新しい職場で会話に入れない…輪を狙うのをやめて、1対1を1つ作るほうが早い
会話に入れないのは、あなたが話下手だからではありません。
その会話は、社内の人と過去の出来事を知っている前提で進んでいるからです。
知らない人が入れないのは、当たり前です。
だから、輪に入ろうとするのはやめてください。1対1を1つ作るほうが、はるかに早いです。
休憩室で、何人かが笑っている。
近くにいるのに、自分だけ話に入れない。
何の話か分からないし、
分かったとしても、入るタイミングがない。
だから、スマホを見るふりをする。
この記事は、その状況の抜け方を書きます。
入れないのには、理由があります
あなたの性格の問題ではありません。
| 入れない理由 | 中身 |
|---|---|
| 登場人物を知らない | 「◯◯さんがまたさ」と言われても、その人が誰か分かりません |
| 前提の出来事を知らない | 去年のトラブル、前の部長の話。共有されていない記憶が土台になっています |
| すでに出来上がった輪 | 何年も一緒にいる人たちの会話。後から入る隙間が構造的にありません |
| 相づちを打つ立場になる | 話せないから聞くしかない。それが続くと居づらくなります |
| 複数人の会話は入るのが難しい | もともと3人以上の会話は割り込みの難易度が高いです |
とくに1つ目と2つ目です。
これは時間でしか解決しません。
入社3か月の人が、5年分の話題についていけるわけがありません。
だから、いま入れないのは正常です。
輪に入ろうとするのを、やめてください
ここが、この記事でいちばん言いたいところです。
多くの人は、「輪に入る技術」を探します。
でも、3人以上の輪に後から入るのは、いちばん難しいやり方です。
・タイミングを計っているうちに話題が変わる
・やっと入っても、話が続かない
・失敗すると、次から余計に入りづらくなる
・「入れなかった」経験が積み上がる
難易度がいちばん高いところに、毎回挑んでいることになります。
では、どうするか。
1対1に切り替えてください。
・タイミングを計らなくていい(話しかければ始まります)
・共通の話題がなくても成立する(質問すればいい)
・相手もあなたに合わせてくれる(1対1では、置いていけません)
・沈黙が気まずくない(2人なら自然に終われます)
そして何より、1対1で話した人が輪の中にいると、輪に入れるようになります。
これが順番です。
輪に入ってから仲良くなるのではなく、仲良くなってから輪に入れるようになる。
逆をやろうとするから、いつまでも入れないのです。
狙う相手を、間違えないでください
誰でもいいわけではありません。
入りやすい人がいます。
| 狙う相手 | 理由 |
|---|---|
| 自分より少し前に入った人 | いちばんの本命。その人も輪に入れなかった時期を知っています |
| 席がいちばん近い人 | 話しかける口実が毎日発生します |
| よく1人でいる人 | 輪の中心にいない人ほど、1対1では話してくれます |
| あなたに仕事を渡す人 | 関係ができると、実務がまるごと楽になります |
3つ目は、見落とされがちです。
輪の中心にいる人は、すでに話し相手が足りています。
でも、いつも1人でいる人は違います。
その人も、話しかけられるのを待っていることがあります。
・いちばん人気のある人に近づく(競争率が高く、印象に残りません)
・全員に均等に話しかける(誰とも深くなりません)
・輪の中心にいる人に、輪の中で話しかける(いちばん難しい状況です)
1人に、何度も。これが正解です。
1対1を作る、具体的なやり方
特別なことは要りません。
① すれ違いざまに一言(「おつかれさまです」+一言)
② 業務の質問のあとに、1つだけ雑談を足す
③ 飲み物を買いに行くとき声をかける
④ ランチに誘う(いちばん効きますが、ハードルは高め)
②がいちばん実用的です。
業務の質問なら、話しかける理由がすでにあります。
「ありがとうございます。◯◯さんは、この仕事は長いんですか」
「助かりました。みなさん、お昼はどうされてるんですか」
「なるほど。この会社って、こういうやり方が多いんですか」
・相手のことを聞く(自分の話をしなくて済みます)
・1つだけ(長引かせない)
・答えやすい質問にする
これを3人に、何度かやるだけです。
1か月続けると、話しかけられる相手が2〜3人できます。
その時点で、輪の問題はほぼ消えています。
自分がどのタイプか、確かめてください
「会話に入れない」は、2つに分かれます。
□ 入って3か月以内
□ 1対1なら普通に話せる
□ 挨拶は返ってくる
□ 話しかければ答えてもらえる
□ 話題が分からないから入れない
この場合は時間と、この記事の1対1のやり方で足ります。
□ 自分が近づくと、会話が止まる
□ 挨拶が返ってこない
□ 業務連絡も自分にだけ来ない
□ 他の中途入社の人は、普通に輪の中にいる
これは会話の技術の問題ではありません。
記録を残してください(日付・場面・誰が)。
