退職の挨拶メール例文|社内・取引先の文例と、最終出社日にやること
退職の挨拶で悩む必要はありません。型が決まっているからです。
①感謝 ②退職日 ③後任 ④連絡先。この4つだけ入れれば成立します。
辞める理由は書かないでください。書くほど気まずくなります。
この記事の文例は、そのままコピーして使えます。
退職日が近づいてきた。
でも、挨拶をどうすればいいのか分からない。
いつ送るのか。
誰に送るのか。
菓子折りは要るのか。
この記事では、そのまま使える文例と、最終出社日にやることを並べます。
考える手間をなくすのが目的です。
・社内へのメール文例(全員宛/お世話になった人宛)
・取引先へのメール文例
・送るタイミング(早すぎても遅すぎても困ります)
・最終出社日にやることリスト
・菓子折りは必要なのか
・挨拶したくない、できない場合
□ 普通に出社して、最終日に挨拶できる → この記事の文例をそのまま使えます
□ 有給消化に入るので、最終出社日と退職日がずれる → 「送るタイミング」を確認
□ 取引先がいる → 社外向けは2〜3週間前。社内より早いので注意
□ 顔を合わせたくない/出社できない → 最後の章へ。挨拶は義務ではありません
挨拶メールに入れる4つ
中身は、これだけです。
① 感謝
② 退職日
③ 後任は誰か
④ 個人の連絡先(伝えたい相手にだけ)
逆に、入れないほうがいいものもはっきりしています。
・辞める理由(聞かれていません。書くと詮索されます)
・会社や人への不満
・次の勤務先の社名(聞かれたら答える程度で十分です)
・過度な謙遜や、長い思い出話
挨拶メールは記録に残ります。感情を入れるほど、あとで読み返したときに気まずくなります。
社内向け・全員宛の文例
いちばん使う場面です。
最終出社日の当日か前日に送ります。
皆さま
お疲れさまです。〇〇部の〇〇です。
私事で恐縮ですが、〇月〇日をもちまして退職することとなりました。
本日が最終出社日となります。
在職中は多くの方にお力添えをいただき、至らない私を支えていただきました。
心より御礼申し上げます。
後任は〇〇部の〇〇が務めます。引き継ぎは済んでおりますので、今後は〇〇までご連絡いただけますと幸いです。
最後になりますが、皆さまのますますのご活躍をお祈り申し上げます。
〇〇 〇〇
これで十分です。
長く書く必要はありません。
全員宛のメールは、多くの人にとって1行目と退職日しか読まれません。
お世話になった人への、個別の文例
全員宛とは別に、直接お世話になった人には個別に送ります。
ここは具体的なエピソードを1つ入れてください。
お疲れさまです。〇〇です。
本日が最終出社日となりました。
入社したばかりの頃、〇〇の件で行き詰まっていたときに声をかけていただいたことを、いまでも覚えています。
あのとき教えていただいた〇〇は、その後もずっと自分の支えになりました。
本当にありがとうございました。
よろしければ、今後もご連絡いただけますと嬉しいです。
メール:〇〇@〇〇
〇〇 〇〇
全員宛と違って、ここは読まれます。
数は絞って構いません。
本当に世話になった数人に、その人にしか書けない内容を書くほうが伝わります。
取引先への文例
社外は、タイミングが社内と違います。
最終出社日ではなく、退職の2〜3週間前に送ります。
相手に引き継ぎの準備をしてもらう必要があるからです。
株式会社〇〇
〇〇部 〇〇様
平素より大変お世話になっております。
株式会社〇〇の〇〇でございます。
私事で恐縮ですが、〇月〇日をもちまして退職いたします。
在職中は格別のご厚情を賜り、誠にありがとうございました。
後任は同部署の〇〇が務めます。
近日中に、あらためてご挨拶に伺わせていただきます。
引き継ぎは滞りなく進めておりますので、ご安心いただけますと幸いです。
今後とも変わらぬお付き合いを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
株式会社〇〇 〇〇部
