自分の送別会を断りたい…主役でも断っていい。角が立たない伝え方と文例
自分の送別会は、断って構いません。
主役だから必ず出なければいけない、というものではありません。
大事なのは理由の中身より、早く・一度で・幹事に伝えることです。
そして、代わりの区切りを1つだけ用意しておくと、最終日まで気持ちよく過ごせます。
「送別会、いつにしようか」と声をかけられた。
ありがたい話のはずです。
でも、正直に言うと行きたくない。
人間関係がつらくて辞めるのに、その人たちと最後に飲むのはしんどい。
もともと飲み会が苦手で、歓迎会も忘年会もずっと欠席してきた。
それなのに、主役が断るのは失礼だろうか。
この記事は、角を立てずに断る方法と、断ったあとの過ごし方を書きます。
まず、断って構いません
送別会は、業務として命じられるものではなく、参加は任意のものがほとんどです。
主役が出ないからといって、退職の手続きが止まることはありません。
離職票も、源泉徴収票も、いつもどおり届きます。
起きるとすれば、最終日の空気が少し変わるかもしれないということだけです。
そして、断りたくなる理由には、どれもまっとうな背景があります。
| 断りたい理由 | 考え方 |
|---|---|
| 人間関係が理由で辞める | 無理に出る理由はありません。いちばん断っていいケースです |
| 飲み会がもともと苦手 | これまで出てこなかった人が、最後だけ無理をする必要はありません |
| 主役なのに会費を払う職場 | 負担が大きいなら、それだけで正当な理由です |
| 有給消化中・退職後に日程が組まれた | もう区切りがついた時期です。断りやすいタイミングでもあります |
| 気を使う相手が来る | 最後に消耗してまで付き合う相手かどうかで決めてください |
どれも、わがままではありません。
「せっかく開いてくれるのに」と思うのは、あなたが相手の気持ちを考えられる人だからです。
ただ、その気持ちに応えるために、自分をすり減らす必要まではありません。
断るときに大事なのは、3つだけです
断り方で揉めるのは、言い方よりも、タイミングと相手を間違えたときです。
① 早く:日程とお店が決まる前に伝える
② 一度で:「たぶん」「行けたら」を使わない
③ 幹事に:全員に言って回らない。言い出した人か、幹事役の人に1回だけ
とくに①です。
お店を予約したあとに断ると、幹事がキャンセルの連絡や人数の調整をすることになります。
ここで初めて、「迷惑をかけた」という話になってしまいます。
逆に、話が出た時点で断れば、誰の手間も増えません。
②も大事です。
「その週はちょっと……」と濁すと、「じゃあ翌週は?」と候補日が増えるだけです。
断るなら、日程の問題ではないことが伝わる言い方にしてください。
伝え方(そのまま使えます)
状況ごとに、いちばん角の立たない言い方をまとめました。
基本の断り方
「ありがとうございます。
お気持ちは本当にうれしいのですが、送別会は遠慮させてください。
最終日にきちんとご挨拶させていただきます。」
ポイントは、「ありがとう」を先に言うことと、代わりにやることを添えることです。
「挨拶はきちんとする」と言っておくと、礼儀を欠いている印象になりません。
理由を聞かれたとき
・「引き継ぎと私用が重なっていて、夜の時間が取れないんです」
・「家の事情で、しばらく夜は出られなくて」
・「大人数の場があまり得意ではなくて。そのぶん最終日にご挨拶させてください」
3つ目は、嘘をつきたくない人向けです。
飲み会をずっと欠席してきた人なら、周りもなんとなく分かっています。
正直に言っても、「そうだよね」で終わることがほとんどです。
人間関係が理由で辞める場合
この場合は、本当の理由は言わないでください。
最後に「あなたたちとは行きたくない」と伝えても、何も変わりません。
残るのは、あなたが去ったあとの気まずい噂話だけです。
上の「基本の断り方」で十分です。
理由を聞かれても、「私用が重なっていて」で押し通して構いません。
上司から言われた場合
「ありがとうございます。
ただ、皆さんお忙しい時期なので、私のために時間を取っていただくのは申し訳なくて。
