会議が長くて仕事が進まない…我慢の問題ではありません。人数×時間で数えてみる
会議を短くするのは、一社員には難しいのが現実です。決めているのは上の人だからです。
だから、まず自分の消耗を減らすことから始めてください。
会議で失っているのは時間だけではありません。その時間にできたはずの作業が後ろにずれています。
変えたいなら、「長い」ではなく「参加者◯人×◯時間」という形で伝えてください。
自分が出なくてよい会議なら、議事録だけもらう形にできることがあります。
18時から始まって、終わるのが21時。
その間、ほとんど何も決まらない。
自分は一言も発言しないまま、ただ座っている。
自分の仕事は、そのあとから始まる。
この記事は、会議に時間を取られすぎないための現実的な手を書きます。
失っているのは、会議の時間だけではありません
3時間の会議で失うものを、分けて考えてみてください。
| 失うもの | 内容 |
|---|---|
| 会議そのもの | 3時間 |
| 準備の時間 | 資料を作る・読む(30分〜1時間) |
| 戻るまでの時間 | 中断した作業に戻るのに10〜15分 |
| 後ろにずれた作業 | その分が残業になる |
会議が3時間なら、実際には4時間以上が動いています。
しかも、それが参加者の人数分かかっています。
10人が3時間なら、会社としては30時間分です。
参加者の人数 × 時間 = 会社が使った時間
これが、あとで相談するときの材料になります。
まず、自分の消耗を減らす
会議そのものは変えられなくても、疲れ方は変えられます。
・会議の前に、重い作業を終わらせない(疲れた状態で長時間座らない)
・会議のあとに、集中作業を入れない(頭が働きません)
・メモを取る(聞くだけより、眠くなりにくい)
・自分に関係する部分だけ集中して聞く
いちばん効くのは、会議のあとに何を置くかです。
3時間座ったあとに、集中が必要な作業はできません。
そこには、手を動かすだけの作業を置いてください。
整理、コピー、片づけ、メールの返信。
この入れ替えだけで、一日の終わり方が変わります。
決まらない会議には、理由があります
3時間話して何も決まらないとき、原因はだいたい決まっています。
| 原因 | 現れ方 |
|---|---|
| 決める人がいない | 「持ち帰って検討します」で終わる |
| 議題が決まっていない | 始まってから何を話すか探している |
| 資料が当日配られる | 読む時間で30分が消える |
| 関係ない人が多い | 半分の人が一言も話さない |
| 報告だけで終わる | メールで済む内容を読み上げている |
いちばん多いのが1つ目です。
決める権限がある人が出ていない会議は、何時間やっても決まりません。
この場合、自分にできるのは
「この件は、どなたが決められますか」と確認することだけです。
責めているのではなく、進めるための質問です。
3つ目も、提案しやすいところです。
「資料を前日にいただけると、読んで来られます」
これは、たいてい受け入れられます。
議事録を、自分から引き受ける
意外に思われるかもしれませんが、これは得な役回りです。
| 議事録を書くと | どう得か |
|---|---|
| 手を動かしている | 眠くならない。時間が早く過ぎる |
| 決まったことを書く | 決まっていないことが可視化される |
| 配る立場になる | 「決定事項ゼロ」が記録に残る |
| 評価される | 地味だが、見ている人は見ている |
2つ目が効きます。
議事録に「決定事項」の欄を作ってください。
そこが毎回空白なら、会議が機能していない証拠が残ります。
これを続けていると、上の人が自分で気づくことがあります。
責める必要はありません。事実を並べるだけです。
自分が会議を開く側になったら
いつか、自分が会議を仕切る側になります。
そのときに、いま感じているつらさが役に立ちます。
・議題と終了時刻を先に書いて送る
・資料は前日までに配る
・決めることを1つに絞る
・関係のない人は呼ばない(議事録を送る)
・最後に「決まったこと」を読み上げる
最後の1つが効きます。
終わり際に「今日決まったのは◯◯です」と声に出すと、
決まっていないことが、その場で分かります。
これをやるだけで、次回の会議が短くなります。
いま参加者として感じている「無駄だ」という感覚を、
忘れないうちにメモしておいてください。
出なくていい会議を、減らす
全部に出る必要はない、ということがあります。
「◯◯の会議ですが、私が関わる議題は最後の1つだけです。
その時間だけ参加して、前半は議事録で確認する形にしてもよいでしょうか。」
「出たくない」ではなく、「一部だけ出る」という提案にしてください。
全部を断るより、ずっと通りやすくなります。
・「議事録をいただければ、参加は見送らせてください」
・「◯◯の作業の締め切りが近いので、今回は失礼します」
・「代わりに◯◯さんが出るので、共有してもらいます」
一度で全部は通りません。
1つの会議から始めてください。
会議そのものを短くしたいとき
立場によっては、提案できることもあります。
その場合、人を批判しない形にしてください。
| 通りにくい | 通りやすい |
|---|---|
| 会議が長くて無駄です | ◯人×3時間=30時間分なので、短縮できないでしょうか |
| 何も決まっていません | 決定事項を先に決めて始めませんか |
| 話が脱線しすぎです | 議題ごとに時間を決めませんか |
| この会議は不要です | 月1回にまとめられませんか |
右側は、どれもやり方の提案になっています。
左側は、会議を仕切っている人への批判に聞こえます。
同じことを言っていても、受け取られ方がまったく違います。
提案するタイミングは、会議の場ではなく、あとで個別に。
人前で言うと、相手は引けなくなります。
オンライン会議のとき
画面越しの会議は、対面より疲れます。
・自分の顔が映る小窓を消す(自分を見続けると疲れます)
・発言しないときは音を切る(生活音を気にしなくて済む)
・手元でメモを取る(画面を見続けない)
