退職が決まってから、やる気が出ない…当たり前です。最後は「段取り」だけで乗り切れます
退職が決まってからやる気が出ないのは、とても自然なことです。
やる気を取り戻そうとしなくて大丈夫です。
残りの期間は、「やる気」ではなく「段取り」で動くと決めてください。
引き継ぎ・勤怠・挨拶の3つさえ守れば、最後の数週間はきちんと終われます。
退職日が決まった。
次の仕事も決まっている。
それなのに、毎朝、職場に行く気がまったく起きない。
仕事中も、手が止まってぼんやりしてしまう。
最後までしっかりやろうと思っていたのに、体がついてこない。
やる気がないのが、周りにも伝わっている気がする。
この記事は、やる気が出ないまま、残りの期間を乗り切る方法を書きます。
やる気が出ないのは、当たり前です
まず、自分を責めなくて大丈夫です。
退職が決まってからやる気が落ちるのには、はっきりした理由があります。
| やる気が出ない理由 | 中身 |
|---|---|
| 目標がなくなった | 来期の目標も、昇進も、もう自分には関係ない |
| 評価されなくなった | 頑張っても、その結果が自分に返ってこない |
| 気持ちが次に向いている | 新しい職場のことで、頭がいっぱいになっている |
| 張りつめていた糸が切れた | 辞めるまで耐えてきた緊張が、決まった瞬間に緩んだ |
| 嫌な人と顔を合わせ続ける | 辞める原因になった人と、あと数週間一緒にいなければいけない |
どれも、人として自然な反応です。
とくに4つ目は、つらい職場で頑張ってきた人ほど強く出ます。
ずっと気を張っていたからこそ、終わりが見えた瞬間に、力が抜けてしまうのです。
それは、あなたがここまで踏ん張ってきた証拠でもあります。
タイプ別|ただの気の抜けか、心と体の限界か
やる気が出ない状態にも、気にしなくていいものと、注意したほうがいいものがあります。
□ 仕事中はぼんやりするが、休みの日は元気
□ 次の職場のことを考えると、少しわくわくする
□ 夜はふつうに眠れて、食欲もある
□ 「あと少しで終わる」と思うと、なんとか動ける
□ 朝起きられない日が続いている
□ 職場に向かうと、動悸や吐き気がする
□ 眠れない、または食べられない
□ 休みの日も、気分がまったく晴れない
上に当てはまるなら、この記事のやり方で最後まで乗り切れます。
下に当てはまるものが続いているなら、無理に出社を続けなくていいです。
残りの期間を有給休暇にあてられないか、上司に相談してください。
体に出ているなら、医療機関に相談することも考えてください。
やる気が出ない自分を、責めすぎないで
真面目な人ほど、やる気が出ない自分を「無責任だ」と責めてしまいます。
でも、辞めると決めるまでに、あなたはきっとたくさん悩み、たくさん我慢してきたはずです。
その決断をした今、気持ちが緩むのは、心が休もうとしているサインです。
やる気がないのは、責任感がなくなったからではありません。
次の場所で力を出すために、いったん充電していると考えてください。
最低限の段取りだけ守れば、それで十分に責任を果たしています。
「やる気」ではなく「段取り」で動く
やる気を取り戻そうとすると、かえって自分を責めることになります。
だから、やる気に頼るのはやめてください。
代わりに、やることを決めて、それだけこなすと割り切ります。
① 引き継ぎ:手順書を残し、後任か上司に渡す
② 勤怠:遅刻・無断欠勤をしない。休むなら連絡する
③ 挨拶:朝と帰りの挨拶、最終日の挨拶だけはきちんとする
この3つさえ守れば、ほかの仕事は多少ペースが落ちても大丈夫です。
最後の数週間で評価されるのは、成果ではなく、去り方です。
引き継ぎを残し、勤怠を守り、挨拶をきちんとして去った人は、やる気がなくても「最後まできちんとした人」として記憶されます。
1日を、小さく区切る
一日が長く感じるときは、時間を細かく区切ってください。
・午前:引き継ぎ資料を1ページ書く
・昼休み:外に出て気分を入れ替える
