気づけないからです。
そこで頼りになるのが、転職エージェントです。
たとえば、MyStyle転職のような転職エージェントは、面談を通して、あなたの話の中から強みや軸を客観的に言葉にしてくれます。
(エージェントを比べて選びたい人は、転職エージェントおすすめ3選に整理しています)
プロに「あなたのこういうところが強みですよ」と言ってもらえると、自分では持てなかった自信が生まれます。
一人の自己分析で土台を作り、仕上げをプロに手伝ってもらう。
これが、いちばん効率のいいやり方です。
よくある質問
Q. 自己分析に、どれくらい時間をかけるべき?
A. まずは1時間でも大丈夫です。
大切なのは、かける時間の長さより「始めること」。
3つの問いに答えるところから、気軽にスタートしてください。
Q. 自己分析ツールは使ったほうがいい?
A. きっかけとしては便利です。
ただし、結果を鵜呑みにせず、「自分の言葉」に置き換えて理解するのが大事です。
ツールはあくまで補助、と考えてください。
Q. やりたいことが、どうしても見つかりません
A. 「やりたいこと」より「苦じゃないこと」から探してみてください。
やりたいことが明確な人は、実は少数派です。
「無理なく続けられること」を軸にするほうが、長く働ける仕事に出会いやすくなります。
Q. 自己分析と転職活動、どちらを先にやるべき?
A. 完璧な自己分析を待つ必要はありません。
3つの問いに答えたら、転職活動と並行して進めて大丈夫です。
求人を見たり面談を受けたりする中で、自己分析も自然と深まっていきます。
Q. 学生時代の自己分析と、何が違いますか
A. 転職の自己分析は、「実際に働いた経験」という材料が増えています。
働いてみて「楽しかった・つらかった」と感じた経験は、学生のときには持てなかった、強力なヒントになります。
自己分析は、自分を知る小さな旅
自己分析は、特別な才能を探す作業ではありません。
すでに自分の中にある「得意」と「大事なこと」を、言葉にしてあげる作業です。
完璧じゃなくて大丈夫。
まずは3つの問いに、一言ずつ答えるところから始めてみてください。
その小さな一歩が、あなたに合った仕事へと、まっすぐ導いてくれます。
「自己分析や強みの整理まで手伝ってくれる転職エージェントを選びたい」という人は、こちらの記事もどうぞ。
この記事が特に効く人
次に当てはまるなら、3つの問いから始めてください。
- 軸がないまま求人を眺めて疲れている
- 「強みは?」と聞かれると固まる
- やりたいことが見つからない
- 面談の前に、何か整理しておきたい