・長い会議では、途中で画面から目を離す
1つ目が意外と効きます。
自分の映像が見えていると、無意識に表情を気にして疲れます。
設定で消せることが多いので、一度探してみてください。
カメラを切ってよいかは、職場のきまりによります。
全員が切っているなら合わせて構いませんが、
一人だけ切ると気になる人もいます。
終業後の会議について
18時から21時のような会議は、別の問題を含みます。
・その時間は労働時間として扱われているか
・残業として申請できるか
・参加は任意か、業務命令か
会社の指示で参加する会議は、労働時間として扱われるのが原則とされています。
「自主的な勉強会」という名前でも、実際に参加が求められているなら、扱いを確認してよい話です。
聞き方は、責める形にしないでください。
「この時間は、勤怠の入力をどうすればよいですか」で十分です。
残業が常態化しているなら、残業が多すぎて辞めたいときも読んでみてください。
会議の多さは、会社の体質が出るところ
会議のやり方には、その会社の性格が出ます。
| 会議の様子 | 読み取れること |
|---|---|
| 決める人が出ていない | 権限があいまいな組織 |
| 報告を読み上げるだけ | 文書で共有する習慣がない |
| 終業後にやる | 働く人の時間をコストと見ていない |
| 誰も反論しない | 意見が言いにくい空気がある |
会議1つの話に見えて、ほかのことにも同じ傾向が出ます。
会議が変わらない会社は、たいてい別のことも変わりません。
逆に言えば、次の職場を選ぶときの見分ける材料にもなります。
面接や見学のときに、
「会議はどれくらいの頻度でありますか」と聞いてよいことです。
会議で発言を求められるのがつらい人へ
長さとは別に、当てられるのが怖いという人もいます。
・質問を1つだけ考えておく(「◯◯はいつまででしょうか」)
・自分の担当の進捗を一行でまとめておく
・意見がないときは「特に問題ありません」で十分
・分からないことは「確認して、あとでご報告します」
全部に意見を言う必要はありません。
質問を1つ持っているだけで、当てられたときの怖さがずいぶん減ります。
「特に問題ありません」も、立派な発言です。
無理に何か言おうとして、的外れなことを言うより、短く終わらせるほうが印象がよいこともあります。
Q. 議事録を引き受けると、仕事が増えませんか
増えますが、会議中に書いてしまえば追加の時間はほぼ要りません。完璧な文章にしないことがコツです。決まったことと、宿題になったことだけ書けば十分です。
Q. 会議のせいで残業になります
その理由を、残業の申請に書いてください。「会議のため、通常業務が後ろにずれた」と記録が残れば、会議の時間が業務を圧迫していることが見えるようになります。
タイプ別|いま、どれに当てはまるか
□ 会議は長いが、週に1〜2回
□ 自分の仕事は終わっている
□ 立場的に提案しにくい
このタイプは、会議の前後に何を置くかを変えてください。
□ 関係のない議題が多い
□ 週に何度もある
□ 自分の作業が後ろにずれている
このタイプは、「一部だけ出る」を提案してください。
□ 終業後の会議が常態化している
□ 残業として扱われていない
□ 何年も変わっていない
このタイプは、扱いを確認したうえで、外の様子も見ておいてください。
よくある質問
Q. 眠くなってしまいます
手を動かしていると起きていられます。議事録を書く、メモを取る、資料に印をつける。聞くだけの姿勢がいちばん眠くなります。
Q. 発言しないと評価が下がりますか
会議によります。気になるなら、最後に一言だけ確認の質問をしてください。「◯◯は、いつまでに対応でしょうか」で十分です。
Q. 突発的な会議が多くて予定が崩れます
その日のうちに「この時間は◯◯を進める予定でした」と上司に伝えておいてください。積み重なれば、突発の会議が業務を圧迫していることが見えます。
Q. 会議のあとに、また会議があります
連続する会議は、集中力がもちません。「間に15分あけられませんか」と提案してみてください。これは通りやすい提案です。
次の会議のあとに置いている作業を、手を動かすだけのものに入れ替えてみてください。終わったあとの疲れ方が変わります。
Q. 上司が会議好きで、減らせそうにありません
その場合は、減らすより自分が出る回数を減らすほうが現実的です。「議事録で確認します」を1つずつ増やしてください。
Q. 会議の時間が就業時間を超えています
その時間の勤怠をどう入力すればよいか、上司か総務に確認してください。「残業として申請してよいですか」と聞くだけで構いません。聞きにくければ、勤怠のルールとして総務に確認する形でも済みます。
Q. 会議の準備に時間がかかりすぎます
資料の分量を減らせないか提案してみてください。「要点だけの1枚にしてもよいですか」と聞けば、たいていは受け入れられます。厚い資料が求められているのか、習慣でそうなっているだけなのか、一度確かめる価値があります。
Q. 会議中の内職はありですか
おすすめしません。見ている人は見ています。それより「出る回数を減らす」ほうを目指してください。
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人数×時間で、数えてみてください
① 会議のあとに、集中が必要な作業を入れない
② 議事録を引き受けて、決定事項の欄を作る
③ 関係の薄い会議は「一部だけ出る」を提案する
会議が長いのは、あなたの我慢が足りないからではありません。
やり方が決まっていないだけです。
会議のせいで自分の作業が進まないなら、職場の人間関係に疲れたときも参考になります。
働き方そのものを変えたいなら、転職エージェントの選び方で、会議の文化も含めて確かめる方法があります。
※本記事は一般的な情報の解説であり、法的助言ではありません。会議が労働時間にあたるかは、参加の強制性など個別の事情で判断が異なります。困ったときは社内の相談窓口や総合労働相談コーナー(各労働局)にご相談ください。※本記事には広告(PR)を含みます。