総合労働相談コーナー(各労働局)で無料相談できます。
①と②を分ける決め手は、4つ目です。
他の中途入社の人が普通にしているなら、職場の文化の問題ではありません。
①なら、3か月は気にしないでください。
入らなくていい会話もあります
全部の会話に入る必要は、まったくありません。
| 会話の種類 | 入るべきか |
|---|---|
| 仕事の話 | 入ってください。情報が入らないと実務で困ります |
| 過去の思い出話 | 入らなくていい。前提を知らないので、入れなくて当然です |
| 誰かの噂・悪口 | むしろ入らないほうがいい。入ると立場が固定されます |
| 趣味・家族の話 | 興味があれば。合わせる必要はありません |
3つ目は気をつけてください。
入りやすい会話ほど、入ると後で面倒なことが多いです。
噂話の輪に入れないのは、むしろ良い状態です。
聞き役でいることは、損ではありません
相づちしか打てないことを、気にしている人が多いです。
でも、聞いている時間は無駄になっていません。
・登場人物が分かってくる(誰が誰か)
・力関係が見える(誰の話に皆が従うか)
・地雷が分かる(触れてはいけない話題)
・過去の経緯が拾える(なぜ今のやり方なのか)
これは、誰も教えてくれない情報です。
しかも、いま聞いておかないと、あとから聞けません。
3か月経つと、「知っている前提」で話されるようになるからです。
出てきた名前をメモしてください。
・「◯◯さん」が誰なのか、あとで確かめる
・「あの件」が何なのか、機会があれば聞く
話題が分かるようになると、入れるようになります。
入れないのは、技術でなく情報の問題だからです。
だから、いま無理に話さなくて大丈夫です。
聞いている期間は、準備期間です。
話題が分かるようになるまでの時間
入れるようになるのは、努力の量ではなく時間で決まる部分があります。
| 時期 | 会話の中で起きること |
|---|---|
| 1か月 | 登場人物が分からない。聞いていても内容が入ってきません |
| 2〜3か月 | 名前と顔が一致し始めます。話の意味が分かるようになります |
| 半年 | 共通の出来事ができます。「あのときの」が通じるようになります |
| 1年 | 自分から話題を出せるようになります |
共通の出来事ができるまでは、入れなくて当然です。
雑談は、思い出の共有でできています。
入って間もない人に、共有できる思い出がないのは当たり前です。
だから、いま入れないことを能力の問題だと思わないでください。
その職場で起きたことに、自分も参加することです。
・トラブル対応を一緒にやった
・締切前に一緒に残った
・誰かの失敗を一緒にカバーした
こういう出来事が1つあると、共通の話題が一気にできます。
大変な場面は、関係を作るいちばんの近道でもあります。
よくある質問
Q. 1対1なら話せるのに、複数だと黙ってしまいます
それはとても多いです。そして、直す必要はありません。複数の会話が得意な人と、1対1が得意な人がいるだけです。得意なほうで関係を作ってください。
Q. 誰も話しかけてくれません
入社直後は、周りも距離感を測っています。「話しかけていいのか分からない」と思われていることが多いです。こちらから1回話しかけると、そこから来やすくなります。ただし、3か月経っても誰も来ないなら中途入社で教えてもらえないも見てください。
Q. リモート中心で、雑談の機会がありません
リモートでは、雑談は自然発生しません。仕組みで作るしかないので、「業務のことで15分お時間いただけますか」で入り、最後に少し雑談するのが現実的です。会う口実を業務側に作ってください。
Q. 黙っていると、感じが悪いと思われませんか
思われにくいです。入社直後の人が静かなのは、周りにとって普通だからです。ただし、挨拶だけは必ずしてください。挨拶があれば、無口でも感じは悪くなりません。
Q. 歓迎会もなかったので、きっかけがありません
会がなくても、きっかけは作れます。詳しくは中途入社で歓迎会がないにまとめました。
入れないのは、まだ日が浅いだけです
① 輪に入ろうとするのを、いったんやめると決める
② 明日、業務の質問のあとに一言だけ足してみる(「この仕事、長いんですか」)
③ 相手は1人でいい(全員と話そうとしない)
会話に入れないのは、その輪が長い時間で出来ているからです。
入社3か月の人が入れないのは、当たり前のことです。
だから、いま焦って輪を狙わないでください。
1人と話せるようになれば、その人が輪への入口になります。
半年後、あなたも「◯◯さんがまたさ」と言う側になっています。
そのときには、いま入れなかったことを忘れています。
馴染むまでの全体像は中途入社で馴染めないにまとめました。
職場そのものが合わないと感じたら転職エージェントおすすめ3選も見ておいてください。
※本記事は一般的な情報の解説であり、法的助言ではありません。職場で不利益な扱いを受けた場合は、総合労働相談コーナー(各労働局)などの公的な窓口にご相談ください。※本記事には広告(PR)を含みます。