〇〇 〇〇
・個人の連絡先は書かない(取引先を持っていく意図と受け取られることがあります)
・退職理由は書かない
・後任の名前を必ず入れる(相手がいちばん知りたいのはここです)
・送る前に上司に確認する(会社によっては、社外への連絡を上司が行うルールがあります)
送るタイミング
早すぎても遅すぎても困ります。
目安はこうです。
他部署・全社:最終出社日の当日、または前日
同じ部署・お世話になった人:最終出社日の当日
社内で早く送りすぎると、残りの期間が気まずくなります。
逆に取引先に遅く伝えると、引き継ぎが間に合いません。
時間帯は、終業の1〜2時間前が無難です。
朝いちばんに送ると、その日ずっと挨拶に来られて仕事が進みません。
最終出社日にやることリスト
当日は、意外とやることがあります。
前日までに準備しておくと、当日が楽になります。
□ 健康保険証(退職日を過ぎると使えません)
□ 社員証・入館証
□ 名刺(自分の分と、取引先からもらった分)
□ 貸与品(パソコン・携帯・制服・鍵)
□ 通勤定期券(現物支給の場合)
受け取るもの
□ 離職票(転職先が決まっていないなら必須。後日郵送が一般的)
□ 雇用保険被保険者証
□ 源泉徴収票(最後の給与が確定してから発行されます)
□ 年金手帳・基礎年金番号通知書(会社に預けている場合)
□ 健康保険資格喪失証明書
離職票は、言わないと出ないことがあります。
転職先が決まっていないなら、最終出社日に「離職票をお願いします」と口頭でも伝えておいてください。
受け取る書類と、そのあとの手続きは退職後にやること完全リストにまとめました。
デスクまわりの片づけ
私物は前日までに持ち帰っておくと、当日が身軽になります。
パソコンの中身も忘れがちです。
個人的なファイルは消し、業務上のファイルは所定の場所に移す。
顧客名簿、社内資料、営業データ。
次の会社で使うつもりで持ち出すのは、避けてください。
「自分が作った資料だから」も理由になりません。業務で作ったものは、会社のものとして扱われます。
退職そのものは問題ありませんが、持ち出しは別の問題になります。
菓子折りは必要か
よく聞かれます。
必須ではありません。
ただ、渡しておくと、その場が丸く収まりやすいのは事実です。
用意するなら、こう考えてください。
・人数+5個ほど(他部署の人が来ることがあります)
・予算は3,000〜5,000円程度が一般的
・置く場所は、休憩室か自分のデスク
渡し方
朝、上司に一言添えて渡し、「皆さんでどうぞ」と共有スペースに置いてもらうのがいちばん簡単です。
逆に、無理に用意しなくていい場面もあります。
人間関係が理由で辞める場合、在職期間が短い場合、体調を崩している場合。
菓子折りがないことで、後から困ることはありません。
広告
渡すと決めた場合だけ。個包装で、名前を書かずに置いておけるものが無難です。
※Amazonのアソシエイトとして、退職前夜は適格販売により収入を得ています。
挨拶したくない、できない場合
ここまで書いてきましたが、そもそも挨拶する状況ではないこともあります。
・人間関係が原因で辞めるので、顔を合わせたくない
・体調を崩していて、出社できない
・引き止めが強く、行くと話が長引く
・すでに有給消化に入っていて、出社日がない
この場合、無理に出社する必要はありません。
有給消化中に退職日を迎えるなら、最終出社日と退職日は別の日になります。
挨拶メールだけ送って終える形でも、手続き上まったく問題ありません。
それも構いません。
挨拶はマナーであって、義務ではありません。
返却物と受け取る書類さえ整えば、退職は成立します。
会社とのやりとり自体が難しい状況なら、退職代行に連絡を引き受けてもらう方法もあります。貸与品は郵送、書類も郵送で完結できます。
口頭で挨拶するときの言い方
メールとは別に、直接ひとこと伝える場面があります。
ここも短くて構いません。
上司に
在職中は大変お世話になりました。