・午後:返却物を1つまとめる、私物を1つ持ち帰る
・帰る前:明日やることを1つだけメモする
「今日はこれだけやればいい」と決めると、やる気がなくても手が動きます。
最後の数週間の、過ごし方の例
退職まで1ヶ月ある場合の、週ごとの目安です。
| 週 | やること |
|---|---|
| 1週目 | 担当している仕事を書き出す。引き継ぎ資料の骨組みを作る |
| 2週目 | 引き継ぎ資料を書き進める。後任と一緒に作業する |
| 3週目 | 後任と資料を読み合わせる。私物を少しずつ持ち帰る |
| 4週目 | 返却物をまとめる。挨拶の準備。最終日 |
週に一つずつ終わらせれば、やる気がなくても最後まで進められます。
今週やることが分かっているだけで、毎朝の重さが少し軽くなります。
引き継ぎ資料は、やる気がない日こそ進める
やる気がない日は、考える仕事より書き出す仕事のほうが進みます。
引き継ぎ資料は、自分がふだんやっていることを書き出すだけなので、頭を使わずに手を動かせます。
やる気が出ない日ほど、引き継ぎ資料を1ページだけ書く。
それを続けると、最後の週に慌てずに済みます。
やる気のなさを、周りに見せないコツ
やる気が出ないのは仕方ありません。
ただ、それが周りに伝わりすぎると、残りの期間が居心地悪くなります。
・スマホを長く触っている
・ため息が多い
・「もうどうでもいい」と口にする
・遅刻や早退が増える
・引き継ぎの質問に、面倒そうに答える
どれも、少し意識するだけで防げることばかりです。
とくに最後の項目は大事です。
引き継ぎを受ける人は、あなたが辞めたあと、その仕事を一人で抱えることになります。
質問には、やる気がなくても丁寧に答えてください。
それが、いちばん感謝される去り方です。
嫌な人の顔を見るのが、しんどいとき
辞める原因になった上司や同僚と、あと数週間顔を合わせ続けるのは、本当にしんどいと思います。
そのときは、距離を取ることを自分に許してください。
・挨拶と、仕事に必要な会話だけにする
・やり取りは、できるだけメールやチャットにする
・昼休みは、その人と離れた場所で過ごす
・「あと〇日」と数えて、終わりを意識する
もう、その人に気に入られる必要はありません。
挨拶だけきちんとすれば、それで十分です。
退職を伝えてから態度が変わった人への対処は、退職を伝えたら態度が変わったにまとめました。
有給で、早めに休むのも一つの手
引き継ぎが終わっているなら、残りの期間を有給休暇にあてるのも一つの選択です。
やる気が出ないまま職場にいるより、休んで次の準備をしたほうがいいこともあります。
「引き継ぎがひととおり終わりましたので、
残りの期間で有給を使わせていただくことはできますか。」
引き継ぎが終わっていることを先に伝えると、話が通りやすくなります。
有給に入ったあとの過ごし方は、有給消化中が暇すぎるにまとめました。
気持ちを、次の職場に向けていい
やる気が出ないのは、気持ちがもう次に向いているからでもあります。
それなら、その気持ちを次の職場の準備に使ってください。
| いまのうちにできる準備 | なぜ |
|---|---|
| 次の職場の業界や会社のことを調べる | 入ってからの戸惑いが減ります |
| 生活のリズムを整える | 新しい職場の初日を、元気に迎えられます |
| いまの職場での実績を、数字でメモする | 次の職場での自己紹介や、将来の職務経歴書に使えます |
ただし、勤務時間中にはやらないでください。
仕事の時間は、引き継ぎと最低限の業務に使い、準備は休みの日や夜にしてください。
やる気がなくても、最後にやっておくと後で効くこと
辞めたあとに「やっておけばよかった」と思うことが、いくつかあります。
・自分の実績を、数字でメモしておく(職務経歴書に使えます)
・続けたい人と、個人の連絡先を交換する
・離職票や源泉徴収票が、いつ届くか確認する
・会社のアカウントに残っている、自分用のメモや資料を整理する
どれも、辞めたあとでは取り返しがつかないことばかりです。