最終日にご挨拶に伺いますので、そちらで失礼させてください。」
上司が相手のときは、「相手の負担を気づかって遠慮する」という形にすると通りやすいです。
・一度「行きます」と言ってから、直前に断る
・当日、連絡なしで欠席する
・「行きたくないので」とそのまま言う
・「〇〇さんが来るなら」と、特定の人の名前を出す
どれも、最後の数日を自分で居づらくしてしまいます。
「じゃあ有志で」「別の日に」と返されたら
ここが、いちばん困るところだと思います。
断ったのに、「それなら少人数で」「有志だけで」と、形を変えて誘われる。
結果的に、何回も送別会が開かれてしまったという人もいます。
悪気がないぶん、断りにくいのが厄介です。
・同じ言葉を繰り返す:「本当にお気持ちだけで十分です」
・候補日を出さない:日程を1つでも挙げると、開催が決まります
・代わりを具体的にする:「最終日のお昼、〇〇さんとだけご一緒できたらうれしいです」
3つ目が、いちばん効きます。
「全部いらない」ではなく、「これなら受けます」を自分から出すと、相手も引きやすくなります。
相手は、何もしないで送り出すことに引っかかっていることが多いからです。
それでも決まってしまったら
どうしても断りきれずに決まったなら、1回だけ、短く出るという手もあります。
・最初に「今日は〇時で失礼します」と言っておく
・一次会だけで帰る
・挨拶は10秒で終わらせる(下に型があります)
最初に帰る時間を言っておくと、途中で抜けても誰も引き止めません。
断ったあとの、代わりの区切り
送別会を断ると、辞めるときの区切りが1つなくなります。
だから、代わりに1つだけ用意しておくと、最終日に後味が悪くなりません。
| 代わりの区切り | 向いている人 |
|---|---|
| 最終日の挨拶だけ、きちんとする | 誰とも深く関わりたくない人。これだけで十分です |
| お世話になった2〜3人とランチ | 感謝を伝えたい人はいる、という人。お昼なら1時間で終わります |
| 最終日に菓子折りを置いていく | 形だけ残したい人。一人ずつ配らなくても構いません |
| 挨拶メールを丁寧に書く | 対面が苦手な人。在宅勤務が多い職場にも向いています |
菓子折りを用意するかどうかは、退職に菓子折りはいらない?で判断の基準をまとめました。
送別会を断った人ほど、最終日に何か1つ形があると「きちんと区切った」と感じやすいようです。
ただし、義務ではありません。
最終日の挨拶は、10秒の型で
「本日で最終出社となります。
お世話になり、ありがとうございました。
皆さんのご活躍をお祈りしております。」
理由も、次の会社も、言う必要はありません。
聞かれても、「まだ整理中です」で流せます。
花束や寄せ書きも辞退したいとき
送別会を断る流れで、一緒に伝えてしまうのがいちばん楽です。
「送別会もお花も、お気持ちだけで本当に十分です。
その分、最後まで引き継ぎをきちんとやらせてください。」
あとから個別に断ると、準備が進んでいて気まずくなることがあります。
それでも、出たほうがいいケース
ほとんどの場合は断って構いません。
ただ、出ておいたほうが得になる場面もあります。
| ケース | 理由 |
|---|---|
| 同じ業界に転職する | 取引先や同業として、また顔を合わせる可能性があります |
| 出戻りの可能性がある | 戻る道を残しておきたいなら、最後の印象は大事です |
| 本当は行きたい | 遠慮しているだけなら、素直に受けていいです |
| 異動(会社に残る) | 同じ会社で働き続けるので、断るならより丁寧に |
3つ目は、案外多いです。
「主役が喜んでいると思われるのが恥ずかしい」だけで断ろうとしているなら、一度立ち止まってください。
あとから「行っておけばよかった」と思うのは、このパターンの人です。
よくある質問
Q. 断ったら、最終日まで気まずくなりませんか
早めに、感謝を添えて断れば、ほとんど何も変わりません。気まずくなるのは、直前に断ったときや、理由を詳しく言いすぎたときです。「ありがとうございます、でも遠慮させてください」の一言で十分です。