〇〇の件では、ご迷惑をおかけしましたが、最後まで見ていただいて感謝しています。
ありがとうございました。
同僚に
引き継ぎで分からないことがあれば、〇〇さんに聞いていただければ大丈夫です。
またどこかでお会いできたら嬉しいです。
コツは1つだけです。
立ったまま、30秒で終える。
長く話そうとすると、相手も手を止めることになります。
「お世話になりました。ありがとうございました。」
これだけで十分に成立します。
気の利いたことを言おうとして黙ってしまうより、この一言のほうがきちんと伝わります。
退職を知らない人から聞かれたら
全員に伝わっているとは限りません。
最終日に「え、辞めるの?」と言われることがあります。
このとき、理由を説明する必要はありません。
「はい、今日までなんです。お世話になりました」で終わって構いません。
相手も、深い意図で聞いているわけではないことがほとんどです。
驚かせてしまったと感じる必要もありません。
社内で誰にいつ伝わるかは、会社側が決めていることだからです。
最終日は、気が緩んで本音が出やすい日です。
会社への不満、特定の人への評価、給料の話。
その場は共感されても、あなたが帰ったあとに残るのは言葉のほうです。
業界が同じなら、また会う可能性もあります。
よくある質問
Q. 全員宛のメールは、いつ送るのが正解ですか
最終出社日の、終業1〜2時間前が無難です。早すぎると挨拶対応で仕事が終わらず、遅すぎると読まれないまま帰る人が出ます。
Q. 個人の連絡先は書くべきですか
全員宛には書かないでください。本当に今後もつながりたい相手にだけ、個別のメールで伝えるほうが自然です。
Q. 有給消化に入るので、最終出社日に人がいません
問題ありません。メールで送れば十分です。返却物と書類のやりとりだけ、誰に・いつ・どうやってを先に決めておいてください。
Q. 挨拶で「次はどこに行くの」と聞かれたら
答える義務はありません。「同業です」「まだ準備中です」で構いません。社名を言うと、後々の付き合いで話が広がりすぎることがあります。
Q. 送別会に出たくありません
断って構いません。「予定があり申し訳ありません」で十分です。理由を細かく説明する必要はありません。
Q. 退職の挨拶を、上司より先に同僚にしてもいいですか
避けてください。順番は必ず上司が先です。同僚から上司の耳に入ると、「本人から聞いていない」という形になり、残りの期間が気まずくなります。これは退職を最初に伝えるときも同じで、退職はいつ言うべき?にまとめました。
Q. 引き継ぎが終わっていないまま最終日を迎えそうです
人に引き継げないなら、書面に引き継いでください。担当業務・手順・取引先の経緯・ファイルの場所を1つの資料にまとめて上長に渡せば、あなたの役割は終わります。進め方は後任がいないときの進め方に書きました。
Q. 挨拶メールに返信が来ません
気にしなくて大丈夫です。全員宛のメールは、返信しないのが普通です。個別に送った相手から返信があれば、それで十分です。
挨拶は、型どおりでいい
① 上の文例をメモ帳にコピーする
② 〇〇を自分の情報に置き換える
③ 送る日を決めて、下書きに入れておく
10分で終わります。当日に考え始めると、必ずバタバタします。
挨拶で悩む人は多いのですが、読む側はそこまで気にしていません。
感謝と、退職日と、後任。
この3つが伝われば、それ以上のことは求められていません。
立派な文章を書いた人が覚えられるわけではありません。
最後まで淡々とやり切った人のほうが、あとで思い出されます。
丁寧に書きすぎて時間を使うより、返却物と受け取る書類を漏らさないほうが、あとの自分を助けます。
そして、挨拶できる状況でないなら、しなくて構いません。
伝えること自体が難しい状況なら、会社との連絡を代わりに引き受けてもらう方法もあります。
※本記事は一般的な情報の解説です。返却物や書類の扱いは会社によって異なるため、就業規則や人事のご案内をご確認ください。※本記事には広告(PR)を含みます。