やる気が出ない日でも、この4つだけは忘れずに済ませておいてください。
1つ目の実績のメモは、会社の資料を持ち出すのではなく、自分の言葉で書くようにしてください。
よくある質問
Q. やる気がないのが、周りにバレている気がします
多少は伝わっているかもしれませんが、周りも「辞める前はそういうものだ」と分かっています。引き継ぎと挨拶をきちんとしていれば、悪く言われることはほとんどありません。
Q. 仕事中に眠くて仕方ありません
緊張が緩むと、眠気が出やすくなります。昼休みに少し外を歩く、午後に立って作業する時間をつくるなど、体を動かすと眠気が和らぎます。夜は早めに寝てください。
Q. 最後までしっかりやりたいのに、体が動きません
しっかりやろうとする気持ちがあるだけで十分です。全部をしっかりやろうとせず、引き継ぎ・勤怠・挨拶の3つだけに絞ってください。そこを守れれば、最後まできちんとやったことになります。
Q. 退職まで1ヶ月以上あって、長く感じます
1ヶ月を一度に考えると長く感じます。週ごとに「今週は引き継ぎ資料」「来週は返却物の準備」と小さな目標を決めると、あっという間に過ぎていきます。
Q. 育休明けで復帰してすぐ、退職が決まりました
復帰と退職が重なると、気持ちの整理が追いつかないことがあります。無理にやる気を出そうとせず、引き継ぎと勤怠を守ることだけ考えてください。家庭との両立で疲れているなら、有給を使うことも上司に相談してください。
Q. やる気がない自分が、情けないです
情けなくありません。辞めると決めるまでには、たくさん悩んだはずです。その決断をした分、気持ちが緩むのは当然です。いまは、最後まで無事に終えることだけを目標にしてください。
Q. 仕事を任されても、手を抜いてしまいそうです
任された仕事は、退職日までに終わる範囲で、最後までやり切ってください。手を抜いた仕事は、あなたが辞めたあとで誰かが直すことになります。終わらない量なら、上司に相談して割り振りを変えてもらってください。
Q. 次の職場が楽しみで、いまの仕事に身が入りません
気持ちが前に向いているのは、いいことです。ただ、いまの職場での最後の印象も、同じ業界ならどこかで伝わることがあります。引き継ぎと挨拶だけは、きちんとしておいてください。
Q. 上司から「最近やる気がないね」と言われました
「引き継ぎに集中していて、ほかが疎かになっていたかもしれません。気をつけます」と返せば十分です。言い訳をせず、残りの期間の勤怠と挨拶をきちんとすれば、それ以上言われることはほとんどありません。
Q. 退職日まで、あと数日だけです
あと数日なら、返却物の準備と挨拶だけに集中してください。やり残した仕事は、上司に状況を伝えて引き継げば大丈夫です。最後の数日は、丁寧に過ごすことだけ考えてください。
Q. 同僚に「辞める人はいいよね」と言われます
残る側の複雑な気持ちから出た言葉です。気にしすぎなくて大丈夫です。「最後までよろしくお願いします」と返して、引き継ぎを丁寧にしてください。
Q. 最終日だけは、きちんとしたいです
最終日は、返却と挨拶に集中すれば十分です。前日までに私物と返却物を準備しておくと、当日は落ち着いて挨拶できます。
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① 自分がどちらのタイプに当てはまるか確かめる
② 引き継ぎ・勤怠・挨拶の3つだけ守ると決める
③ 今日やることを1つだけ決めて、それを終わらせる
退職が決まってからやる気が出ないのは、あなたが弱いからではありません。
ここまで踏ん張ってきた分、気持ちが緩んでいるだけです。
やる気は、なくていい。
段取りだけで、最後の数週間はきちんと終われます。
そして、その先には、あなたが選んだ新しい場所が待っています。
次の準備がまだなら、転職エージェントの選び方を参考にしてください。
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