Q. 飲み会をずっと欠席してきたので、嫌われていると思われていそうです
飲み会に出ないことと、職場の人を嫌っていることは別です。周りもそれは分かっています。気になるなら、最終日の挨拶で「いつも気にかけていただいて、ありがとうございました」と一言添えてください。それで十分に伝わります。
Q. 有給消化中や退職日のあとに、送別会の日程が組まれました
退職日を過ぎているなら、もう職場の行事に合わせる理由はありません。「その頃は次の準備で動いていて」と断って構いません。有給消化中の過ごし方は有給消化中が暇すぎるにまとめました。
Q. 主役が会費を払う職場です
実際にそういう職場もあります。負担が大きいと感じるなら、それだけで断る理由として正当です。出るつもりなら、事前に幹事へ「会費はどうなっていますか」と一言確認しておくと、当日の気まずさが減ります。
Q. 送別会を断ったら、菓子折りも配らないほうがいいですか
別の話なので、どちらでも構いません。送別会を断るぶん、最終日に菓子折りを置いていく人もいます。配るかどうかは、辞めたあともその人たちと関わるかで決めてください。
Q. 断ったのに、自分の知らないところで準備が進んでいました
善意で動いている人がいる、ということです。準備がかなり進んでいるなら、1回だけ短く出るのも手です。まだ間に合うなら、幹事にもう一度「本当にお気持ちだけで」と伝えてください。
Q. 逆に、送別会の話がまったく出ません
それも、いまはよくあることです。嫌われていたからではありません。その気持ちのやり場については退職するのに送別会がないにまとめました。
Q. 断るのが申し訳なくて、気が重いです
相手の気持ちを考えられる人ほど、そう感じます。ただ、送別会はあなたのための会です。主役が「遠慮します」と言うなら、それがいちばん尊重されるべき意見です。気が重いのは言うまでで、言ってしまえば数秒で終わります。
Q. 送別会の前に、最終日の菓子折りは配るべきですか
送別会が先にあっても、菓子折りを配るなら最終出社日で構いません。送別会の場で渡すと、荷物になったり、来ていない人の分が浮いたりします。送別会ではお礼の言葉だけ、形のあるものは最終日に、と分けておくのがいちばん自然です。
Q. オンラインで送別会をしようと言われました
対面より短く終わるので、出てもいいなら30分だけ参加するのも手です。断るなら対面と同じで、「お気持ちだけで十分です」で構いません。在宅勤務が中心の職場なら、挨拶メールを丁寧に送るほうが、かえって印象に残ります。
Q. 送別会の場所や時間を、自分だけ知らされていません
単に連絡が漏れているだけのことも多いので、気になるなら幹事に一度だけ確認してください。確認しても曖昧なままなら、行かなくて構いません。主役に日時を伝えない会に、あなたが合わせる理由はありません。
Q. 歓迎会には出たのに、送別会だけ断るのは変ですか
変ではありません。入ったときと辞めるときでは、職場の人との関係も、あなたの気持ちも違います。歓迎会に出たのは、これから一緒に働く人たちと関係を作るためでした。辞めるときには、その必要がもうありません。出る理由が変わっただけです。
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言ってしまえば、数秒で終わります
① 誰に言うかを決める(言い出した人か、幹事役の人)
② 「お気持ちはうれしいのですが、遠慮させてください」をメモしておく
③ 代わりの区切りを1つだけ決める(挨拶・ランチ・菓子折り・メール)
送別会を断ることは、失礼なことではありません。
失礼になるのは、曖昧にして、直前まで引っぱったときだけです。
早めに、一度で、感謝を添えて。
それさえ守れば、最終日はいつもどおり穏やかに来ます。
そして、あなたが本当に時間を使うべきなのは、送別会ではなく、次の場所の準備です。
次の準備がまだなら、転職エージェントの選び方を参考にしてください。
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